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LNJ Logo 処分撤回を求めて(444)大学でも「君が代」を 小池都知事/【卒業式速報(2) 】明日の教育委員会で処分決定強行か
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東京・全国の仲間の皆さんへ。

被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。

「処分撤回を求めて(444)大学でも「君が代」を 小池都知事/【卒業式速報(2)
】明日の教育委員会で処分決定強行か」を送信します。

◆首都大学東京でも「君が代」斉唱を 都議会で小池都知事が答弁

去る3月16日都議会予算特別委員会で、小池都知事は松田やすまさ都議(自民)の質問
に対して、首都大学東京、都立看護専門学校の卒・入学式で「君が代」を斉唱するよう望
む、と答弁しました。

以下、都議会予算特別委員会での応答の要旨です(被処分者の会Yさんが録画映像から起
こしたものです)。
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学習指導要領の国旗国歌条項が、平成元年に「望ましい」から「指導するものとする」に
改訂されたと述べた後、都内公立学校で適正な指導がなされていることを教育長に確認。
その後、大凡次のように知事に質問。

松田:都内公立学校で国旗掲揚国歌斉唱の指導がしっかりと行われていることを確認した
。一方、福祉保健局が所管する都立の看護学校7校の卒業式・入学式では、国旗は掲揚し
ているが、国歌斉唱は行っていない。独立行政法人である首都大学東京でも同様。
平成27年6月には、下村博文文科相(当時)が、国立大学長を集めた会議で、各大学の自
主的判断としながらも、事実上の実施要請をしたことによって、今年度の入学式では、新
たに6校が国歌斉唱を行った。
学習指導要領の法的拘束力が及ばない教育施設とは言え、広い意味での学校教育施設とし
て、入学式・卒業式で国歌斉唱されるのは自然なものと考えるが、知事の見解を伺う。

小池:国旗国歌は国民の自覚と誇りを呼び起こすものとして、いずれの国においても尊重
されていると認識している。また、グローバル人材の育成の観点からも、国旗国歌を大切
にする心を育むということこそ重要かと考える。
小学校から高校の学習指導要領では「卒業式・入学式においてその意義を踏まえ、国旗を
掲揚し国歌を斉唱するよう指導する」と規定されている。特に小学校の学習指導要領では
、「国旗国歌の意義を理解し、尊重する態度を育てる」と明記している。
次の世代を担う子どもたちが、国旗国歌の歴史・由来を学び、日本の象徴としてそれらを
尊重する心を持ちながら日本の将来をつむいでいってほしい。
看護専門学校・首都大学東京は学習指導要領の適用が及ばないが、国旗国歌法の趣旨を踏
まえると、国旗は掲揚されているが国歌斉唱が行われていない看護専門学校でも国歌斉唱
をすすめることを望みたいと思う。同じく国旗は掲揚されているが国歌斉唱が行われてい
ない首都大学東京でも、国歌斉唱を行うよう望んでいきたいと思う。

松田:保守政治家としての小池都知事、流石です。前向きな答弁、本当に有難うございま
す。私としても全面的にバックアップしていきたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

豊洲市場問題では石原元都知事を批判している小池都知事が、「日の丸・君が代」問題と
なると、石原都政の下、都教委が発出した小中高の卒・入学式で「日の丸・君が代」、を
強制する10・23通達(2003年)を踏襲し、更にそれを首都大学東京、都立看護専
門学校にも拡大しようとしているのです。

石原都政の「負の遺産」と決別するどころか、生徒が主人公であるべき卒業式を「日の丸
・君が代」が主人公であるかのごとき卒業式に変質させ、命令と処分の教育行政により東
京の教育の荒廃を招いたことに反省もなく、従来の都教委の路線を一層悪くしようとして
います。自民党都議(都議会自民党は全員日本会議に所属)に「流石」とほめられていま
す(小池氏も日本会議議連役員の経歴あり)。

森友学園(籠池理事長は日本会議地方組織幹部)で幼稚園児に暗唱させ、稲田防衛相(日
本会議義連役員)が賛美する「教育勅語」の文脈の結論は、「お国(天皇)のためにいの
ちを投げ出せ」ということです。その水路・道具が「日の丸・君が代」です。かつて「日
の丸・君が代」が侵略戦争のシンボルであった痛恨の歴史に思いをはせることなく、掲揚
・斉唱を強制するのはまさに「戦争への道」に他なりません。


◆【卒業式速報(2)】明日の教育委員会での卒業式処分決定の強行を許さない! 

●都立高校卒業式ほぼ終了 不服従を貫いた教員の「事情聴取」に厳重に抗議

10・23通達から14回目の都立高校の卒業式は、1校を除き終了しました。

被処分者を含む良心的な教職員は、職員会議などで10・23通達が違憲・違法であるこ
と、卒業式は生徒が主人公であるべきこと、「起立しない生徒がいたら起立を促す」との
文言を式進行表に入れるのではなく生徒・保護者の内心の自由を保障すべきことなどを発
言したり、管理職に教職員の勤務に配慮することを要求したり、10・23通達に基づく
校長の職務命令に不服従を貫くなど様々な形で粘り強く抵抗し闘っています。

こうした中都教委は、3月13日及び3月21日に理不尽な職務命令に不服従を貫いた複
数の教員を都庁に呼び出し、事情聴取を強行しました。これに対して被処分者の会は、本
人が指定する第三者の事情聴取への「立ち会い」を求め、「都教委の裁量で認めない」と
して拒否した都教委に対して現地(都庁第1庁舎35F)で断固たる抗議行動を展開しま
した。

●事情聴取は「見せしめ」「嫌がらせ」 その驚くべき実態

昨日21日の事情聴取の様子は以下のようなものです。まさに「見せしめ」「嫌がらせ」
です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨日午後、都教委事情聴取には不服従を貫いた教員を支援して10名(被処分者の会事務
局などが対応)が参加して「被事情聴取者」ともに都庁第1庁舎35階に行きました。

都教委の警備体制はものものしく、35階の廊下に7名、内5名が事情聴取中(1時間半
以上)も立ちっぱなし。こちらが何を話しても言葉を発せず。まるで「ロボット」のよう
でした。

【主なやり取り】

・相手責任者の職・氏名を尋ねる(事情聴取の時には職員用の名札をつけていない)が答
えず。名刺も受け取らず。「答えません。○○先生に中でお話しします」。

・事情聴取への第三者の立ち会いを求めるが、「都教委の裁量で認めていません。○○先
生お入りください。」を繰り返す。

・憲法31条の適正手続きの保障にもとずき、事情聴取への立会いを認めるよう求めまし
たが、相変わらず「都教委の裁量で、第三者の立会いは認めていない」との答えにならな
い答えを繰り返す。

・○○さんが中に入った後、各人が警備の職員に、事情聴取が嫌がらせ・見せしめである
こと、10・23通達後の教育現場の荒廃、最高裁判決の内容、部下に責任を転嫁する石
原教育行政の負の遺産であること、管理職のなり手がいないこと、こんなやり方(事情聴
取)が教育庁の本来の仕事(教育条件の整備確立)に反する時間と労力の無駄遣いである
こと、などを話しかけましたが、全く応答せず突っ立っているだけ。

事情聴取をしたのは、人事部職員課○○管理主事(中で名乗る)、他に記録係1名、校長
も同席。

事情聴取は1時間半以上の長きに亘る。まるで「拷問」。

●いくつかの特徴

・事情聴取の際の都教委の対応がひどくなっていることを改めて痛感しました。2012
年1・16最高裁判決(減給以上の処分を取り消し都教委が一部敗訴)の前までは、事情
聴取の都教委側の責任者は、職・氏名を名乗っていました(2004年、2005年に私
が事情聴取に呼ばれた時には立ち会い要求の弁護士と名刺交換もしていました)。ところ
が同最高裁判決後一部敗訴したことを反省するどころか、都教委はかえって頑なになり、
よりひどい対応になっています。

・こちらの支援行動に過剰反応をしており、応答すら「してはいけない」との対応になっ
ています。人事部の打ち合わせのマニュアル通りではないかと思えます。

・ある学校の管理職の不起立の現認では、管理職が「回りに聞こえる」ような大きな声を
出していたとのことでした。「厳粛さ・静粛さ」(都教委用語)を明らかに妨害していた
とのことでした。

●都教委は明日23日の都教委定例会で処分強行の構え
〜都庁前早朝ビラまき、教育委員会傍聴へ

都教委は、3月23日(木)の都教委第6回定例会で卒業式処分を決定しようとしていま
す。

被処分者の会は、3月23日当日、「卒業式処分を決定するな!都庁前早朝ビラまき」を
行い、教育委員会を傍聴します。是非参加してください。

★卒業式処分を決定するな!都庁前早朝ビラまき
 3月23日(木)8時 都庁第1庁舎入口

★東京都教育委員会第6回定例会 受付8時25分〜45分 都庁第1庁舎37F 9時
開会


●都教委が卒業式処分を強行した場合、3月31日に抗議集会を行います。

★卒業式処分発令抗議・該当者支援総決起集会
(報道関係者の取材歓迎) 
 3月31日(金)13時30分 文京区民センター2A会議室
 〈当日の予定〉
    13時30分〜 総決起集会  
  15時(予定)  記者会見 
 主催:五者卒・入学式対策本部


◆再雇用三次訴訟 いよいよ判決〜傍聴に来てください。

東京「再雇用拒否」第三次訴訟の高裁控訴審判決期日は、3月22日から4月26日(水
)に変更となっています。

★東京「再雇用拒否」第三次訴訟・高裁控訴審判決
〜逆転勝訴をめざして
 (東京高裁第5民事部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
 *高裁(控訴審)判決期日が下記のように変更となりました。
 4月26日(水)
  12時30分 弁護士会館集合・写真撮影
  12時40分 高裁に向けて入廷行動
  12時45分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順)
  13時15分 開廷・判決
  東京高裁511号(定員42名) 
  報告集会:場所未定。追って連絡。

★東京「君が代」裁判第四次訴訟・東京地裁判決
 9月15日(金)
  12時20分原告・支援者弁護士会館集合 
  12時30分行進(弁護士会館→裁判所)
  12時40分 傍聴希望者集合(傍聴抽選なし・先着順)
  13時10分開廷・判決 
  東京地裁527号法廷
。 (以上は予定です。詳細は追って連絡。)
 *混雑が予想されますので早めにお出で下さい。入廷できなかった人は裁判所前でお待
ちください(旗出しあり)。

<東京地裁・高裁への行き方> 地下鉄霞ヶ関A1出口。徒歩1分。


■現代の治安維持法「共謀罪」の閣議決定糾弾!廃案にしよう!
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090−5327−8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160−0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
    →現事務所は5月10日で閉鎖となります。
被処分者の会HP↓(3月15日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
都教委要請書・回答、各種資料、判決文、声明文、行動予定等入手可能。
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Created by staff01. Last modified on 2017-03-22 11:22:40 Copyright: Default

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