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「アベ政権は恥を知れ!」〜10.30「無償化」裁判高裁判決集会報告

 10月30日午後6時半、東京北区の北とぴあさくらホールの前は入場を待つ人たちでごった返していた。午後行われた東京高裁の不当判決を「許さない!」という気迫のようなものを感じた。裁判を傍聴した「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」の佐野通夫さんは「裁判長が判決理由を読み上げたんですが、理屈が全然通らないことを言っていた。本当に怒りが出ますが、日本の社会が壊れてしまっているということを感じている」と話した。また広島から参加した方は「今日の判決は司法が民族差別を追認した不当判決だ。この問題は日本の問題なので日本人の私たちが差別をなくすようがんばっていこう」とこぶしを上げた。東京オモニ会の方は「納得のいかない結果で、とても残念だ。でもあきらめずにこれからも子どもたちの学ぶ権利を勝ち取りたい」と話した。

 午後7時から「朝鮮学校の子どもたちに笑顔を!東京朝鮮高校生『無償化』裁判高裁判決集会」が行われた。報告に立ったイ・チュニ弁護士(写真上)は「控訴棄却という大変残念な判決だ。高裁は真実から逃げている。弁護団は、真の理由である違法な朝鮮学校外しについて最大限主張してきた。しかし判決では触れられなかった。最高裁での闘いになるが、社会の雰囲気が『勝たしていいんじゃないか』とならないと勝てない。みなさんが力を合わせて不当な判決をひっくり返そうとしてくれることをお願いしたい」と話した。朝鮮学校を卒業し、弁護団で活躍するカン・ソナ弁護士は「今日また後輩たちに自分と同じような思いをさせてしまったことが本当に悔しい。この日本で朝鮮学校の生徒たちの学ぶ権利を保障させるということが、こんなにも難しいことなのかとあらためて痛感させられた。勝つために最後まで全力を尽くしたい」と涙ながらに語った。

 朝鮮高校生たちの歌と構成・訴えは胸を打つものだった。昨年9月の地裁判決は、朝鮮学校の歴史と生徒たちの存在を否定するものだったと訴えた。そして悔しさを背負う耳に聞こえてきた「声よ集まれ、歌となれ」の歌が、どんなに踏みにじられても強く立ち向かう自分たちの闘いを象徴するかのようであり、励まされたと話していた。また高裁判決を聞いた男子生徒は「またかという失望感や脱力感で、これからどうすればいいのかわからなくなった。ただ確かなことは闘い続けなければいけないということ。私たちは3月に卒業するが、先輩たちのように最後まで闘い続ける。高校無償化を勝ち取り、朝高生が当たり前に学び、笑って暮らせる日々が訪れるまで共に闘おう」と訴えた。

 東京朝鮮中高級学校オモニ会から発言があった。「人権尊重を謳う条例案が可決されたばかりの東京都で、日本は侵略の歴史を認めず、反省もせず、朝鮮人を排除し、子どもたちの教育権すら奪う民族差別をいつまで続けるのか。日本で生まれ、育ち、これからも日本で暮らす子どもたちに、日本は差別のない平等な社会であってほしいと願う」と訴えた。そして「権利を勝ち取るその日まで共に闘おう!」「友好の懸け橋となる子供たちの未来を守るために最後まで闘うぞ!」「闘うぞ!」とシュプレヒコールを行った。

 大阪、広島、愛知、九州で「無償化」裁判を闘う弁護士・市民・学生から、連帯のアピールがあった。韓国から来日した「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」のソン・ミヒさんは「判決はとうてい受け入れられない野蛮なものだ。子どもたちにこのような仕打ちをするアベ政権は全世界に対して恥を知るべきだ。今週金曜日11月2日には『朝鮮学校を弾圧する安倍政権糾弾国際宣言』を文部科学省に直接手渡す。日本政府に対し、植民地支配を謝罪しろ!在日朝鮮人に対する弾圧を止めろ!高校無償化制度を適応しろ!などを要求する」と訴えた。

 参加者は1100人だった。「敗訴」とはいえ、悲壮感などはなく、怒りと燃え上がる闘志のようなものを感じる集会だった。「アベ政権は恥を知れ!」と叫びたい気持ちだった。〔尾澤邦子〕


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