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LNJ Logo 「週刊金曜日」ニュース〜戦争法案とデタラメ国会
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 <<『 週 刊 金 曜 日 』 メ ー ル ニ ュ ー ス >>      2015.7.17
_________________________________________________________『週刊金曜日』

  ★『反知性主義とファシズム』刊行記念講演会★
     「カルチャーから日本社会を読み解く」 

       2015年 7月 22日 (水) 19時〜 

  http://www.kinyobi.co.jp/event/20150626_001726.php

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                                        <http://www.kinyobi.co.jp/>

 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】次号予告
 【4】近刊のご案内
 【5】イベントのご案内
 
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 【1】注目の記事


■戦争法案とデタラメ国会

「戦争法案」について安倍晋三首相は7月13日、自民党役員会で「私も丁寧に
説明してきて理解は進んできた」と話した。理解は確かに進んだ。戦争法案は
違憲立法であり危険を増大させることがはっきりしたのだ。廃案以外の選択肢
はない。民主主義が問われている。


●戦争は、「本当に止める!」
写真・文 島崎ろでぃー

安保関連法案の強行採決の日程が噂され始めた6月半ば、東京と沖縄で市民の
「怒りの声」を撮影した。燻り続け、スパーク寸前にまで高ぶった怒りは、戦
後日本が“建前”としてきた憲法の理念と、蔑ろにしてきた現実のツケが交差
する所にあるように見える。


●衆院特別委「戦争法案」強行採決への道
『産経』を使って「維新の党」分断をはかる橋下徹
横田一+本誌取材班


●4兆円超の日豪潜水艦共同開発に前のめり
安倍政権がひた走る「死の商人」国家への道
古是三春

安倍晋三首相が戦争法案の成立に突き進む口実は中国脅威論だ。そして、軍事
産業もそのことで大儲けしようと企てている。このままでは日本は国際社会で
不名誉な地位を占めることになる。


●「反対」144、「慎重」181、「賛成」6
「戦争ほど、残酷なものはない」の想い
野中大樹

戦争法案や集団的自衛権の行使容認について全国331の地方議会が「意見書」
を可決している。そのうち「反対」の意思を示した議会は144議会にのぼり、
「慎重」が181議会、「賛成」は6議会にとどまる(7月9日付『朝日新
聞』)。いま地方議会で何が起きているのか。


●佐藤梓・八王子市議インタビュー
「1940年と状況が似ていませんか?」

6月24日、東京都八王子市議会は安保法制「賛成」の意見書を可決した。数の
力では自民・公明両党に敵わなかったが、意見書を提案した自民党議員らに有
無を言わせぬ質問を浴びせたのは、4月の市議選でトップ当選(初当選)を果
たした佐藤梓市議(社民)だ。


●歴代首相の集団的自衛権違憲論
成澤宗男

安倍内閣は1月に国会が始まって以降、歴代内閣の「集団的自衛権行使は違
憲」という憲法解釈を覆した理由も、その「行使」が合憲だとする根拠も一切
説明できていない。首相が意味のない答弁を繰り返せば繰り返すほど、過去の
政府見解が重くのしかかってくる。


●急先鋒の憲法学者・小林節が語る
安倍首相の採点結果は0点
対談 小林節×佐高信

安全保障関連法案に反対する学者の会の賛同者が9700人を超えた(7月14日現
在)。だが、安倍首相は耳を傾けようともしない。なぜなのか。自民党の勉強
会で約30年間講師を務めた憲法学者・小林節さんに、佐高信本誌編集委員が聞
いた。


◆安全保障関連法案に反対する学者の会の抵抗
「運動の盛り上がりで阻止できる」


●二見伸明・元公明党副委員長に聞く
「公明党よ、世俗的利益は捨てて、問題に真摯に向き合え」

6月12日の「憲法行脚の会」に参加して、古巣の公明党に檄を飛ばした二見伸
明元公明党副委員長。“集団的自衛権を容認した閣議決定は誤り、安保法制は
違憲”と言い切る。


●芥川賞作家・三田誠広氏に聞く
「文学者として戦争法案に反対する」

戦争法案に反対して広がっているデモや集会には、かつてベトナム戦争に抗議
して闘った学生たちの世代が多く参加している。その世代の一人として、現状
況について発言する。



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 【2】  編集長後記


 このコラムを書いている時点では、今週中にも戦争関連法案が委員会で強行
採決されると言われている。今国会は首相の幼稚な野次や、大臣連中の不勉強
さをまざまざと見せつけられた幻滅国会である。作家の大江健三郎氏はたびた
び安倍首相の言葉の軽さを危険視してきたが、新国立競技場の費用問題をふく
めて軽いどころか低レベルでデタラメだ。言葉が軽くなったのは憲法9条のせ
いだと物知り顔は言う。9条で武力の保持が禁止されているのに、実質的な軍
隊にまで肥大した自衛隊という存在が日本最大の矛盾であるというわけだろう。
しかしながら天皇の戦争責任問題や、かつての不良債権時の大手銀行への無責
任な公的資金注入など、人々がモラルハザードを起こす大人のデタラメはいく
らでもある。

 代議士が劣化した原因は二大政党制でもない日本で国会議員をがらがらぽん
する小選挙区制にもあるが、小選挙区が続くならば自民党の独裁状態は悪化し
ていくだろう。これ以上、民主主義を乗っ取らせてはならない。(平井康嗣)

〈注〉戦争法案は7月15日、衆議院の特別委員会で与党単独による強行採決で
可決された。 


(過去の編集長後記はホームページでどうぞ)
 [編集長後記]はこちら↓
 http://www.kinyobi.co.jp/henshucho/


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 【3】2015年7月24日号(1049号)予告



【特集タイトル】
戦後最大の悪法・戦争法案は廃案に!
 永田町最新情報
 小林よしのりインタビューほか


日本を歪めた大企業 トヨタの正体
 非正規労働者増大の背景にトヨタの影 武田知弘
 優遇するにもほどがある! 歪められた税制 大村大次郎
 アベノミクスは「日本を売り渡す」 金子勝
 トヨタ役員人事、麻薬「オキシコドン」でつまずき マクレーン末子


戦後70年企画
 日本を「談話の海」にしよう!  「国民「国境」の枠を超え、平和を祈り行動する
 かつて百姓は生きることに積極的だった 菅原文太さん講演要録ー「東北の心 甦れ農
魂」

僕の中の「学ぶこと」の価値を更新した『暗殺教室』 斎藤環



いよいよ佳境に!
「1★9★3★7 時間はなぜ消されたのか」   辺見庸

新・買ってはいけない プリン体とたたかうのはやめよ


<強力連載>
それでもそれでもそれでも 齋藤陽道
風速計          落合恵子
新・政経外科       佐高信
浮躁中国         
俺と写真                 本多勝一 
初めて老いった!?    石坂啓
下世話なラブレター   佃野デボラ
愛国ビジネス      早川タダノリ
メディア一撃      岩本太郎                         
田岡俊次ほか  


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 【4】近刊のご案内


★反知性主義とファシズム

著者:  佐藤優・斎藤環 1400円+税、四六並製・264頁
ISBN:  978-4-86572-002-0
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=3514

知の怪物と気鋭の精神科医がカルチャー(AKB、村上春樹、宮崎駿)から
反知性主義がはびこる日本社会を読み解く。振り幅の大きい対談は
ファシズムよりも恐ろしい状態を私に示唆する。

「知的に興奮する対談だった。斎藤環氏と話していると、
既視と未知の感覚が私の心の中で交錯する」(佐藤優)
「本書の最大の読みどころは、佐藤さんと私の意見が
もっとも対立した『風立ちぬ』論でしょう」(斎藤環) 


★ワイセツって何ですか? 

著者:  ろくでなし子 1400円+税、A5版並装 168頁
ISBN:  978-4-86572-001-3
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=3471

どうしてまんこで2度も逮捕されなくちゃいけないの!?

大反響の本誌連載に大幅加筆。刑事、検察とのやり取りや留置場のなかの出来事を詳細に
描く。また著者渾身

の「まんこちゃんストーリー」をはじめ、まんこアーティストになった経緯を漫画でたど
り、「ジオラマン」

や「マンボート」など、これまでの作品をカラーで紹介。「はたしてまんこはワイセツな
のか」そんな前代未

聞の裁判が始まるなか、改めてみんなで考えたい「ワイセツって何ですか?」超永久保存
版! 


★絶望という抵抗

著者:  辺見庸・佐高信 1500円+税、四六判上製・208頁
ISBN:  978-4-906605-99-6
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=3367


「人間はここまでおとしめられ、見棄てられ、軽蔑すべき存在でなければならないのか」
──辺見庸

侵略という歴史の無化。軍事国家の爆走と迫りくる戦争。人間が侮辱される社会・・・。
二人の思索者が日本

ファシズムの精神を遡り、未来の破局を透視。誰かが今、しきりに世界を根こそぎ壊して
いる。日本では平和

憲法を破棄しようとする者が大手を振っている。
喉元に匕首を突きつけて私たちは互いに問うた。なぜなのだ?あなたならどうする?呻きに
も似た、さしあたり

の答えが本書である。 


★ピケティ入門
『21世紀の資本』の読み方

著者:  竹信三恵子   1200円+税、四六並製・128頁
ISBN:  978-4-86572-000-6
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=3368


格差社会ニッポンへの警鐘!!
世界を震撼させたベストセラーから何を学ぶべきか

「現代のマルクス」ともいわれるトマ・ピケティは放置すれば格差は拡大する、平等に向
けた格差縮小の力を

創出することこそが人類の知恵と説く。「格差」の現場を取材してきた著者が、世界的ベ
ストセラー『21世紀

の資本』を読み解き、アベノミクスの罪を暴く。



★『週刊金曜日』臨時増刊号 特別編集「従軍慰安婦」問題(2014年10月29日号) 

「慰安婦」問題で日本が問われていること

『朝日新聞』の検証記事以降、「従軍慰安婦」問題がさまざまな論議を呼んでいます。
全国紙や有力雑誌による『朝日』バッシングは苛烈さを増し、政府与党からも批判の声が
相次いでいます。
しかし、歴史修正主義者がどのように主張しようと、「従軍慰安婦」の強制性を裏付ける
証言・資料は否定で

きません。
歴史修正主義の蔓延する現在の状況では「本当のこと」を把握するのはたやすくありませ
ん。
肝心の資料の解説がねじ曲げられたり、証言が過小評価されたりすることが多いからです
。
そこで、この問題の核心をわかりやすく解説する臨時増刊号を刊行します。
『週刊金曜日』掲載記事のほか主要な資料を添付した、まさにまるごと一冊「従軍慰安婦
」号です。

〈主な内容〉
対談 梁石日×辛淑玉 「国家」にしかよりどころがない日本人
半藤一利氏に聞く 歴史とは人間がどういうものか学ぶこと  

今だからこそきちんと知りたい「慰安婦」問題の基礎知識  川田文子 
右派論壇誌にはびこる「慰安婦」否定の手口        能川元一 
『産経』が渋々「訂正」お粗末すぎる記事         梁澄子
証言が明かす軍「関与」の実態              西野瑠美子
河野談話と加害責任                   東郷和彦
「報道」検証より「慰安婦」問題を            上野千鶴子
被害者証言「法廷」で裁かれた日本軍           松井やより
座談会 歴史歪曲の動きにとどめを!
高嶋伸欣×俵義文×西野瑠美子×山田朗
元オランダ人「慰安婦」は「強かんと暴行」を証言     テッサ・モーリス=スズキ
グレンデール市従軍「慰安婦」碑の撤去を求める訴訟をめぐって 小山エミ
吉見義明教授に聞く 右派の思惑が外れた「河野談話」検証 
『産経新聞』の「河野談話見直し」キャンペーンに反論   林博史         
  

『文春』、大高未貴氏による?でっちあげ?報道を韓国人教授が告発 
永田浩三・元プロデューサーに聞くNHKの「慰安婦」報道  
元『朝日』記者の社会的抹殺を狙う?テロ?を許すな! 
中曽根元首相と故・鹿内産経新聞元社長の無自覚な告白 その他

○増刊号は書店のみの発売です。定期購読には含まれませんので最寄りの書店でお求め下
さい。
※本増刊号には一部、本誌掲載記事を再録しています。
※音訳版も発行します。 


★新・買ってはいけない10
著者:  渡辺雄二、1200円+税、A5判並製・208頁
ISBN:  978-4-906605-98-9
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=3266

必要じゃないものを買わされていませんか?
超便利な「食品添加物事典」がついています!

主な内容
第1章 「買ってはいけない」
・めでたい正月も地獄になる!? 安全・安心を求めたい「おせち料理」
・増粘多糖類に要注意、調味料の進化系「ぽん酢ジュレ」
・保存料・着色料不使用でも添加物の多さがマイナス「セブン-イレブンのお弁当」
・「スクラロース」の危険性、そろそろ真剣に考えませんか
・なんでこれがトクホなの?大いに疑問「キリン メッツコーラ」
・体に悪いものも入っている「乳酸菌飲料」
・「エナジードリンク」って何がエナジー?
・過信するべからず「二日酔い防止ドリンク」
・「見た目はミネラルウォーター」。しかしその実態は……!?
・熱中症の不安につけこむ「熱中症対策ドリンク」
・カラメル色素に注意しよう「ノンアルコールビール」
・「美白化粧品」危ないのはロドデノールだけなのか?
・風邪をひいたら飲んではいけない「風邪薬」
・ペットの健康を害する「ペットフード」
・ペットの体に農薬をつける「ペット用ノミ取り」グッズ
このほか「フロッシュ」、「ウィルス除菌製品」、「ボディシート」、「制汗ウォーター
」、「ゼオライト入

り歯磨き剤」等、話題の商品を取り上げます。

第2章 すごく役立つ!食品添加物事典 


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 【5】イベントのご案内


★佐藤優さん×斎藤環さん トークイベント開催

『反知性主義とファシズム』の刊行を記念し佐藤優さん、斎藤環さんのトークイベントを
開催いたします。
【日時】2015年7月22日(水)19:00〜(開場18:30)

【会場】東京交通会館3階グリーンルーム

【トークテーマ】「カルチャーから日本社会を読み解く」

【参考書籍】『反知性主義とファシズム』(金曜日)

三省堂書店有楽町店1階レジカウンターにて先着100名様でご予約を承ります。
ご予約はお電話でも承ります。

参加条件
当日会場にて参加料(税込1,000円)を現金でお支払い ※要予約


【申し込み】三省堂書店有楽町店
電話番号 03-5222-1200

営業時間
10:00から22:00(平日・土)
10:00から20:00(日・祝)

【お問い合わせ】金曜日業務部
電話番号 03-3221-8521

9:30から17:30(平日)


★第5回金曜日文庫

講演タイトル:丸山眞男と田中角栄

日時:2015年7月31日(金)開場18時、18時30分?20時
場所:寺島文庫(東京都千代田区九段北1-9-17 寺島文庫ビル1階)
 地下鉄九段下駅(5番出口)徒歩3分

登壇者:早野透(桜美林大学教授)、佐高信(評論家、本誌編集委員)

参加費:2000円(飲み物、軽食代込み)、要申し込み、先着30人

申し込み先:book@kinyobi.co.jpまたはFAX 03-3221-8522 
 ※申し込み件名に必ず「金曜日文庫4回目申し込み」とご明記ください。



★ 日本出版社協議会トークイベント
 「ヘイト表現」と「表現の自由」を考える

パネリスト:木瀬貴吉(ころから代表)/平井康嗣(週刊金曜日編集長)
      岩井信(弁護士)/青山賢治(出版協・大蔵出版代表)

日時:7月23日(木)19時〜21時(開場18時半)
場所:東京千代田区・会議室「内海」2階
  (JR「水道橋駅」1分/三崎町3−6−15)
参加費:1000円
問合せ:03−6279−7103(出版協)
主催:日本出版社協議会
協賛:『週刊金曜日』

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