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安田浩一さん講演録 「警察・検察とヘイト集団が結託する弾圧の構造」

 関生被弾圧者発言要旨

2020.8.30   13:30〜16:30

主催:関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会 @労働会館東館ホール

参加者 ZOOM参加を含め約100

安田浩一さん講演録

<ああいう人を見ると素通りができない>

安田浩一と申します。よろしくお願い申し上げます。汗びっしょりなんですよ。今日は汗かかないようにゆっくり歩いてきたんだけど、入口にいた人たち(レイシストたち)を皆さんご覧になったでしょ。僕はああいう人を見ると素通りができない性格なんですよ。立ち止まって1時間でもお付き合いするのが私の流儀なんです。勿論取材目的ということもあるんですが。討論するつもりはないんですよ。よく「ジャーナリストなんだから話をよく聞け」とか、「対話しろ」と言われるんだけど、必要があれば対話も討論もするんだけど、僕はあの人たちとは討論するつもりは全くないです。では、僕は何しに行っているかというと、叱るためにいくんですね。叱りつけるためだけに僕はあの人たちの前に立つ。議論とか討論は散々やってきましたんで。僕は。抗議と称した妨害行為に関しては絶対看過することはできないので、きちんと立ち止まる。きちんと大声をあげる。それをしてきたもんですからすでに汗かいちゃった。

すでに一仕事した感じで汗かいてます。本当はお話する前に30分くらい準備してきたノートを見ながら頭の中で今日話すことを考えて、組み立てたりするんですけど、興奮しているもんですから、ポーンと抜けてしまってます。

が、せっかくの機会ですからあの人たちが何故今日ここに来ているのか、その意味は何なのかを、しかしそれはあの人たちだけの問題ではないということも、キチンとお伝えしようと思います。ちなみに、会話したところ彼たち、1時から別な場所にいくと言ってました。今愛知の大村知事のリコール運動とかがあって、ダメな人たちがいて、その人たちとリコール運動するということのようで、引き上げました。

 

<今どきハーケン・クロイツの旗を掲げて運動するような人間に抗議されるような集会は、絶対的に正しい>

いろんな人がいるということで、差別の問題、労働運動の問題、人権の問題ということで、関西生コンのことについて話すということで、これだけの集まりはあまりないです。東京でもこれだけの人があつまるということは、あまりないですよね。組織的な動員ではあるけれども、日曜日の暑い中でこうしておいでくださる方がこんなにいらっしゃるということは、愛知県の方々、近県の方々に心から感謝申し上げたいです。

彼らが何を言っているのか、「関西生コン許せない」と言っている。なぜかというと「威力業務妨害やっている。ストライキと称して経済活動をストップさせたから。」「悪いことをしているから。犯罪行為に加担しているから、実際警察につかまっているじゃない」「そしてお前はその味方をするからだ」という形で私に詰めよってきたわけです。

それで私は「犯罪だと思っていないから」「全く正しい運動をしていると思っているし、間違っているのは警察だし、そしてあなた方ですよ」ということ話ました。

今日の話した一派のひとたちがどんな人たちかというと中心は瀬戸弘幸さんという人です。ずっとマイク持ってしゃべってました。僕は何度かあったことあるんだけれども。こういう方です。写真をプロジェクターに出しますね。ハーケン・クロイツをバックにマイクに向かってお話されています。これは「国家社会主義同盟」というグループで、若いころはこうした運動に参加しておられて、今でもヒトラーの誕生日をお祝いする会やろうとして新聞に載ったりしていますけれども。この人が今日中心になって妨害活動を、抗議行動と称する妨害行動をやるということになったわけですね。最初に申しますけれども、いまどきハーケン・クロイツの旗を掲げて運動するような人間に抗議されるような集会は、絶対的に正しいということは間違いありませんね。

 

「外国人は出ていけ」というデモ

この人これだけではないんですよ。(次の写真出して)つい最近でもこういったデモなんかもやっているわけですね。これは私が撮ったんですけれど、千葉県の船橋です。ハーケン・クロイツ、ナチスの旗がありますね。で、旭日旗がり、日の丸、ハーケン・クロイツは3つくらいあります。何のデモなのか、千葉県船橋市で「外国人は出ていけ」というデモなんです。この地域は外国人、在日コリアンが多いところで、最近は中国人の留学生であったり商店主であったり、ビジネスで在日した中国人が多く住んでいるところです。いまでは全国どこでもそいう地域がありますけどね。ここで市内に住んでいる外国人、中国人、韓国人、私は在日コリアンと言うことにしていますが、彼らに「出ていけ」ということをやっている。そういったデモを主催していたのが、下にいた瀬戸弘幸さんという人だということになります。

この人たちは、もとから人種排外主義者、レイシストという言い方をしていますが、要するに日本から外国人を、気に入らない外国人を「出ていけ」という運動を今世紀に入ってからずーとやっている。社会主義ではない。

私は、もともと、週刊誌の記者で事件取材をやってきた。もともと人権の問題とかキチンとお話できる素養があるわけではないです。スキャンダルばっかりやってきてます。あるいは事件取材が多かったですね。ですから本来ならば、マイクを持って人権問題について、偏見の問題についてお話できるような人間ではありません。でも、そういう活動をする中でこの人たちの存在というのは常に風景として見続けてきたわけで、時代の中に常にいた。船橋の取材をしていたのは、90年代でした。事件取材で地方にいくとですね、電信柱にナチスのステッカーがあちこち貼ってあったわけです。そこに「外国人追放」って文字が刷り込まれていた。「なんだこれは」と思って当時調べてみたら、瀬戸弘幸さんとその仲間だった。90年代なかばには、認識をしていたわけですね。

90年代なかばというのは、日本が急速に日本に外国人が増えてきたところです。今ですと技能実習生であったり、愛知県ですと日系南米人の方が非常に多いわけですが、日系ブラジル人、日系ペルー人、そういうところの方が労働者として日本に来ているわけですけれども。90年代というと圧倒的に多かったのがイラン人です。イランの人々は名古屋でも大阪でも東京でも大都市中心に産業に従事していた。そのイラン人を対象に「出てけ、出てけ」と運動していたのがこの瀬戸弘幸という人でした。で、この瀬戸さんはハーケン・クロイツを掲げて「国家社会主義」、社会主義がついているからといって皆さんの仲間ではないですよ、「国家社会主義」ですから。つまり、ナチスの教えに則りですね、人種排外主義というものを押し通し、日本にるイラン人を「日本から出ていけ」という運動をずっと続けてきています。90年代なかごろ、そういうトリッキーな動きを見せるのですが、僕の視界の中には入っていました。今世紀に入ってからは、矛先をおもに在日コリアン、それから中国人の実習生であったり、いわば東アジアのひとたちを「日本から追い出せ」という運動をやってきた人なんです。

「瀬戸さんお金貰ってるでしょ?」「当然じゃないか。業務委託、ビジネスだから」

<金を出す人がいるんだ>

で今は、関西生コンつぶしの兵隊ですね。兵隊として今前線で闘っている。僕聞いたんです。「なぜ闘ってるんですか?」そしたら「北朝鮮のミサイルが・・」どうのこうのと言って。ミサイルと関西生コン関係ないから僕一番聞きたいことをきいたんです。「瀬戸さんお金貰ってるでしょ?」って。瀬戸さんなんて答えたと思います。「当然じゃないか。業務委託、ビジネスだから」と答えた。彼の省略した言い方なんで、要するにお金もらってやってるんです。そういうところを資金源として運動をしているんです。金のための運動をしているんです。もちろん瀬戸さんにイデオロギーがなにもないかというと、そんなことはないでしょう、右翼だから。これやったって、別に金が儲かるわけではない、ただ、こうしたことに理解を示し金を出す人がいるんだということ。そして金を出す人たちの目的はなにかとおいうと「関生を潰すこと」、「関生の評判を落とすこと」。評判を落とすためにこういう連中を使うのが一番いいとビジネスで今進行しているということになるわけです。

こういうことにお金を使って、こういう連中を使っているひとたちがいる。

関西生コンの評判おとすと都合がいいと考えている人たちのことは、また後でします。

 

<トリエンナーレの終わった直後、醜悪な取り組み>

愛知県といいますとね、いまさっき、大村知事の「トリエンナーレ」にともなった「知事リコール運動」というのがありましたけれど、天皇の肖像画が焼かれたとか、展示された少女像とかが、反日とか、嫌な言い方ですね。反日という言い方僕は大嫌いです。レッテルを貼ってリコール運動をすすめている。「写真焼いて醜悪だ」といっている。天皇の写真を焼いた訳ではないでしょう。みなさんご存じのとおり過去のある時期に天皇の写真が焼かれたという事件を再現したという話なんですけれども、これを彼らは「醜悪だ、醜悪だ」というわけです。期間中に名古屋に足を入れたかったんですが、現場で取材をしていました。トリエンナーレの終わった直後、醜悪な取り組みが行われているんです。「愛知トリエンナーレ」に対抗して、あまり言いたくないんだけれども、「トリカエナハーレ」という催しが行われているんですよ。で、県の施設である「ウィル愛知」、男女平等参画のための、昔・・だったようですけれども、ここで瀬戸さんの仲間であるところの在特会が、非常にふざけた企画を行った。「トリエンナーレ」に対抗すると言って。これ(写真を)読まなくていいですよ。これ「差別カルタ」なんですけども。在日コリアンとか外国人を排斥するためのカルタというものを展示した。たとえばこういった写真。韓国人の女性の顔に「醜い」という字をあてている。日本の軍人の写真、どういう意味があるか僕はわかりませんけれども、あえてこういう写真を展示する。それから少女像。同じような椅子をもうけて。この「差別展示会」の展示をやった桜井誠さん。後で話しますが「在特会」、在日特権を許さない会の代表です。大村知事や津田大介さん模した写真を展示するという、非常にふざけた企画をやった。これは人形の展示です。髪の毛黄色なのが津田大介さん、実行委員長。隣にいるのが大村知事、これを模した人形などをず〜とここで展示していた。さっきのカルタですけれども、「犯罪はいつも朝鮮人」「犬は食いたし金はなし」とかね。つまり在日コリアンを誹謗、中傷し蔑んで、差別を煽るようなカルタを、しかも県の施設である「ウィル愛知」で行った。僕はよく県が貸したと思って翌日「ウィル愛知」に抗議を兼ねた取材に行きました。こんなことが堂々と県の施設で行われる。よっぽどこちらのほうが醜悪ではないですか。特定の人たち、特定の民族の人たちを差別し、排除を目的にその差別を煽動するってことを行っているのが今日下にいたグループですよ。そして、そのグループが関生潰しの先兵として暴れまくっているというのが、今の、この地点での動きなんです。

 

<こうした人たちにあおられて今私たちの社会がじわじわと差別と偏見が広がっていく>

今日の話というのは、こうしたレイシスト、民族排外主義者だけの問題だけではないんだということ。なぜならこの人たち人数的には大したことないんです。いくら金をもらっていようが。いくら経営者をあつめようが。それはそれでしかない。問題は、こうした人たちにあおられて今私たちの社会がじわじわと、差別と偏見が広がっていく。労働運動に対する理解をなくしていく、そしてメディアも一体となって、「関生は暴力団」であり「関生は経済活動に暗い影を落としている」といった空気が少しずつ広まっていく、そこに僕は一番大きな危惧を抱いています。つまり醜いレイシストの一人や二人、怒鳴りつければいいわけですよ。レイシストみたらどうするかと言ったら、僕らは普通に議論とか、討論するんではなくキチンと叱りつけるしかないんじゃないですか。しかし、叱りつけたところでもぐら叩きです。今私たちの社会というのがこうした人たちの言葉が普通の人たちの間にもどんどん広がっている。コロナウィルスよりも強力な力をもって今人々の意識の中に忍び込んでいるってことを、キチンと私たちは理解しておいたほうがいいんじゃないか、そういう気がします。

ちなみに私が、こうした連中と付き合い始めるきっかけになったのは、2006年なんです。後でお話しますけれども、2005年というのが、関生に対する大きな弾圧がありました。そのころに私も本を書いたりしたんですけれども、その翌年の2006年、下にいた瀬戸弘幸さんと、思わぬところで顔を合わすことになるんです。

90年代半ばに私は外国人問題に関する取材を続けていたわけですね。技能実習生がどういう形で日本に来てどういう形の生活をして、そしちぇ何を得て帰るか、何を失って国に帰るのか、そうしたことをずっと追いかけていて、日本と中国を何度も往復し、南米日系人の取材をするために何度かブラジルにもいきました。

<岐阜で技能実習生の中国人の男性が、職場を逃げ出した・・・・>

こんな事件があったんですよ。2006年春くらいですが、岐阜で技能実習生の中国人の男性が、職場を逃げ出した、逃亡したという事件だったんです。なんで逃亡したか、説明すると長くなるんだけれど、細かいところは皆さんの想像にまかせます。お金ないからですよ。皆さんご存知のとおり、技能実習生てどんな労働待遇を強いられているかというと、愛知県でもそうですけれど、時給200円、300円なんていうのが当たり前だった時代がすごく長い訳です。例えば岐阜県の縫製工場ですけれども、取材に行って入手した雇用契約書なんですが、なんて書いてあるか。時給1時間200円、残業手当1時間300円。そして食費として毎月1万5千円ですよって。奴隷労働のようなもんですよ。ひどいと皆さん思うだろうし、僕も最初見たときひどいと思ったけれども、日本経済ってこうやってまわっているんですよ今、残念なことに。私たち安いもの好きじゃないですか。安いものが好きでユニクロが流行り、さまざまなファッションとか、いろんな安いもの買いますよね。当然です。生活のために。今日本が一番物価が安い、たぶん韓国よりも。そうした中で、安さをささえているのはこうした労働力なわけです。1時間200円ですよ。今正直言うと、2020年でいくらになったかというと、私が調べた限りでは、最賃まで引きあがりました。各地の最賃まで引きあがった。だから1時間800円だったり、900円だったり。だから、今はこういうのはないですといいたいところだけれど、手取り額は変わっていないんですよこの人たち今も。どういうことか。今は最低賃金までは上がっている。最賃はあがったけれども、控除もふえている。例えば、水光熱費、家賃。この当時は家賃とか取らなかったのに、今は取ってる。実習生の働いている地方の山の中ですからね。一部屋4万くらいのアパートの一室に3人くらい詰め込んで、一人6万8千円とか取ったりしているんです。そうすると時給が最賃まで上がったとしても、家賃、水光熱費とかの名目で一人6万8千円取って、家主は4万円払うだけです。こういうことが当たり前に行われているのが実習生の世界です。

すべてとは言いませんが特にひどいのが東海3県です。ここは岐阜を中心に縫製業がおおいところ、縫製業がもっとも賃金が安い。こうしたことが横行している。・・話しは脱線しているようで全部繋がっていますから、安心してください。

ちなみになんで時給200円とか、300円なのかっていうと、こうしないと労働者を雇用することができないわけですよ。いままでは二人でやっていたわけです。お父さんとお母さんと。大手アパレルメーカーの婦人服をこの会社で作っていたわけです。ちなみにこの会社で作っている婦人服というのは、東京大阪名古屋などのデパートで、売られているブラウスです。7500円の国産ブラウス。高級ですよね。このブラウスを一枚作るのに1時間かかるんですって。裁断してボタン付けるまで。1時間かけてブラウス仕上げて、工場にいくら入ってくるか、750円です。1時間で750円の収入だと、とても日本人の労働者雇うことはできません。というか、労働者を雇うことすらできません。この夫婦も食べていかなくてはならないし、ランニングコストもかかります。工場を運営していくためのお金がかかりますから、作ればつくるほど赤字とわかっていても、仕事を切られるのが嫌で、他に仕事を移ることもできずに、この夫婦は一生懸命やってきたんです。善人ですよ。零細企業の社長として切り詰めて、二人で洋服作ってきたんです。

しかし、ある時大手アパレルメーカーに直訴したんです。たまたま営業マンと会う機会があったんだよね。そしたら同情してくれた。二つの選択肢があると思うんです。教えてくださいとなった。「ひとつは工場を海外に移転したらどうですか。バングラデシュ、パキスタン。土地も安いし、インフラも安い、賃金も安い。どうですか」って。どうでうかもない訳です。いくら人件費が安いからと言って、海外に工場作れば数千万円はかかるわけです、安くても。預金もなければ数千万の借金もできない人にです。「パス、駄目です。できない。」 そこでもう一つの選択肢。「廃業しましょう」それがアパレルメーカーの担当者の回答でした。「廃業すれば工場の中にある数十台のミシンを中国に売れます。ミシン売ってください。それで、残りの老後暮らしてくださいよ」。それで老後暮らすお金入りますか?入ってきませんよね。この夫婦はどうしようかと悩んで悩んで、廃業するしかないよね、という結論になったとき救いの手が現れた。ブローカーです。不況業種を狙って日本中回る。「困ってるでしょう、社長」「お金ないでしょう、海外にも移転できないでしょう」「はい評するにしても他の仕事はできないでしょう、これしかやってこなかったんだから」「実はね社員を増やせば生産力もあがりますから、雇ってください」ブロカーはそう言った。「そもそも雇う金がないから苦しんでるんだ」「1時間に700円しか入ってこないのにどうやって生きていったらいいんですか」「給料払えないですよ」 そしたらブローカーはこういうわけです。

「1時間700円入ってくるんであれば、時給700円の労働者は雇えない。だけど時給200円だったらどうですか。」「実習生です。」「貧乏な国から来た外国人は安い金でも、200円でも300円でも働きますよ」「そうすればランニングコスト含めてギリギリなんとかやってけますから。」仕方なく社長は口車に乗せられて、外国人労働者雇うことにするわけです。200円、300円、確かに儲かりはしないけれども、ギリギリ生産をあげることはできちゃんですね。それまで、二人で真面目にコツコツやってきた社長が、外国人に関しては、労働法も人権も無視して、こうしたことを押しつけるようになったんです。なにも考えてないのが、アパレルメーカーの社員ですよ。関係ないから。本来ならこうしたことはアパレルメーカーにきちんと話をつけなくてはいけないわけです。

 

<背景資本との闘いというのは、実は関生がやった>

これが、背景資本に対する闘いというのがあるのか、ないのかというのが大きな問題になってくる。

 この後の話は関生の話になります。背景資本との闘いというのは、実は関生がやったんです。関生がなぜ経済界で嫌われているか、背景資本に対する闘いを挑んだからですよ。

つまり、目先のいま目の前のいる社長とか上司とか、団体の理事長とか、こうした人間と様々な労働環境や待遇とかでももちろん闘いを続けてきた。

しかし、本当の闘いとは、その背後に控えているもの、生コン工場のバックに何があるのか。セメント会社があり、ゼネコンがあり、そういうところと闘いを始めたことが、弾圧と、結びついたということも後でお話します。

縫製工場ではあまり強い労働組合がない。だから背景資本に対する闘いはやっと始まったばかりなんです。一部の労働組合がアパレルメーカーに、「あなた方が生産している洋服の生産元をちゃんとチェックしてください。時給200円、300円で働かせるようなところの洋服を扱わないでくださいと」ようやく始めたばかりです。これから変わるのか、変わらないのか、わかりません。

いま私は、実習生の問題としてこういうことがあるんだと、話しをしています。

<岐阜の建設会社から逃げ出した中国人の青年がいた>

岐阜の建設会社から逃げ出した中国人の青年がいた。この青年が逃げたのは、こういった待遇だからお金が貯まらない、しかも明日いよいよ中国に帰る日だった。3年たったから帰らなくてはならない。日本というのはいつか帰ってくれる労働者しか雇ってませんから。そこで彼は車長から預金通帳返してもらったんです。今でもそうだけど、預金通帳とパスポートを預けている人すごく多い。それは命令だからです。逃げられないように最初から押さえておくんです。帰る前の日に預金通帳返してもらったらびっくりですわ。中国で夜中にテレビつけると「日本に行って金稼ごう」ってCMバンバン流れてます。社会主義中国で。「日本に行って何百万貯まった。家建てました。土地買いました」みたいな宣伝やっていて、みんなそれ見てくるんですけれど。すぐ騙されたと気づくんですが、彼も気づいていたけど預金通帳見てびっくりします。まさかこれほどまでと。3年間時給400円だった彼の場合、残業もいっぱいしたのに、「こんなもんか」とがっかりしたわけですね。僕だったら同じことを考えますが、がっかりした彼は、どうしたか。逃げます。国に帰らないで、預金通帳受け取ったら、着替えだけボストンバックに詰めて、逃げます。逃げて無資格で働けばいい。実習生で働くより、不法滞在でも働いたほうがいい。その方が時給高いですもん。僕も調べましたが、実習生として奴隷のように働いて時給300円の仕事につくよりも、不法滞在といわれても調理場の裏方でお皿を洗ったり、工事現場で後片付けをやったりしたほうが、よっぽど給料高いんですもの。だって稼ぎにきてるんだから。だから逃げた。つかまるまでは稼ごうと逃げた。岐阜から仲間頼って東京へ。そこで情報得て、栃木県の西方町まで行った。今は栃木市になってます。いちご農家で有名なところ。ここにコンクリートの型枠会社があった。そこに就職きまった。身元保証なしにでも雇った。寮に住まわせた。履歴書いらない。明日から仕事頑張ってということで、寮まで歩いて向った。炎天下田舎道歩いていたとき警察の誰何にあったわけです。今時車に乗らずに田舎道を歩いている若者なんかいませんよ。「外国人登録証見せて」と言われる。パスポート見せるわけにいかなかった。もう切れてるからです。そこで彼は逃げた。揉み合いになるけど振り切って民家の庭に逃げ込んだ。塀際まで追い詰められ、5メートル向き合った。そこで灯篭の上部の皿とで朝顔植栽用の5メートルくらいの細い棒で対抗しようとした。21歳の巡査、怖かったんでしょう。威嚇射撃ではなく、体にめがけて撃った。

 

「シナ人を射殺せよ」

これを知った中国の家族が国賠訴訟起こしました。特別公務員陵虐致死罪。原告は、亡くなった中国人の成都にすむ両親とこどもたちです。

私は第一回公判の取材に行きました。裁判所、外がさわがしい。裁判所の職員にきいたら「右翼がきている」ということでした。中国人が原告だから、右翼がきたのかと思った。僕の想像する右翼の恰好ではなかった。黒塗りの街宣車もパンチパーマ―でもなかった。スーツの男性、ベビーカーの女性、年金もらっているような人、いろんな人がいた。その人たちが「シナ人を射殺せよ」と行動していた。

このときの中心人物が瀬戸弘幸さん。そして普通のおじさん、おばさん。学生。参加していた人に尋ねたら「団体ではない、インターネットの書き込み(2ちゃんねる)で知った。」ということでした。

 私はその当時はまだ取材、ネタの意識でした。正義感とかそういう意識はなかったんです。後からこれは差別とか人権とかの問題だと気づきますが、そのときはまだ軽薄な記者だったんですね。この状況を追いかければなにか出てくるかもしれない、そういう軽い気持ちでいたことを、今ものすごく反省しているんです。でも、その軽い気持ちで彼らを追いかけることによって、後に彼らが発展的につくった組織、例えば「在特会」、発展的に解消してつくった「日本第一党」など、今そこで街宣するようになった団体の経緯を見ることができた。その中で、「関生つぶし」というのも彼らの活動の一つとして出てくる訳ですね。

<武委員長と会ってきました。先月です。>

いま、関生と省略していってますね、連帯ユニオン関西生コン支部、の武委員長と会ってきました。先月です。ちょうど大阪拘置所から出てきたばかりでした。委員長が逮捕されたのが2018年の8月18日です。今日が8月30日ですから、ちょうど2年前ですね。

2年前の8月に退歩されて、今年の529日に保釈になるまで、641日間。勾留ですよ。

その間に6回も逮捕されている。これ労働運動とか知らない人に、どうやって説明したらいいかですが、「600日入っていて、6回連続で逮捕されて、いいひとなんですよ」どう説明するかですよね。運動活動家だったら、逮捕されることは勲章ですから、すごい人物ですという話になるけれども。普通の人たち、活動とか運動とか稀有な人々にどうやって話をするのか。そこは僕たちいろいろ議論して言葉を獲得していかなくてはならないんじゃないかと思います。つまり活動家同士で話すのは簡単なんですよ。「僕6回パクられちゃいました」に尽きるし、「以上」です。弾圧ひどいから闘ったやつがいいやつに決まっているんですよ。これがなかなか通用しない。これがいかに不当な弾圧であるかに、言葉を獲得していくために、僕も今日お話ししながら改めて思っているわけです。

武さんに会ったんですよ。元気ですよね、とても80近くには見えない。パワフルな人でだからこそ、こうやって労働運動をリードしてきたのかなあ、と思います。

僕、運動のこととか聞く前に、「留置場と拘置所どっちのほうが良かったですか」って。そしたら、「圧倒的に留置所のほうがよかった。」てことでした。

雑居だから、会話の相手がいる。拘置所は独居だからって。留置所にはネパール人がいた。宗教上の関係か食事は肉、魚食べられない。小麦粉なら食べれたそうです。

そこで京都南署の留置所係に武さんは猛抗議したらしい。「うどん出せ」「宗教配慮しなさい」と言っても、なかなか配慮しない。そこで武さん、弁護士とおしてカンパした。

ネパール人は感謝して「僕はくにに帰ったら勉強して国会議員になるのが夢なんです。夢を実現して武さんにお礼がしたい」と言っていたそうです。若いころ逮捕されても、国会議員になることは少しも夢ではないですが、武さんは感動していました。

半グレがいたようです。強盗致傷の共犯として逮捕されていたみたいですね。その彼が武さん人「実は僕はなにも知らないで、運転手していた」と話したらしいです。「やってないけど、警察は共犯として逮捕した。僕は運が悪かった」と。武さんは「警察は都合にいいようにストーリー描く、絶対認めたらだめだ」と諦めるなと諭した。その後彼は否認に転じたら、22日で釈放された。そのことを聞いた武さんは青年に、ネルソンマンデラの話をしたそうです。1995年、南アフリカで初めて黒人政権ができた時の大統領です。そのマンデラ、人権活動家として黒人解放運動の闘士として先頭にたってきたマンデラも何度も何度も獄中にいた。拘置所に入れられ、刑務所に入れられ様々な罰を受けてきたが、それでも信念がある人間は、今大統領なんだと。獄中にいるということは、その経験の一つかもしれない。そういう話をした。青年は「僕もマンデラのようになりたいです」と、そして「今スペースがあるところ(首)に、マンデラ彫りたいです」と言ったそうです。

武さんは、拘置所では一人でした。話相手いないので、本を読んだようです。700冊読んだ。西郷隆盛、源氏物語、「夜と霧」。そして、明日死ぬかもしれない大杉栄やユダヤ人に比べれば、自分は大したことない、恵まれている拘置生活だと思ったそうです。

<それでなんで逮捕されたか?>

それでなんで逮捕されたかということですよ。2018828日。労働運動ではあまりない「恐喝未遂」で逮捕されているんですよ。逮捕されるとき「建造物侵入」であるとか「威力業務妨害」であるとか「暴行・傷害」なんかをでっちあげられることはあります。

「恐喝未遂」ってとんでもないことやらかしたように見えます。ここは愛知県ですから、当時の中日新聞です。「関西生コン委員長。恐喝未遂容疑」で逮捕」とあります。滋賀県警は、湖東協同組合事件ですね。これだけではよくわからないと思いますが、うちの加盟組合の生コンクリートを購入するように、と、これ脅したの?湖東協同組合の生コンを使いなさいよと、関生、および武さんが脅したことにされて、それで「恐喝未遂」で逮捕されました。とこういう容疑になっています。

これだけでよくわかる人はいないですね。ちなみに逮捕したのは滋賀県警の公安課ではなく、組織犯罪対策課です。暴力団対策課、マル暴です。これはどういうことなのかも後で言及したい。委員長逮捕の朝、家に流れ込んできた。朝6時7時マスコミなのに全社いた。

記者クラブ解体した方がいいと思うのは、権力のお先棒かぶってこうした役割果たしているからです。情報ながして協力させられる。逮捕され写真撮られるときどうしましたかと聞きました。「どういう顔するか考えた」そうです。淡々とした顔にした。これが極悪人の顔になったと笑ってました。

武さんはこれは不当逮捕だろう、ときいた。「今回は警察も覚悟をきめている」と答えが返ってきたそうです。ここからは武さんの推測です。協同組合の要請を「恐喝未遂」でもっていくこと自体が非常に無理筋ですから、それで、「覚悟を示した」という言葉になったのはないか。つまり「上からの指令でやっているのではないか。国策捜査であるからこそ、覚悟を決めなければいけなかったのではないか」「目的の為には手段は浄化さされる」ということをかんがえなければ彼らもやっていれなかったんだと思うよ。と委員長は言ってました。

この逮捕の前段があります。この逮捕の前年に湖東生コンの協同組合で理事長がやっぱり「恐喝未遂」で逮捕されています。労働組合の委員長でなくて、協同組合の理事長を逮捕しているんですね。湖東協同組合というのは、生コンの不当な価格競争をおさえるための協同組合です。小さな生コン会社がダンピング合戦しないために、共同販売、共同受注をして業界のために大同団結しましょう。協同組合というと、農協であったり生協であったりします。基本的に利益をあげることが目的ではなく、全体で利益を分け合うための組織です。

ざっくりいうと「中小企業の潰し合いやめましょう」ということです。ガソリンスタンドであったり、中小が価格競争やたら、どこかが潰れなくてはならないの、みなさんもわかりますよね。昔の思想家のロバート・オーウェンという人が言ってます。「弱い人同士が競い合うのでは無く、弱い人同士が支え合って大きな力に対抗する」これが協同組合主義でした。

もっとも、今協同組合とは言っても、実習生を受け入れている協同組合のような「人買い」のためのインチキもありますが。

生コンは業界の中で一番弱い谷間の業界。ゼネコンと建設会社のあいだで、発言力がなかったんです。セメント高く買わされ、ゼネコンからは安く叩かれる。だから価格決定権をもち、共同でわりふりましょう、その分安値競争ではなく、品質を維持できるということだったんです。だから、うちはもっと安いと、廉価販売、不当な価格競争が起こってくる。これは単に業界の問題だけでなく、こうした建物の安全性、公共のインフラとかの安全性に関わる問題です。業者間の闘いも怒らないから、安全や品質も保証されていく。

具体的には、チェリオの工倉庫建設を、ゼネコンのフジタが請け負った。湖東生コンがすすめにいった。正当な営業活動ですよね。ところがフジタは協同組合に入っていないアウトから買おうとした。フジタは安いところから買おうとしたということです。安いというのは、品質落とすなど問題もでてくることがある。安ければいいというところでは、いろんなところで、手抜きをすることがある。そこで、協同組合のバックアップとして、労働組合として連帯ユニオンが動いた。そして品質を落としていないかなどコンプライアンス違反を調べて、フジタに通告した。こうした一連のことが「恐喝未遂」とされたというものです。労働組合ですからいろいろ社会的運動に関わります。しかし、今回事件とされたことについては、当たり前の労働組合の活動です。

事件とされたこと全部話すと眠くなると思いますが、こうした形でのべ81名(63人)逮捕された。こんな弾圧劇はないと思います。

大阪では、「威力業務妨害」つまりストライキやったことで逮捕された。労働組合の存在意義はストライキです。201712月のストライキです。関生は輸送ゼネストというのを行ったわけです。生コンのミキサー車1000台、バラセメントの輸送者500台、一斉に止めた。近畿では大きなイ工事は全部止まったわけです。どうしてストライキに入ったか?関生のストライキの要求は2点ありました。大阪協同組合(広域協)に「運賃引き上げ」と「広域協の民主化」を要求した。この2点でのストライキだった。運賃を予定通り引き上げることです。約束を破ったから労働組合は怒ったわけです。滋賀や京都、奈良、和歌山などは受け入れると回答した。大阪だけは要求受け入れず、連帯系の会社、組合を排除すると打ち出したわけです。だからストライキやった。

労働組合の団交、協同組合の要請を「強要」、「恐喝」「威力業務妨害」とされたら労働組合できないじゃないですか。憲法でも保証された団結権、交渉権、争議権を全部否定しているんです。当然反撃が起こることがわかっているから、関生は怖いというキャンペーンが行われる必要があったんです。

さっき下にいた人たちが雇われるんです。あるいは、「反日」とかインターネットで騒ぐ人たちももちいて、関生は北朝鮮や中国とつながっている「悪の組織」というようなね。でも、マスコミもそれに乗っかっているわけです。たとえば武委員長が逮捕されたときに、「生コン界のドン」という言いかたで、追随している。なにか、暴力的な印象を与えようとしているんです。

広域協、滋賀県では協同組合と労働組合が共闘していたんですね。大阪では、広域協が敵になっている。どういうことか。弾圧する側の大阪広域協。今日下にいた人たちの雇い主にある意味なっている。もともと、大阪広域協の設立には関生も関わっているわけです。

過当競争に陥っていた当時の大阪では、生コン価格は4000円くらいまでなっていた。そこで、業界が助けを求めてきて、連帯ユニオンがまとめ役になって1995年に広域協を設立したという経緯があります。「生コン業界がけっぷち」当時の朝日新聞の見出しです。「どうしようどうしよう」と、労働組合に経営者が泣きついて、5人の経営者、労組役員3人で、理事8人、広域協をつくろうとういことになって大同団結していったわけです。

 2005年代には、広域協に入らないアウトローと呼ばれる業者をひきいれようとして、いろいろと弾圧もありました。

その後、労働者も含めて業界のため結成された広域協が、変質していくことになります。

大きくなると利益がぶつかり合います。大きな企業、暴力団も入りこんできた。瀬戸さん、暴力団もいるじゃないですか、とこれ出そうとしたけど、名前を間違えるとテレビカメラも入っているのでやめました。

2017年、運賃値上げの空手形を出した。約束を守らなかったから2018年、ストライキになったわけです。

<キチンと闘い、抗議している労働組合だから、警察から叩かれている>

そもそも、関生がなんで弾圧されるのかという話なんですよ。2015年の弾圧のときに、取調べで警察が関生が許せない3つのことがあるといった。「背景資本への闘い」「不当労働行為に対するペナルテイ(罰金)」「企業の枠を超えてやっていること」つまり企業をこえた同情ストライキや連帯行動。そして、もう一つあるわけです。関生が許せないと国家権力が考えていること。社会的な意義をもった労働運動として、安保、沖縄、差別など社会運動へのコミットが許せないということが、個々のやり玉にあげられているということです。

今時、キチンと闘い、抗議している労働組合だから、警察から叩かれているんだということです。私は自分のことを労働組合主義者、サンジカリストと思っているわけではありまあせん。物書きだと思ってます。労働組合に乗っかって何かをやろうという気はさらさらない。しかし、やっていることが正しいとすれば、関西生コンが目立ってしまうのも事実です。警察、国家権力、大企業、ネトウヨ、この4者が目の敵にして潰そうとしていることに、自信を持って跳ね返していきましょう。

細かいことは質問があったらお願いして、大きな話しはここまでにします。

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関生被弾圧者 発言要旨

 

名古屋の皆さんには大変お世話になっています。

安田浩一さんとは2004年に知り合った。「しゃぶコン」のことで、記事を書いて頂こうとした。ちゃんと書いてくれ、『現代』に掲載され、社会に大きな影響を与えた。

2005年の事件、私は無関係であったが起訴されて、その後は無罪になった。「逮捕劇の真相」という本になった。2018年、湖東協の理事が逮捕され、まもなく家宅捜査に来るだろうと思っていたら、滋賀県警が17人以上、小さな家に全部上がり込んできた。「弁護士を通せ」と言ったら、逮捕された。

留置場では、腰が痛く、巻き爪が悪くなる。取り調べは朝昼晩とあったが、当初は事件の話は何もない。組織暴力対策課と検事調べ、「関生は削っていく」と言った。絶対に許せない発言だ。「黙秘しているのに、調べが長いのは珍しい」と警察官も嘆いていた。恐喝未遂や「積水ハイム事件」の感想を聞くだけ。勾留理由開示公判で訴えたら、次の時から事件のこと聞いてくるようになった。

独居だった。自由を奪われた。大阪拘置所は5階で暑くて眠れなかった。最後は裁判の休憩中に保釈された。仲間がいたから車で荷物を取りに行けたが、嫌がらせだった。家族に任意出頭を求め、兄弟まで会いに行った。

今回の弾圧では警察が「組合やめろ」と言ってくる。組合員が勤務する会社の経済活動に対しても、販売店を通して圧力かけてくる。広域協に協力しないと、警察使って会社を潰してくる。「関生を削る」という言葉を忘れない。取調べた検察官は「覚えがない」としらを切っているが。

私は、この運動を続けていきます。私の役割はセメントの品質管理。神奈川では悪質な素材を使って事故が起こっている。ゼネコンは品質調査したことを嫌がっている。安全を守るために、組合続けていく。

「関西生コンは過激」という人がいる。会社の経営者のほうこそ、怖い。やくざの関係者もいる。組合がしっかりしていなければ労働者から頼りにされない。

今、大阪では、運転手から不満の声あがりはじめている。賃金安い、休みがとれないと。

裁判傍聴は、組合員より、支援が多くなっている。支えになっています。長年組合活動をしているが、会ったこともない人が傍聴にきてくれている。勾留中、水木しげるの「戦争体験記」を読み、今の状況は戦争の時より、まだましやと思った。韓国の労働者集会にも参加してきたが、床に座れなくなって参加できなくなっている。無罪になったら取り調べの警察官は謝ると言った。闘いはこれから。負けることはない。不当な逮捕・勾留・裁判には勝ちきって、皆さんにお返ししたい。


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