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「セクハラ政権によるセクハラ改憲」NO!〜札幌の憲法集会

 5月3日、札幌市・大通公園で、「憲法施行71周年〜安倍9条改憲NO!&守ろう憲法集会」が開催され、700人(主催者発表)が集まった。小雨のそぼ降るあいにくの天気の中、8人の登壇者が、それぞれの言葉で護憲への思いを語った。全体的に見て、例年以上に女性の登壇者が多かったこと、昨今のセクハラ問題を背景に、ジェンダーの観点から憲法の男女同権の理念を貫徹させたいとの強い思いと女性蔑視への怒りがあふれた集会だったことが今年の大きな特徴だ。

 札幌市内で保育士を務める女性は「私の願いはすべての子どもたちが幸せに生きられる社会になること。しかし安倍政権の下で、一部の子どもたち、大人たちだけが幸せになり、他の大半の人たちが幸せになれない社会に向かっているように感じる」と、森友問題・加計問題に見られる安倍政権の日本社会私物化を批判。大人が平和憲法を守ることの必要性を訴えた。

 この保育士の次に登壇した女性の安倍政権批判はもっとストレートで容赦のないものだった。「(9条ばかりが注目されているが)安倍政権・自民党は憲法24条を改めて「イエ」制度を復活させようともくろんでいる。『良妻賢母であれ、子どもを育てろ、男並みに働け、納税も消費もしろ』という“女性像”を押しつけようとしている。特定の性、女性だけに不平等な役割が押しつけられることこそセクハラであり、そのような改憲をセクハラ政権が行おうとしている」。毎日のように無神経な女性蔑視発言が飛び出す自民党・安倍政権による改憲の動きを「セクハラ政権によるセクハラ改憲」だとして、改憲反対を訴えた。

 最後の登壇者である岩本一郎・北星学園大教授は、女性の人権尊重と男女同権を日本国憲法に書き込むために尽力したGHQ民政局のシロタ・ベアテ・ゴードンさんの功績について触れ、改めて男女同権の大切さと、この面での日本の著しい立ち後れを指摘した。

 国家の支配者・権力者から企業経営者、ジャーナリスト、芸能人から各種スポーツ競技団体幹部(日本相撲協会に顕著)、一般市民に至るまで、ここ最近はセクハラという単語を聞かずに1日が終わることがないほど、社会のあらゆる領域で女性差別、女性蔑視がまん延している。「憲法24条はどこに行った!」「男女同権はどうした!」――そんな女性の怒りが私にははっきりと聞こえた。

 道内選出国会議員からは、道下大樹衆院議員(立憲)、紙智子参院議員(共産)があいさつ。道下議員は「今日の道新(北海道新聞)1面には「安倍改憲暗雲」という記事が出ているが決して安心してはならない。かつて大阪都構想の住民投票の時、橋下市長と大阪維新の会はテレビCMに4億円投入したと言われているが、安倍政権が本気になればこの10倍、いや100倍、400億円でも平気で使うだろう。金の力で憲法が左右されることがあってはならない」と、改憲発議阻止と改憲への警戒を呼びかけた。紙議員は「かつてこれほどひどい政権は日本になかった。森友・加計疑惑を徹底追及しよう」と訴えた。

 約1時間にわたる集会後、参加者は「憲法改悪絶対反対」「安倍政権は今すぐ退陣」「公的文書を改ざんするな」「森友問題徹底追及」「加計問題も徹底追及」「昭恵氏喚問、柳瀬氏喚問」などとコールしながら、時折小雨の降る中を札幌駅前までデモ行進した。

 一方、日本会議北海道本部などが開催した改憲派集会は、主催者発表で300人と、護憲派集会の半分以下の動員にとどまった。会場となった道立道民活動センター「かでる2.7」大ホールの収容人数は520人だが、夕方のテレビ各局が報じた会場の後ろ4割ほどは完全な空席で、主催者発表の数字は実数と見ていいだろう。


*改憲派集会(TVニュースより)

 空調が利き、暖かな会場さえ埋められない改憲派に対し、小雨の天候にもかかわらず平和と憲法を守るとの強い決意を、その倍以上の参加者数で示した護憲派。北海道に関する限り、勝負は決したと私は思う。白昼公然と女性を2級市民扱いする安倍セクハラ政権に未来はない。(文責:黒鉄好)


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