「週刊金曜日」ニュース:ネット上の誹謗中傷も「表現の自由」なのか | |||||||
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<<『 週 刊 金 曜 日 』 メ ー ル ニ ュ ー ス >> 2020.7.10 _________________________________________________________『週刊金曜日』 暖かくなってきました。オリジナル9条Tシャツ発売中です。 https://kinyobi.official.ec/ ==================================================================== <http://www.kinyobi.co.jp/> 【1】注目の記事 【2】編集長コラム 【3】次号予告 【4】近刊のご案内 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】注目の記事 ■ネット上の誹謗中傷も「表現の自由」なのか 匿名で発信できるツイッターなどでは、気に入らない相手に「死ね」「日本から出ていけ 」「自殺しろ」などの罵詈雑言を書き拡散する行為が多発している。建設的な批判でもな く相手を貶めるだけの罵詈雑言や誹謗中傷をネット上で拡散することも「表現の自由」「 言論の自由」と言えるのか。現状では被害者が圧倒的に不利な制度だが、発言者に責任を とらせようという機運が高まっている。 ●「死ね」は「表現の自由」を逸脱している 言論空間を萎縮させ民主主義を破壊する誹謗中傷 望月衣塑子 ●「くそリプ」に殺されないために 石川優実 ●「反撃」に立ち塞がる高いハードル 被害を早く救済する制度の構築を 佐々木亮 「余命三年時事日記」というブログに煽動された人たちから大量の懲戒請求を受けた弁護 士が、相手に責任をとらせようと立ち上がった。だが現在の法制度で被害を回復するには 時間と手間がかかり、費用の負担もある。被害者救済へのハードルは高い。 ●誹謗中傷の規制を名目にした政治批判封じに警戒を 臺宏士 ネット上で政策批判が多数拡散され「ツイッターデモ」という新しい言葉も生まれた。権 力側がこれを警戒し、誹謗中傷表現の規制を名目に、政権批判を封じ込める手段に転用さ れる恐れもある。規制に動き出した与党の思惑はどこにあるのか。 ●モノ言う市民に冷たい日本 市民運動への反感と女性嫌悪がヘイトスピーチの土壌 林香里 権力や社会の不正義に異議申し立てをする女性は、ネット上で誹謗中傷にさらされること が多い。単に規制基準を設けるだけでは、この現象をなくすことはできない。社会の根底 にある、女性蔑視と市民運動への否定的イメージを認識するところから始めなければなら ない。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 編集長後記 まずい。会社に向かう途中、乗っている自転車が突然の強風に煽られた。雨もポツポ ツ降り出してきた。鈍く光る雨雲を見上げる。 九州を襲った豪雨は多数の方々の命を奪い、多大な被害を出した。自然災害の破壊力を ニュース映像などで見せつけられた。亡くなられた方々にはお悔やみ申し上げ、被災され た方々にはお見舞いを申し上げます。一日も早い復旧を願ってやみません。 元通りの生活を取り戻すのがどれだけたいへんか、去年、関東を襲った台風で被災した 千葉にお住まいの読者の方から、定期的にメールをもらい、教えていただいている。自治 体の支援を受けるにしても申請の手続きだけで時間がかかる。一人暮らしのお年寄りの方 はきっと歯がゆい思いをされているに違いない。 しかも、いまはコロナ禍の異常事態。そうでなくとも消耗する避難所生活はたいへんだ ろう。もともと劣悪な日本の基準をこの機会に見直して予算をつけてほしい。都知事選挙 が終わった東京も、他人ごとではない。(小林和子) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】2020年7月17日(1289)号予告 【特集】新型コロナ時代を生きる 東ちづる/岡野八代/奥田知志/白井 聡 ●《25人が選ぶ100冊》 麻木久仁子/内田春菊/おしどりマコ/落合恵子/香山リカ/神田香織/ 久住昌之/倉田明子/栗原 康/小島慶子/斎藤 環/高橋キンタロー/ 竹信三恵子/友部正人/二宮清純/花田菜々子/平川克美/笛美/堀 潤/ 前川喜平/水野誠一/山極壽一/山本昭宏/吉原 毅/ラサール石井 【ぶんか】●台北市で「表現の不自由展」 コロナ禍でも若者中心に大盛況! 岡本有佳 【強力連載】 ●それでもそれでもそれでも|齋藤陽道 ●風速計|宇都宮健児 ●凱風快晴ときどき曇り|内田樹 ●金曜アンテナ ●政治時評|西川伸一 ●経済私考|佐々木実 ●言葉の広場/論考 ●さらん日記 ●ヒラ社長が行く|植村隆 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】近刊のご案内 http://www.kinyobi.co.jp/publish/index.php ★『週刊金曜日』2019年11月28日臨時増刊号 まるごと山本太郎 れいわ新選組 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002922.php 発売日:2019/11/28 定価:800円(税込) サイズ:AB判 84頁 雑誌コード:22936-11/28 「れいわ新選組」の勢いが止まらない。2019年7月の参議院選挙では2議席を獲得。 山本太郎代表が9月に北海道から始めた全国ツアーには多くの人々が詰めかけている。 〈あなたが明日の生活を心配せず、人間の尊厳を失わず、胸を張って人生を歩めるよう全 力を尽くす〉(れいわ新選組「決意」)という訴えはなぜ人の心を打つのか。 2011年から山本太郎さんを取り上げてきた『週刊金曜日』が、「れいわ新選組」の 魅力に迫り、新しいラディカル・デモクラシーについて分析する。 ■写真特集 2019年参院選、2012年官邸前抗議、2013年参院選初当選 ■れいわが始まる 山本太郎街頭記者会見(8月1日、 東京・新宿駅西口) ■NPO法人「抱樸」理事長の奥田知志×山本太郎(10月2日、北九州市) ■単独インタビュー 「旋風」を巻き起こした「山本太郎」とは何者か ■志位和夫・共産党委員長、山本太郎・れいわ新選組代表の共同会見(9月14日、国会) ■参院選総括と今後 山本太郎代表記者会見(8月7日、日本ジャーナリスト協会) ■街頭会見の魅力 及川健二 ■徹底討論 「山本太郎現象」と左派ポピュリズム 石戸諭×中島岳志 ■木村英子、舩後靖彦両参議院議員が初登院(8月1日) 写真・文 薄井崇友 ■らんきりゅう「当事者のパワー」 雨宮処凛 ■舩後靖彦さん当選の舞台裏 人間の可能性に限界がないこと示す議員の誕生 雨宮処凛 ■"いのち"でつながるために 若松英輔×木村英子 ■山本太郎が吠えた90分「私は首相になる!」(19年5月24日号) ■新・わたしと憲法シリーズ 山本太郎(13年6月14日号) ■風速計「使えるツール、発見!」 雨宮処凛(13年9月6日号) ■山本太郎「本当の芸能人なら声を上げてファンを守れ!!」(11年11月4日号) ■れいわ新選組「政権とったらすぐやります 今、日本に必要な緊急政策」 その他 ★追悼 石牟礼道子 毒死列島 身悶えしつつ 石牟礼道子 田中優子 高峰武 宮本成美 1000円+税 A5判並製・104頁 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002593.php 『苦海浄土 わが水俣病』などの作品で知られる作家の石牟礼道子さんが2018年2月10日に 亡くなった。『週刊金曜日』立ち上げ時の編集委員でもあった石牟礼さんと現編集委員の 田中優子さんの対談を中心にブックレット化。 ★日中戦争から80年 加害の歴史に向き合う 『週刊金曜日』編 1000円+税 A5判並製 136頁 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002464.php 今年は、日中全面戦争開始から八〇年。侵略戦争への深い反省から始まったはずの戦後は いま、大きな危機に直面している。歴史歪曲主義者の安倍晋三首相はふたたび「戦争国家 」への道を暴走し、民主主義そのものが崩壊させられようとしている。私たちは、あらた めてアジア太平洋戦争の実相をみつめ、いまと将来のために加害の事実を振り返り、向き 合う姿勢が必要だ。本ブックレットは日中戦争開始から八〇年となる二〇一七年七月から 一〇月の各月一回、「日中戦争80年共同キャンペーン実行委員会」が企画した学習会の 内容を再録したもの。 ┃Kindle版┃原発の来た町──原発はこうして建てられた/伊方原発の30年 斉間満:著 Kindle 購入価格:700円 「安全」であれば原発はよい、とは言えない。原発の建設や運転の過程ではさまざまな「 暴力」が吹き荒れ、またカネの力によって人々の心や生活を傷つけ、踏みにじってきた。 著者の斉間満さん(2006年10月17日永眠)は、伊方原発の誘致話が表面化して 以降、自らの一生をかけてこの問題に取り組んできた。新聞記者として、一人の住民とし て、裁判の原告として長い長い闘いだった。 この書籍は、斉間満さんが2002年5月、南海日日新聞社から刊行した著書『原発の 来た町─原発はこうして建てられた/伊方原発の30年』を元に新たに編集した新版。伊方 原発のためになにが起きたかを知ることは、日本のエネルギー政策の今後を考えるために 必要だ。 【目次】 はじめに まえがき(小出裕章) 【年表】伊方原発をめぐる動き 1.原発はこうして建てられた 2.安全協定無視の3号炉増設 3.出力調整試験 4.伊方原発のいま 5.原発と地域 あとがき 【筆者紹介】 斉間 満(さいま みつる・1943年生) 伊方原発建設当初、地方紙の記者として取材したのが伊方原発との関わりの始め。取材 していく中で地元にあるローカル紙が原発の危険性に少しも触れないことに疑問を感じて 焦りを覚える。経験も知識も資金も貧しい中ではあったが、地元で原発を批判していく必 要を強く感じて一九七五年「南海日日新聞社」を立ちあげる。以来一貫して原発反対と匿 名報道を貫き、伊方町を含む周辺の町や八幡浜市の人々に原発の危険性を伝え続けてきた 。 伊方原発二号炉設置許可取消裁判は、本人訴訟として起こされたが、原告の1人に加わ り23年間法廷で闘った。しかし、2000年12月判決の4日前に持病の心臓病が原因 で脳梗塞を発病し、左半身不随車椅子生活の身となる。現在施設に通いながらリハビリに 励む傍ら、原発を止めるまで南海日日新聞を発行し続けることが自分のできる反原発運動 であると考え、同じ原告、反原発の仲間であり社員の一人である近藤誠さんの助けを得な がら残された右手でワープロを打つ日々である。 2006年10月17日永眠。 ┃Kindle版┃マイナンバー 明石昇二郎:著 Kindle 購入価格:500円 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002448.php 「マイナンバー」の通知が始まった2015年10月から2年が経った。だが、便利になるどこ ろか、さまざまな不具合が生じている。問題点を洗い直すとともに、「マイナンバー」に よって余計な負担を強いられる市民一人ひとりが自衛策を考える上での"処方箋"を提供す る。 ┃Kindle版┃バラ色のひきこもり 勝山実:著 Kindle 購入価格:300円 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002203.php 「ひきこもり」というと、白い目で見られがち。 でも、当事者が日々、どんな思いで暮らしているのか、 その声が伝わることはほとんどありません。 高校3年生から45歳の今まで、ひきこもりを続ける 自称「ひきこもり名人」の勝山実さんに、 なぜにひきこもり続けるのか、 自身のひきこもり生活の極意を書いてもらいました。 ┃Kindle版┃何がどうして発達障害 司馬理英子:著 Kindle 購入価格:300円 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002011.php 自分では気をつけているつもりなのに、「うっかり」ミスばかり。 時間やお金の管理も超苦手。 やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何から手をつけたら……? あの人ってなんでいつもいい加減なの! スケジュールどおり仕事ができないし、融通も利かないし、 人の気持ちをわかろうともしない。社会人失格なんじゃないの? 本書は発達障害という切り口で、そんな悩みに迫ります。 近ごろメディアで取り上げられることの多い発達障害ですが、 肝心なのは周囲の対応であることは、あまり知られていません。 自分(あるいは相手)の言動に悩んだら、本書をひもといてみてください。 きっとそれまでとは違った視点で、 自分や相手のことを見つめられるようになりますよ。 ┃Kindle版┃エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵 古沢広祐(ふるさわ・こうゆう):著 Kindle 購入価格:300円 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002859.php 最近よく耳にする「エシカル」という言葉。 エコやオーガニックとちょっと似ていますが 生産者の人権や労働環境、商品生産の背景まで考慮する点が違います。 本書がグローバル化によって地球のすみずみにまで広がった生産・消費のつながりを 改めて考えるきっかけになればいいなと思います。 【『エシカルに暮らすための12条』目次】 はじめに 第1条 グリーン(環境)からエシカル(社会)へ 第2条 ファッションだってエシカルに 第3条 鰻を食べて大丈夫かな? 水産物こそエシカルでありたい 第4条 有機=エシカル? オーガニック認証への問い直し 第5条 森のエコラベル 第6条 動物福祉─アニマルウェルフェア 先を進む世界の動向 第7条 町ぐるみでエシカルめざす フェアトレードタウンの広がり 第8条 過熱するペットビジネス 輸入ペットの動向にも注意!! 第9条 日本にもある現代の奴隷制度 第10条 つくる責任・つかう責任 SDGsのゴール12 第11条 銀行・投融資を変えるエシカルなお金って? 第12条 『バナナと日本人』のその後 補論 日本でのエシカルの広がり──エシカル通信簿、ブラック企業大賞、地方での展開 【著者略歴】 古沢広祐(ふるさわ・こうゆう) 1950年生まれ。國學院大學経済学部教授、NPO「環境・持続社会」研究センター代表理事 。著書に『みんな幸せってどんな世界』(ほんの木)、『食べるってどんなこと? あな たと考えたい命のつながりあい』(平凡社)、『地球文明ビジョン』(日本放送出版協会 )、共著に『フェアトレードビジネスモデルの新たな展開』(明石書店)など。関連する トピック情報として、サステナブル・ブランドジャパン(SB-J)ネットサイト(http://w ww.sustainablebrands.jp/)で連載コラムを掲載しています。 ==============================================『週刊金曜日』 ※ 定期購読のお申し込みは以下のページから。 https://ssl.kinyobi.co.jp/consult/input.php?id=tk ※ 支援金の受付口座はこちら。 郵便口座 :00120-7-572529 加入者名:株式会社 金曜日 (通信欄に「支援金」とご記入下さい。) ※ このメールは、お申し込みいただいた方にお送りしています。 ※ このメールへの返信はできません。 ※ お届けするE-Mailアドレスの変更や配信停止は以下のページから。 http://www.mag2.com/m/0000140118.html ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃発 行 株式会社金曜日 ┃ ┃ 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-23 ┃ ┃ アセンド神保町3階 ┃ ┃ http://www.kinyobi.co.jp/ ┃ ┃編集部 mailto:henshubu@kinyobi.co.jp ┃ ┃業務部 mailto:gyomubu@kinyobi.co.jp ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ Created by staff01. 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