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News Item 0810seimei
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きょう(8月10日)行われた「平和の灯を!ヤスクニの闇へキャンドル行動」。コンサートに出演した
ソン・ビョンフィさん(写真)は「沖縄とチェジュ島は似ている」と語り始め、曲と曲の合間には
「きょう私はMCとして、韓日の芸術家たち・芸術を愛する市民たちが発した声明文を朗
読したい」と以下のように読み上げました。(録音をそのまま起こしたものです。正確さ
に欠ける点、ご容赦を)

−ここから−

あいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」企画展示に対する閉鎖決定を撤
回せよ。東アジアの平和と共同繁栄を望む、芸術表現の自由を支持する韓国と日本の芸術
家・活動家・文化芸術を愛する市民の共同声明書

私たちは韓国と日本の芸術家・文化活動家そして市民の意思を集め、あいちトリエンナー
レ2019の「表現の不自由展・その後」のセクションの中止自体に対し、深い異議を表明し
ます。

8月1日に開幕したあいちトリエンナーレ2019の一つ、「表現の不自由展・その後」は4日
間で中断するという未曾有の事態が起こりました。その展示を観覧した河村たかし名古屋
市長は特定の展示作品を指して、撤去を要求しました。これは、展示中断の当事者となっ
た「表現の不自由展・その後」展示に参加したすべての作家だけでなく、トリエンナーレ
を企画し成功裏に開催するために力を注いだ企画者および技術関係者の心を踏みにじるも
のです。

公権力が作品の内容を問題にすることは、21世紀には想像するのも難しい弾圧であり、20
14年光州(クァンジュ)ビエンナーレでの検閲で正面から闘った私たちは、これに対し非
常に厳重に考えています。

また、悲しいことに一部の過激主義者たちがあいちトリエンナーレに対して過激な脅迫を
しています。彼らの行動に対し屈服することは、国際芸術行事を単なる官製行事に転落さ
せ、芸術の自由を抑圧し、韓国と日本両国間の争いを助長するものです。

私たちは「表現の不自由展・その後」展示の再開を強く願います。私たちは、苦しい状況
にある日本の芸術祭の現実に大きな痛みを感じます。私たちは国籍と民族を超え、連帯の
心で、今の対抗を防ぐためにすべての行動を尽くすつもりです。

私たちは東北アジアの平和を脅かすどんな試みにも反対し、国籍を問わず芸術の名におい
て連帯することを望みます。

2019年8月9日

東アジアの平和と共同繁栄を望む、芸術表現の自由を支持する韓国と日本の芸術家・活動
家・文化芸術を愛する市民一同

−ここまで−

浅井健治@週刊MDS編集部

Created by staff01. Last modified on 2019-08-10 23:43:32 Copyright: Default

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