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「もう400人が悲しみ抱いて亡くなった」〜浪江町の女性が訴え

    木下昌明

 動画(4分)

 2月5日金曜日、反原発の抗議行動の夜、国会議事堂前駅の階段をのぼっていくと一際大きな声と手を叩く音が聴こえてきた。地下鉄の入り口にいつも陣取っている野球帽の男性だ。この人の勇ましいコールが聴こえてくると気分が高揚してくる。

 官邸前では福島の浪江町の女性がスピーチした。「浪江町の住民はうらみと怒りと帰れない悲しみを抱いて、もう400人以上が亡くなっています」と、そして素通りして帰宅を急ぐ人々を前に「いま目の前を通る人々には帰る家があるでしょ。わたしたちには帰る家がないんです」と訴えていた。

 そのあと双葉町の亀屋幸子さんが「10月16日墓参りに帰ったとき虫よけのキンチョールをもっていったが、虫もスズメもカラスもいませんでした」と訴えた。その<フクシマ>は安倍政権の原発再稼働の音頭とともに忘れさられようとしている。

 抗議デモは寒さの影響もあって参加者は少なくなっていたが、それでも官邸前ばかりでなく国会前も希望のエリアも、原発反対の声が国会の森に鳴り響いていた。

 スピーチする人々の中には病いを抱えている人もいる。希望のエリアでは埼玉からきた男性が、「年内もつかどうかといわれ12月21日に胃とS字結腸の大手術をしたが再びスピーチできてよかった」と喜びを語った。また「継続は力なり」と、いまは参院選に勝つための活動を始めている、と訴えていた。

 テントひろばはこの日で「1609」と1600日を超えた。その隣の経産省前でも抗議の声を上げていた。フクシマを忘れてはならない!


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