声を上げることの大切さ/学生たちに届いたメトロコマースのたたかい | |||||||
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声を上げることの大切さ〜学生たちに届いたメトロコマースのたたかい10月24日・25日、2つの大学で非正規差別をテーマにした上映会やシンポジウムがありました。24日は横浜「金沢八景」にある関東学院大学ホールで『非正規に尊厳を!メトロレディー ブルース』の上映会があり、300人の学生が鑑賞しました(写真)。東部労組メトロコマース支部の当該2名が上映後にトーク。非正規差別の生々しい実態を訴えて学生の心をつかみました。関東学院大学は1万人が在籍する大きな大学で、上映したホールも700人のキャパがある立派なところでした。ちなみに関東学院大学は小泉進次郎氏の出身校でもあります。翌25日には、名古屋の名城大学で「非正規問題」のシンポジウムが開かれ、後呂良子委員長はじめ当該の3名が参加しました。学生たちは当事者の訴えをどう受け止めたのでしょうか。メトロコマース事件弁護団の青龍美和子さんのレポートを以下紹介します。 ●名城大学で「非正規問題」シンポジウム〜学生は何を感じたのか青龍美和子10月25日、非正規差別是正を求めるメトロコマース事件の原告3人と一緒に、名城大学 の経済・経営学部でお話しさせてもらいました。経済・経営学会20周年事業として、2〜4 年生の合同授業形式でのシンポジウムでした。学生は150人くらい出席しました。90分授 業で、後呂良子さんから労働組合の活動について、私から裁判の話、伍賀一道さん(金沢 大学名誉教授)から「『雇用劣化型社会』の労働市場〜現状と転換の課題」と題する講義 と、盛りだくさんでした。しかし、寝たりつまらなそうにしたりする学生はほとんどおら ず、みんな一生懸命メモを取りながら真剣に聞いてくれました。 何より、終了後に提出された学生たちの感想がすごかったです。正規と非正規の間にこ んなに格差があることを知って「驚いた」「ひどいと思った」「他人事ではない」「自分 自身に関係あるのだと思った」という意見が多数ありました。前の授業でドキュメンタリ ー『メトロレディーブルース』を見ていた学生もいて、実際の話を聞けて労働条件の格差の 実態がわかって良かったという感想も。その上で、自分を守るために労働者の権利や法律 をもっと「知りたい」「知る必要がある」「これから学びたい」という意欲が表れている 感想もありました。また「長期間の差別の末、会社と闘う決意をし、何度棄却されても立 ち向かう姿勢に感銘を受けた」「闘うことをあきらめていなくて、これからも闘っていく という強い気持ちに、本当に頑張ってほしいと思った」「少しずつ手当などを勝ち取って いるので、今後も頑張ってほしい」などの応援も。 さらに「不合理な格差に対して自らの正当性を主張しなければ、労働環境は変わらない し、むしろより劣悪な方向へ進む現状を知った」「おかしいなと思うことなどあったら一 人で抱え込まずにいろんな人に相談をして乗り越えていこうと思った」「自分たちが働き かけることで変わっていくこともできることを知れてよかった」「一番大事なことは労働 者側が声を上げることだと思った」「今後労働問題にあった時に一歩踏み出せるような知 識を知ることができてよかった」「私も働き始めて不平等を感じたら勇気を持って仲間と ともに声をあげていきたいと思った」「我慢するのではなく、自ら行動することの大切さ がわかった」「少しでもおかしいと感じたら、会社に対しておかしいと言い、労働組合も 作ってめげずに闘っていることに勇気をもらえた」「自分も社会に出た時に、差別を受け たら声を上げて立ち向かおうと思った」「自分で考え、みんなで団結し、行動していかな ければならないと思った」「おかしいことはおかしいと会社に言うために労働組合が大切 だと感じた」などなど、権利を行使すること、団結することへの前向きな感想もたくさん ありました。 感想文を読んで、言いたかったことがちゃんと伝わっていることに安心し、学生たちの 深い理解力と受け止めに感動しました。メトロコマース原告はじめみんなが大興奮したの は言うまでもありません。 Created by staff01. Last modified on 2019-10-28 14:05:36 Copyright: Default |