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LNJ Logo のりこえねっとTV案内 : 『大嫌韓流』ここがダメ。そして図書館戦争へ!? 神原元×野間易通
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News Item 1428310782670st...
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■■■■−ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク−
■■■■
■■    のりこえねっと通信 0074号 2015年4月6日発行
■■
■                        ◆転送歓迎◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★メールアドレスのご変更等は、info@norikoenet.org までご連絡下さい。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま

 この週末、関東地方は桜が満開でした。みごとな花に気持ちが癒された方
も多かったでしょう。しかし本日のりこえねっとTVで取り上げる漫画「大嫌
韓流」(山野車輪著 晋遊舎刊)のヘイトスピーチぶりに気分が下がる人た
ちも多いと思います。かつて彼の漫画「嫌韓流」はおおぜいの人たちに読ま
れ、その言説を信じた人々によって、在特会のように街頭で公然と差別扇動
するような状況を生み出す端緒となりました。「大嫌韓流」のどこがダメな
のか、そしてその流布を許さないために、私たちに何が求められているの
か、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

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〈今号の目次〉
1.4月6日 のりこえねっとTVのお知らせ
   『大嫌韓流』ここがダメ。そして図書館戦争へ!? 神原元×野間易通
2.3月23日 のりこえねっとTV報告
  「もう待てない!ヘイトスピーチと国会の動き」有田芳生×安田浩一
3.反レイシズム情報
4. 今週のヘイト街宣・デモ Pick Up
5.新聞・雑誌記事・Webより
6.編集後記
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●1.4月6日 のりこえねっとTVのお知らせ

◆放送日時:4月6日(月)21:00〜22:00
◆タイトル: 『大嫌韓流』ここがダメ。そして図書館戦争へ!?
		神原元×野間易通
◆YouTube Live URL: https://www.youtube.com/watch?v=4lUKbAeMWdI

<番組概要>
稀代のヘイトマンガ『大嫌韓流』(晋遊舎)のデマを指摘。
同時に、書店や図書館はこの本をどう扱うべきかについて、
言論の自由とヘイトスピーチの関係を法的見地も参照しながら
考えます。

<出演者>
◆神原元(かんばら・はじめ)
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業
2000年 弁護士登録
2010年 武蔵小杉合同法律事務所開所
著作に「ヘイトスピーチに抗する人々」(新日本出版社)などがある。
ツイッター:
https://twitter.com/kambara7
武蔵小杉合同法律事務所:
http://www.mklo.org


◆野間易通(のま・やすみち)
 1966年、兵庫県芦屋市生まれ。大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学
部)卒業後、音楽雑誌編集部を経てフリーの編集者となる。
2013年1月、「レイシストをしばき隊」(現・C.R.A.C.)を結成。
新大久保などで行われていた排外デモへのカウンター行動の一翼を 担う。
著書に『金曜官邸前抗議』『「在日特権」の虚構』(河出書房新社)などが
ある。
ツイッター:
https://twitter.com/kdxn
C.R.A.C.
http://cracjpn.tumblr.com/
https://twitter.com/cracjp

◆視聴方法について/YouTubeをワンクリック!

のりこえねっとTVは、YouTubeで生放送を行っています。
アカウント等は不要で、本日の番組は以下にアクセスするとご視聴いただけ
ます。
◎YouTube Live URL:  https://www.youtube.com/watch?v=4lUKbAeMWdI

※のりこえねっとでは、2015年1月より、ニコニコ生放送での、のりこ
えねっとTVの放送(配信)を一時中止することになりました。その経緯、詳細
はのりこえねっとのホームページに掲載してあります。ご理解・ご協力をお
願いします。
http://www.norikoenet.org/about_niconico_20150105.html


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●2.3月23日のりこえねっとTV報告

「もう待てない!ヘイトスピーチと国会の動き」 有田芳生×安田浩一

 ヘイトスピーチへの国への対策を求める自治体議会の決議数は48(2015年3
月現在)となり、国の対策も早急に求められています。立法の場において
も、人種差別撤廃基本法案の提出準備が進められております。今回は、この
間ヘイトスピーチに反対して活動してきた有田芳生参議院議員に、現在の状
況についてお話ししてもらいます。

日本では外国人を治安対象としてのみ法整備されている

 まず安田さんが、日本には外国人政策はなく、外国人を治安の対象にして
法が整備されていくのみだと述べ、共に地域に生きる外国人の人権がどう守
られていくのか見えてこない現実があると語ります。一方で50近い自治体議
会でヘイトスピーチについて国の対策を求める決議がされてもいるが、人種
差別撤廃基本法案の中身と提出予定について問います。
 有田さんは、人種差別撤廃基本法案はあらゆる差別に反対し、その中でヘ
イトスピーチは禁止しなければならないことと宣言する理念法だとし、これ
によって地方公共団体が差別主義者に毅然とした対応ができると語ります。
地方議会の決議は、国で何らかの法律を作ってくれないと地方は動きにくい
という現場の声でもあると説明します。法案には罰則規定がなく軟弱なもの
ではあるが、人種差別撤廃条約への加入から20年たってようやく基本的な方
向を示せることになる意義がある。またヘイトスピーチの実態調査を実施し
て首相に毎年報告しなければならないとしていると意義と中身について解説
します。

人種差別撤廃基本法案、民主党は一致 超党派議連で共同提案に向け努力中

 また安田さんの、同じ民主党議員でも温度差があるが、現実に法として成
立可能かとの問いに、有田さんは、民主党としては一致していると答えま
す。しかし人数的に自公両党の賛成が必要であり、超党派の議連でこの通常
国会に共同提案できるよう努力しているというのが現段階だと語ります。与
党幹部にも京都朝鮮学校の判決を受けて存在して当然の法だという人もいる
が、政治的判断としてどうなるか余談を許さない現実だとも語ります。まず
は今回の基本法を全会一致で国会通過させることが大切な課題だとし、通常
国会に提出するのは5月くらいだろうと語ります。そして政権与党がヘイト
スピーチについてどう考えているかが当面の鍵になるだろうと展望します。
 そして安田さんが、罰則のない理念法がヘイトスピーチの現状に対して有
効かと質問します。有田さんは、人種差別撤廃条約に加入しながらも20年間
なにもしてこなかったので、その意味では大きな一歩であると語ります。一
方、差別に苦しむ人々や反対する人々の声を基礎にしながら国会でも声が広
がっているとも語ります。またとりあえず理念法ができれば公共施設や公園
の使用を拒否する根拠にもなり、さらに基本法に基づいて自治体が条例をつ
くっていく上で大きな力を発揮する。先日の在特会総会に自治体が会場を貸
さなかったが、そうした現場の毅然とした対応だけでもできることに法的な
根拠を与えることになると語ります。
 
障害者基本法から障害者差別解消法の流れがモデルになる 

 さらに有田さんは、この基本法が成立すれば次にさらにきっちりした法を
作ることを考えているとし、理念法としての障害者基本法成立から3年ほど
後にその上に障害者差別解消法が制定されたことがそのモデルになると語り
ます。安田さんは、障害者差別解消法は政府や地方公共団体に障害者差別の
対策に取り組むよう求めるだけでなく、民間事業者に対しても努力義務を設
け、指導や勧告に従わない場合は最低限の罰則もあると語り、差別される側
だけでなくする側をも当事者として制定したところに大きな意義があると指
摘します。
 一方で新たな特権付与や言論弾圧法だとの声がネトウヨだけでなく学者か
らも出ているとの危惧について、有田さんは、人権規約や憲法が定める権利
を当事者にも保障するだけの内容であり、仮に問題があればそれを乗りこえ
る努力をすればいいだけのことと一蹴します。被害者の声も聞かず、現場に
行ったこともなく、机上の理屈だけで語っているのが学界の残念な現状だと
し、差別言論は守るような言論ではないというのは基本だろうと批判しま
す。相談や現場で努力している日弁連ヘイトスピーチ研究対策チームから議
連で話を聞いたときは、関西を中心に刑規制に踏み込むべきとの声さえが出
ているとのことだったと強調します。安田さんも、現場を見ているかどう
か、被害者の話を聞いたかどうかで、記者仲間でも現場を通じて温度差が出
るのを実感していると語ります。有田さんは、現実と理論が食い違ったなら
ば勇気をもって現実をとるべきで、そのことがわかってない人が多いと力を
こめます。

人種差別は事後的に司法で審査でされるものではない

 そして安田さんは、昔から差別があったのになぜ法規制が回避されてきた
のだろうかと問います。言論の自由の絶対性を持ち出す学者が多いが、欧州
では公共の利益に反しない限りとの但書がつく。つまり人種差別表現や児童
ポルノなどは事後的に司法の場で審査されるものではなく、はじめから社会
に存在してはならないと欧州では判断されているに比して、日本では例外を
認めない法体系になっていると指摘します。憲法よりも治安維持法が優先さ
れて言論が踏みにじられた歴史的経緯もあり、戦争への反省を持ち出して表
現規制と結びつけるイメージが学者の中には強いと指摘します。有田さん
は、社会の力関係で種々の動きが出てくるとし、圧倒的な権力状況下で治安
維持法などで多くの人が被害を被ったり虐殺されたことへの反省として表現
の自由を守るのは当たり前のことではあるが、絶対のものではないことは戦
後民主主義の下で明らかになっていると語ります。言論の自由や個人の尊厳
などを守ることで憲法体系が成り立っている。それらをバランスをとって考
えなければならず、憲法の一部だけをとってそれがすべてと考えるのは憲法
解釈からも間違っていると批判します。
 また安田さんは、対抗言論が正常に機能してきたとの主張があるが疑問だ
と述べ、カウンター側が種々の対抗言論を通じて努力を重ねてきたのは事実
だが、それだけでは救済されずに実際に沈黙を強いられている人々がいるこ
との認識なしに差別撤廃はできないだろうと指摘します。有田さんは、2013
年3月に初めて国会で集会を開いたときは、表現の自由があるから法規制は
そぐわないというのが主流で、自分もそうだったと振り返ります。人種差別
撤廃条約の意義やそのために活動している人々の努力も中身も知らないまま
出発したが、中身を知るにしたがって法規制が必要との認識に至った。現場
を見ていたり被害者の声を聞いていたりすれば、理屈の世界ではすまないと
いうところに進むし、またそうでなければ机上の理論になってしまう。現場
感覚が重要だと力をこめます。文字通り命がけでカウンターに出る当事者か
らすれば基本法なんてまだまだ甘いと思えるだろうが、日本の現状はそこか
ら出発するしかないと決意を込めます。

政党とは関係なく人間の尊厳を守る法律はどうしても必要

 安田さんは、昨年9月発表の国連人権委員会の総括所見は処罰立法を求め
ているし、同様の勧告を受けながらも日本政府は動いてこなかったが、いま
ようやく理念法ができつつあり時代の節目を感じるとし、なんとしても成立
させたいと強調します。有田さんも、政党とは関係なく人間の尊厳を守る法
律はどうしてもつくらなければならないと語ります。そして現場に行ってみ
るのが一番いいが、行けない人は映像を見てその醜さや差別することの酷さ
を想像力をもって自分で判断していくことが大事だと続けます。ただし映像
だけではそのおぞましさが伝わらないものがあると注意喚起します。新大久
保デモの時もヘイトスピーチ団体とカウンター、さらにそれを上回る機動隊
が熱気を持って練り歩いたわけだが、その様を見ていたら何なんだこれはと
感じる。そうした現実のすごさを見るかどうかはやはり大きいということを
言っておかねばならないと念を押します。
 そして有田さんは最後に、国会議員がおかしいものに毅然と対処していけ
るかどうかは個人の決意もあるが、支えてくれる人々や世論にかかっている
と述べ、差別させない、ヘイトスピーチは人間としてもっとも醜いものだと
声をあげたり、声を出せなくとも何らかの形で表現して欲しいと語り、少し
でもいい日本社会にしていきたいと呼びかけます。

★この番組は、公式サイト内動画アーカイブコンテンツ
http://www.norikoenet.org/movies/20150323-movie.html
でご覧いただけます。


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●3.反レイシズム情報

★公式サイト 学習会カレンダーにも順次掲載致します!
 http://www.norikoenet.org/workshop.html#callendar
★集会・デモ・カウンター・セミナーなどのお知らせを掲載します。
 日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字
以内で、お送り下さい。件名に「のりこえねっと通信掲載希望」と明記して
下さい。

1)前田朗著『ヘイト・スピーチ法研究序説』出版記念会

日時:4月11日(土)14:00〜
会場:在日韓国YMCA 9階国際ホール(水道橋駅徒歩6分)
講演:田原牧さん(東京新聞記者)
連続トーク:神原 元さん(弁護士『ヘイト・スピーチに抗する人々』著
者)/清水雅彦さん(日本体育大学教授、憲法学)/師岡康子さん(弁護士
『ヘイト・スピーチとは何か』著者)/山田健太さん(専修大学教授、言論
法)/安田浩一さん(ジャーナリスト『ネットと愛国』著者)
資料代:1000円
参加にはinfo@31shobo.com もしくはFAX03-6268-9754に予約が必要です。


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●4.今週のヘイト街宣・デモ Pick Up

カウンター行動(抗議行動)される際は、十分お気をつけ下さい。
経験が少ない方は、複数での参加をお勧めします。

1)新社会運動 春の断韓祭りin帝都

●日時:4月12日(日)15:30〜
●場所:水谷橋公園 http://urx2.nu/hhso
東京メトロ銀座線 京橋駅 A2出口 徒歩2分
京葉線 A3出口 徒歩2分 JR有楽町線 中央口 徒歩10分
●主催:新社会運動 桜田修成
※「旧日本軍服! 大日本帝国服装! 全身迷彩! 特攻服! でのご参加
大歓迎! ただし! チマチョゴリ・パジチョゴリ・チャイナドレス・人民
服など日本に相応しくない服装の場合は退場」だそうです。


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●5.新聞・雑誌記事・Webより

【詳報】「法があって事実があるのではなく、事実があって法がある」ー
LGBT施策に取り組む渋谷区の桑原区長が会見
BLOGOS編集部 3月23日

同性のカップルを結婚に相当するものとして、区内の事業者などに配慮を求
める「パートナーシップ証明」の発行など、性的少数者への差別排除のため
の施策を盛り込んだ「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する
条例」案が話題になっている。区議会での同条例案の採決を前に、渋谷区の
桑原敏武区長が会見を行った。

質疑応答では、渋谷区が抱える宮下公園のホームレス問題や、ヘイトスピー
チについての質問も飛び出した。

冒頭発言
ファッションとデザインの街でございます渋谷というのは、他者を思いや
る、あるいは尊重し、互いに助け合って生活するという伝統、多様な文化を
受け入れてきたという歴史がございます。様々な個性を受け入れてきた寛容
性の高い街であるわけでございます。ひとりひとりの違いが新たな価値の創
造と活力を生むことを期待し、発展してきた街であるわけです。
しかし一方で、性同一性障害の方など、性的マイノリティーの方の問題につ
いては、教育の現場や職場では特定の個人の問題として、あるいは家庭での
問題として扱われてきました。
そのため、マイノリティーの子どもたちは周囲の人々や友人に温かい理解も
得られず、異端視、否定、揶揄、嫌悪の対象とされるため、あるがままに生
きることに恐怖心を持っております。未来への展望も描けず、自殺、自殺未
遂、不登校に至る事例もあると、私どもの検討会に出席した参考人のお話に
あります。
性的マイノリティーの問題は未だ医学的に解明されておらず、自己責任の問
題として、社会的な温かい支援も無く、孤立して絶望のままに生きております。
それゆえ早い段階から教育や職場などにおいて、人間の性の多様性について
肯定的な啓発が重要であると考えました。
区も社会も、さらに国もこれらの声を上げられない人々に温かいメッセージ
を発信し、マイノリティの子どもたちの自尊感情や自己肯定感を高め合わせ
て人権感覚を育む大切な機会にしなければいけません。
成人となった後も入居や病院、選挙などの生活において様々な差別や社会的
な困難が想定されております。このため、「パートナーシップ証明」は法的
拘束力はありませんが、発効要件・手続きを明確にし、区民や事業者への施
策への協力を積極的に働きかけてまいりたいと存じます。
(略)
―渋谷区内でヘイトデモが開催されることについてどう考えているか。

桑原区長:すでにヘイトスピーチデモは渋谷で起きております。私自身は、
そのことについては何ら恐れることなく、きちんと警察の支援を受けながら
対応していきたい。
(略)

http://blogos.com/article/108510/?p=1

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新座市が「慰安婦」展拒否 「啓発的事業」理由
東京新聞 3月25日

埼玉県新座市の市民団体が「慰安婦」をテーマにした中学生向けのパネル展
を市施設のギャラリーで開催しようとしたところ、市教育委員会が内容を把
握しないまま拒否したことが分かった。市教委は、ギャラリーの使用要領で
許可しないと定めた「啓発的な事業」に当たるとするが、識者はこの要領自
体も疑問視。市民団体は「表現の自由を侵害している」などと反発している。
パネル展「中学生のための『慰安婦』展」は、「にいざジェンダー平等ネッ
トワーク」が今月二十七日〜四月七日、市施設のふるさと新座館一階ギャラ
リーで、十三枚の展示を企画した。「戦後、『慰安婦』たちはどうなったの
ですか」といったQ&A形式の文章に、図や写真を添えている。韓国や中
国、フィリピンの元慰安婦の証言も紹介している。
共同代表の谷森桜子さん(67)らによると、一月二十二日、館長がいった
ん申請を受け付けたが、数時間後に「市教委の許可が必要」と電話があり、
求められてパネル展のチラシを提出した。二月十日に文書で「使用要領の
『啓発的な事業』に該当するため許可できない」と回答があった。
この新座市民ギャラリー使用要領は、一九九八年に定められたとみられる。
第六条では「各種事業、行事、活動等の啓発および推進を目的とするもの」
は許可しないとあり、幅広く適用できるようにも読める。

ネットワークは、使用許可を求めて市教委に請願を提出。市教委は二十四日
の定例会で、全会一致で不採択とした。金子広志教育長(67)によると、
館長や教育長を含む教育委員全員がパネルの内容は把握していないという。
パネルは、東京都新宿区の「女たちの戦争と平和資料館」(wam)が制
作。昨年十月から全国の希望者に貸し出し、公共施設など十七カ所で展示さ
れた。東京都三鷹市の市民団体「フィリピン元『慰安婦』支援ネット・三多
摩」は一月、武蔵野市の武蔵野芸能劇場で戦争がテーマの写真展を開き、今
回のパネルも展示した。
wamの池田恵理子館長(64)は「公共施設が開催を拒否したケースは記
憶にない。『慰安婦』は一九九七年度採択の中学校教科書に掲載されたこと
があり、現在も高校の教科書に登場する。抗議を恐れて市教委が自主規制し
たのであれば由々しき問題だ」と話している。

【新座市民ギャラリー使用要領】
第6条 庁舎管理責任者は、次に該当する使用については、許可しないもの
とする。ただし、庁舎管理責任者が特別の事情があると認めた時は、この限
りではない。
(1)宗教的活動を目的とするもの
(2)政治的活動を目的とするもの
(3)営利行為を目的とするもの
(4)各種事業、行事、活動等の啓発および推進を目的とするもの
(5)公序良俗に反するもの

◆「啓発」制限 使用要領は問題
筑波大の手打(てうち)明敏教授(社会教育学)の話 「啓発的な事業」を
制限する使用要領はおかしい。「中学生のための」とタイトルにあるなら、
教育的な配慮から内容について一定の制限や条件をかけることはあり得る。
ただ今回のケースは展示内容を十分に精査したとは思えない。日韓問題や歴
史認識を背景に「慰安婦」というテーマに敏感に反応したのではないか。開
催拒否は市民の学習機会を奪うもので、もっと慎重に判断するべきだ。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015032502000121.html

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第172回ソウル大学で、ヘイトスピーチについて話してきた

鈴木邦夫の愛国問答 3月25日

韓国に行ってきた。ソウル大学で講演を頼まれたのだ。海外は久しぶりだ。
1ヶ月前に慌ただしく決まった。決まってから「あっ、パスポートは大丈夫
かな」と思って探した。あった。まだ有効だ。ホッとした。3月17日
(火)昼、羽田を出発。2時間でソウルに着く。金浦空港だ。タクシーでソ
ウル大学に行く。そこの構内にあるホテルに泊まるのだ。ソウル大学ホアム
教授会館という。夕方、街に出て歩く。リブロという大きな書店に入る。池
袋にも同じ名前の書店があるが、別に関係はないようだ。村上春樹、宮部み
ゆき、三島由紀夫、松本清張…など日本の本も多い。日本だと、「反中・嫌
韓本」がやたらと多い。「売れるから」と大きな出版社でも出している。そ
んなものを読んで、「気分がスッキリした」と思う人もいるんだ。なさけな
い。だったら、ソウルだって、あるだろう。「日本なんて嫌いだ」「文化は
我々が教えてやったのだ!」という本が沢山あると思った。ところが全くな
い。「そんな本を出して面白いですか」と聞かれた。僕は、面白くない。し
かし、面白いと思う人はいるんだ。
  
韓国は「反日デモ」があったし、子どもの時から「反日教育」をしている。
「反日国家だ」と思ってる人が多い。日本ではヘイトスピーチで、「韓国人
は死ね」なんて言っている。本屋では、「韓国はもう終わりだ」「こんな国
と国交をやめろ」などという本が並んでいる。「なぜ韓国人には心がないの
か」という本もあった。酷い話だ。心がないのはお前たちだろう、と出版社
に言いたくなった。
「今、韓国に行ったら卵をぶつけられるぞ。特にお前は右翼だから、殴られ
るよ」と心配してくれる人もいた。日韓では互いに憎しみ合ってる、と思っ
ているんだ。僕は、そこまで酷くはないが、卵をぶつけられたり、殴られた
りぐらいはあるかな。と思い、覚悟して行った。でも、それは全くの杞憂
だった。皆、友好的だ。「息子が京大に行ってる」「娘が早稲田に行って
る」と誇らしげに話す人もいる。日本のアニメ、歌が好きだという人もい
る。又、韓国のK-POPが好きで来ているという日本人にも随分と会った。い
いことだ。でも、政治家やマスコミのレベルでは、「日韓は最高に冷え切っ
ている」し、「憎み合っている」。一触即発だという。実際、政治家や保守
派の文化人の中には、「なめられるな」「島は1ミリたちともゆずれない」
「戦争を辞さずの覚悟で対決しろ」と言う人もいる。「戦争を辞さずの覚悟
だ」なんて、余りに無責任だ。このくらいは大丈夫だと思っても、いつ、ど
んな時に衝突するか分からない。
  
とにかく、日韓の実際のところが見えてない。だから、この機会に随分と歩
き回り、話を聞いた。3月18日(水)は、安重根記念館、戦争記念館を見
た。夕方4時からはソウル大学で講演だった。大学生を前にして1時間話
し、1時間質問を受ける。かなり本音で話し合いが出来たと思う。終わって
から先生たちと食事をした。
3月19日(木)は、国立中央博物館。そして西大門刑務所歴史館。さら
に、景福宮を見る。王宮だ。閔妃(ミンピ)が殺された場所も見た。そし
て、夕方、金浦空港を出発し、羽田に。慌ただしかったが、自分にとっては
とても勉強になった。知らなかったが、ソウル大学を中心にして、日韓友好
交流のイベントが沢山あったのだ。僕が呼ばれたのは、〈第180回 日本
専門家招請セミナー特別講演〉だった。もう180回もやってるんだ。この
前179回は舛添都知事だった。「日本専門家」をよんで、学生に聞かせ、
討論してもらおうというのだ。「専門家」ってどんな人だろう。「政治家や
大学教授が多いですね。毎回、評判になってます。でも今回が一番、評判に
なってます。だって、日本の右翼ですから」と言う。新聞やネットでも紹介
され、新聞記者もかなり来ていた。右翼なんて、「日本専門家」になるのか
な。この日の僕の講演のテーマはこれだ。

〈私はなぜヘイトスピーチを嫌うのか:日本の右翼がみる日本のネット右翼〉
  
しかし、「右翼」と「ネット右翼」なんて、分かるのだろうか。ところが分
かるのだ。ソウル大学の大学院生を対象に話したのだ。それも日本研究所の
学生だ。日本語は勿論、日本のことはかなり詳しい。日本研究所所長で、ソ
ウル大学教授の朴捫罅淵僖・チョルヒ)さんが僕を呼んでくれたのだ。朴
さんは日本の政治だけではなく右翼のことも調べている。『代議士のつくら
れ方−小選挙区の選挙戦略』(文春新書)という本も書いている。朴先生と
は去年の1月に東京で会った。日本にはよく来ている。山口二郎さん(法政
大学教授)に紹介されて会った。朴さんには日本の右翼のこと、ヘイトス
ピーチのことを聞かれた。「今度、ソウルに来て話して下さいよ」と言われ
た。「うれしいですね。ぜひ行きたいです」と答えたが、まさか実現すると
は思わなかった。それだけに、うれしかった。

日本人だからといって冷たい目で見られることはなかった。これは驚いた。
又、ソウル大学ではこんなに日本と友好交流しようというイベントをやって
いる。名古屋大学の学生も交流で来ていて、一緒に参加していた。日本にい
ると、こういうことは全く知る機会がない。「仲よく」「話し合い」は
ニュースにならないのだ。対立し、憎しみ合い、衝突する…などはニュース
になり報道されるのに。
そして、日本の本屋には「反韓本」ばかりが並び、政治家は韓国の悪口を
いって、「自分こそが愛国者」だと自負している。ヘイトスピーチのデモも
ある。「国防・安全保障」というのならば、まず近隣諸国と仲よくして、戦
争にならないシステムをつくること。それこそが安全保障だと亀井静香さん
が新聞で言っていた。その通りだと思う。他国を挑発し、それでもって、
「自分は愛国者だ」などと言ってるのは愛国者ではない。最も国を危うくし
てるのだ。そのことを感じた。政治家やマスコミに任すのではなく、我々が
動き、民間の友好交流こそが大切だと思った。次は、「マガ9学校 in ソウ
ル」ですよ。ぜひ、実現させてほしい。

http://www.magazine9.jp/article/kunio/18422/

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(あすを探る 思想・歴史)「ネット右翼」への対処法 小熊英二
朝日DIGITAL 3月26日

ネット上の極右的言説が問題になっている。これについて、三つの視点から
私見を述べたい。
第一に、いわゆる「ネット右翼」の数を過大視すべきではない。2007年
の辻大介氏らの調査では、その数はネット利用者の1%に満たない。調査時
期よりネットが一般化していることを考えれば、この比率はもっと低下して
いるだろう。
それでもこうした言説は、実数以上に大きく見える。その一因は、人数は少
なくとも、活発に書き込むためだ。極端にいえば、全国で数千人が匿名で多
重投稿しているだけでも、ネット上では多く見える。
さらにこの種の言説は、特定の場所に集中的に書かれており、そこを閲覧す
ると数多く見える。また特定の問題や人物名で検索すると、やはり数多く見
える。しかしネット上全体では、ごくわずかな数だ。
それでも、この層にピンポイントで売れる本を出せば、ベストセラーになり
うる。全体の1%でも、母数が1億人なら100万人だからだ。だが政党が
そうした主張を掲げたところで、その政党の宣伝動画の再生数が数十万にな
ることはあっても、得票率は数%にとどまるだろう。
(略)
ではどうするべきか。個人で逐一反論するのは、効率も悪いし、相手を喜ば
せかねない。簡単な問題ではないが、一つの対処法は、ネット管理者に対応
を要請することだ。
例えばネット検索大手のグーグルは、「差別的な表現」や「個人や集団への
暴力を助長または容認」するコンテンツを許可しないこと、通報があれば調
査のうえアクセス停止の措置をとると公表している。グーグル本社のあるア
メリカでは、こうした問題に対処してきた蓄積があるためだ。実際にアクセ
ス停止になる事例が少なくとも、通報や警告が行われれば、「こんな発言は
許されないのだ」と知らしめる効果はある。
前述の児童向けの本には、こうも書いてある。「いじめっ子は、心がものす
ごく弱い」。「相手の心は弱いので、その弱点をつくように、こちらは心の
強さで戦いましょう」。「はっきり、きっぱりと、いやなことは『いや!』
『やめろ!』と言う。これは、心の強さがないとできないことです」。すべ
ての日本の人々よ、強くあれ。

(おぐま・えいじ 62年生まれ。慶応大学教授・歴史社会学。『社会を変
えるには』『平成史』など)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11670003.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11670003

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【外国人入居拒否】 法務局、人権侵犯認めず アパートの「外国人不可」
 仲介の大学生協は謝罪 
47NEWS 3月30日

入居を希望した京都市のアパートが「外国人不可」のため、賃貸契約できな
かった欧州出身の20代の留学生が、法務省の京都地方法務局に外国人差別
だとして救済措置を求めたところ、法務局は「人権侵犯の事実があったとま
では判断できない」と退けた。
不動産相談窓口でアパートを仲介した龍谷大(本部京都市)の生協は留学生
に謝罪し、「外国人不可」の物件紹介を中止。大学側も生協に改善を促し
た。留学生の支援者らから、法務局の対応を疑問視する声があがっている。

▽透明性欠く
法務省はヘイトスピーチ(憎悪表現)と呼ばれる外国人差別の街頭宣伝をな
くそうと呼び掛けており、ホームページでは「外国人であることを理由に理
容店が客を拒否した」というケースを人権侵害として紹介している。救済を
求めた留学生に対しては、申し立てを認めなかった理由の説明を断った。留
学生は「(法務局の対応は)透明性を欠いている」と批判している。
留学生は2013年1月、生協の窓口で京都市内のアパートを借りようとし
たが、外国人を拒む家主側の意向を生協で伝えられた。法務局は14年9
月、「侵犯事実不明確の決定をした」と留学生に通知。「生協には啓発を
行った」とも伝えた。法務省の規定では「啓発」は人権侵犯がない場合も実
施できる。
だが、留学生は「多くの日本人はこれが差別だと思っていないのではない
か。法的拘束力もない啓発だけで再発が防げるのか」と疑問を投げかけ、
「日本文化を学んで成長の機会を得られたが、この問題では傷ついた」と振
り返った。

▽不安解消
龍谷大生協の 堂免裕子 (どうめんゆうこ) 専務理事は、家主側は部屋を
外国人に貸すことに「漠然とした不安」を感じているとみている。今回の問
題をきっかけに、「外国人不可」の賃貸住宅の仲介をやめた。最近は、未払
い家賃の補償制度や生活習慣をめぐるトラブルへの対応を、家主側に丁寧に
説明しているという。堂免さんは「大学はいろいろな人を受け入れる。留学
生に限らず多様性(ダイバーシティ)という観点が重要だ」と話す。
法務省人権擁護局は共同通信の取材に対し「そうした事案を取り扱ったかど
うかも含めてお答えできない」( 大山邦士 (おおやま・くにお) 調査救
済課長)と答えた。同省はプライバシーの保護などを理由に、人権救済の申
し立てへの対応は原則として公表していない。
外国人差別問題に取り組む 師岡康子 (もろおか・やすこ) 弁護士は「留
学生に対し家主が契約の段階で断るといった行為がないと人権侵犯には当て
はまらない、と考えているのではないか」と推測する。
日本政府は「人種差別撤廃条約」に加入し、政府は差別を禁止し終わらせる
義務を負っている。だが人権団体の間では「実行が不十分」という見方が根
強い。師岡氏は「条約に合致するよう、あらゆる差別行為を禁じる『人種差
別撤廃法』をつくるべきだ」と訴えている。 (沢康臣)

◎人種差別撤廃条約 
人種差別撤廃条約 人種差別をなくすため、日本を含む170カ国以上が結
んでいる。あらゆる人種差別を撤廃する政策をとり、差別を禁止することを
義務付けている。1965年に国連総会で採択され、69年に発効。日本は
95年12月に批准した。しかし留保条件を付け、人種差別思想の流布や差
別の扇動を罰する法律をつくる義務については、憲法の表現の自由との関係
で履行しない余地を残した。
◎人権侵犯 
人権侵犯 各地の法務局は差別などの訴えを受け付けると、「人権侵犯(侵
害)」に当たるかどうか調べ、救済や再発防止をはかる。調査や救済措置に
強制力はない。人権侵犯があったと認定した場合、加害者を対象にした「勧
告」「説示」や、関係機関への「要請」などの救済措置をとる。悪質な場合
は警察に告発する。人権侵犯がなければ「不存在」、有無を確認できなけれ
ば「不明確」と決定する。

http://www.47news.jp/47topics/e/263652.php

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人種差別がなくならない理由とは? テクノの巨匠、ジェフ・ミルズが語る
Huffington Post  3月30日

1980年代後半、アメリカの工業都市デトロイトで、全く新しいダンスミュー
ジックが産声を上げた。ストイックで無機質、シンセサイザーを駆使したそ
の音楽は「デトロイト・テクノ」と呼ばれた。ビッグ3の自動車産業が下火
になる中で、デトロイトの荒廃は進む一方だったが、そこに住むアフリカ系
の人々は「テクノ」という新しいカルチャーを生み出したのだ。
そのデトロイト・テクノの草分けの一人が、ジェフ・ミルズだ。1983年に20
歳の若さで「ザ・ウィザード」の名義でDJのキャリアをスタート。その後は
音楽製作に手を伸ばし、89年に「アンダーグラウンド・レジスタンス」を
マッド・マイクと結成した。92年に脱退後はニューヨーク、シカゴと活動の
拠点を移し、自身のレーベル「アクシス」を立ち上げている。
現在はパリに住んでいる彼が来日した。ロックバンド「相対性理論」との合
同ライブを終えた翌日の3月23日、東京の天王洲アイルで「WEAPONS(ウエポ
ンズ)」という個展を開いた。
テーマにしたのは、1942年にアメリカで起きた「ロサンゼルスの戦い」。こ
れは謎の飛行物体を、日本軍機の空襲と捉えたアメリカ陸軍が高射砲で迎撃
したが命中しなかったという事件だ。彼がなぜ「ロサンゼルスの戦い」を
テーマにした展示をしたのか。現在の社会状況をどのように考えているの
か。24日に都内のホテルで詳しい話を聞いた。

■文化も「武器」になることを示したかった

「WEAPONS」で「ロサンゼルスの戦い」をテーマに選んだ理由は何でしょう?

人々が全く予期していないことに出会った場合に、どういったリアクション
を取るのかということを表現してみたかったからです。またWEAPONS(武
器)というタイトルにしたのは、武器とは銃や刃物のような一般的に考えら
れているものだけではなく、言語・音楽・思想といった文化的な物もまた、
武器になり得るという考え方を示したかったからです。
文化的なことを武器にすることで、一般的な考えに対して戦っていくという
示唆をしたかったんです。それにより、人々が考え方を変えたり、通常であ
れば合理的だと思われているような事柄に対してもチャレンジしていくとい
う意味でWEAPONSというタイトルをつけました。

「音楽も武器になり得る」というお話でしたが、他の銃器や刃物などの一般
的な武器に比べて、「音楽の武器」は何が違うんでしょうか?

音楽が武器になり得るというのは、周囲の人々を喚起することができるから
です。それによって、大人数のコンセンサスを取ることができます。「音楽
が武器になり得る」というのは新しい考え方ではなくて、昔から存在してい
た考え方です。たとえば音楽がコミュニケーションの一つの手段や、社会的
な目的のために使われることは以前からありました。
今回の展示の中では多くのモノクロ写真のパネルを利用して、未知のものに
対する人々の恐怖というものを表現しようとしました。1942年の未確認飛行
物体襲撃事件、「ロサンゼルスの戦い」での恐怖を表現したわけですが、そ
れは比喩であって、現代の人達が感じている恐怖の象徴として描きました。
たとえばアメリカの移民問題や、自分達が親しんでいない文化と隣合わせで
生きていかなければいけないという恐怖。アメリカだけではなく、グローバ
ルな社会の問題を表現しようとしました。
(略)
http://www.huffingtonpost.jp/2015/03/29/jeff-mills-interview_n_6964026.html?utm_hp_ref=tw

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ヘイトスピーチ撲滅への道探る 仙台でシンポ
河北新報 3月30日

社会問題化しているヘイトスピーチ(憎悪表現)について考えるシンポジウ
ム「多文化共生社会の行方」(東北学院大地域共生推進機構主催)が21
日、仙台市青葉区の東北学院大土樋キャンパス押川記念ホールであり、学生
ら約70人が解決策を探った。
大妻女子大人間関係学部の鄭暎恵教授や関西学院大社会学部の金明秀教授ら
5人が、ヘイトスピーチの生まれた背景や影響、法的規制の在り方について
の持論を発表した。
東北学院大経済学部の郭基煥教授らを交えたパネルディスカッションもあ
り、「東日本大震災後の日本人の不安の高まりが、ヘイトスピーチという形
で噴出した」「市民のヘイトスピーチへの関心が高まれば、法制化につなが
る」などの意見が出された。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201503/20150330_13038.html

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GACKT パリで人種差別に遭い対抗

デイリースポーツ 3月31日

GACKTはイタリアへの途次パリに立ち寄り、29日の夜は空港近くのホ
テルで1泊した。
そして朝、1人で朝食を取ろうとホテル内のビュッフェに入った。
他に誰も客はおらず、入口近くの眺めのいい席に腰を下ろすと、店員に奥の
席へ行くよう告げられた。
「外の景色が見たかったボクからしたら 入り口の景色が見える席が良かっ
たな…とは思ったんだけれどな」
仕方なく席を移ると、後から来た白人客が、GACKTがさっきまで座って
いた席に着いたが、店員は何も言わなかった。
そこまではGACKTもただ不思議に思っただけだった。やがてアジア人客
がまた入り口近くの席に座ろうとしてGACKTの近くの席を指示され、次
に中国人の団体客がやはり同じ目に遭った。
奥の席はアジア系の客で埋まり、さらに入って来たアジア人は白人客の近く
が空いているにもかかわらず入店を断られた。
そこまで観察して、GACKTも「あははははははは。わかるか、これ?も
のすごく分かり易い差別だよ」と確信した。
「まさか、自分がこんな風にあからさまに差別を受けるとは思っても見な
かったから大ウケだよ」とあきれて笑ってしまうGACKT。ただ、そのま
まで引き下がりはしない。

いったんビュッフェを出たGACKTは2分後に再入店、今度は入り口近く
の席に座った。
店員が飛んできて「向こうに座れ」と“アジア人席”を指差した。しかしフラ
ンス語をしゃべれるGACKTは笑顔で「なんでだ?分かり易いように説明
してくれ」と要求した。
店員が口の中で何かモゴモゴつぶやいたので「大きい声で、わかりやすく
言ってくれ」と再び説明を求めた。店員はあきらめて去っていった。
GACKTは感情的になったわけではない。「ムカついたら何か変わるわけ
じゃないだろ?ムカついて文句言って何もしないのは、愚の骨頂だよ。だっ
たら、笑ってサラッと行動した方が意味があると思わないか?」と、あくま
で冷静に振る舞った。
(略)
パリでは今年2月、地下鉄に乗ろうとした黒人男性がチェルシーの白人サ
ポーターたちに乗車を妨げられ、その様子が報じられて世界的なニュースと
なった。

http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/03/31/0007871284.shtml

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ヤフー、情報削除に初基準 プライバシー侵害か判断
東京新聞 3月31日

ヤフーは三十日、インターネット検索で表示される情報の削除に関する基準
をネット業界で初めて公表した。表示内容や削除を要請した人の属性を検討
し、未成年などプライバシーの侵害が明白な場合は該当部分の削除に応じる
とした。三十一日から適用する。
「忘れられる権利」や「消去権」として、欧州を中心にネット上の情報削除
を求める機運が高まっていることが背景にある。ヤフーが示した基準は、従
来の内部ルールから大きな変更はないが、一般に周知することで削除要請に
対応する姿勢を示す狙いがある。
削除要請があった際に、プライバシー保護を優先して検討するのは、要請し
た人が未成年などの場合のほか、表示内容が性的画像や病歴、犯罪やいじめ
被害などの場合となる。

一方、要請者が議員、一定の役職の公務員ら公職者や企業経営者、著名人の
場合に加え、内容が前科や逮捕歴といった過去の違法行為などの場合、公益
性の高い情報として「表現の自由」を踏まえて判断するとした。
このほか、社会的意義や関心の程度、情報が掲載されてからの時間経過も考
慮するとした。理由なく一般の人の氏名や住所、電話番号が掲載されている
場合は削除する可能性が高い。
問題となるページにつながるリンクの削除は、裁判所の判決の提出を受けた
場合を原則とした。ただ、特定の人の生命や身体に危険を生じさせる情報
や、第三者の閲覧を前提としていない私的な性的画像が掲載されている場合
は削除に応じる可能性が高いとした。
東京都内で記者会見した別所直哉執行役員は「表現の自由や知る権利と、プ
ライバシーの保護とのバランスを実現していくために慎重な判断をしたい」
と訴えた。
情報削除をめぐっては、欧州連合(EU)が公益に値しない情報を削除する
「EUルール」の適用を求め、米グーグルが欧州限定で削除要請を受け付け
る専用画面を設置している。ただグーグルは、欧州以外では慎重な姿勢を
取っている。ヤフーは昨年十一月、法学者らで構成する有識者会議を設置
し、ネット検索で表示する情報の在り方を検討してきた。

◆削除を申請するには
ヤフーのインターネット検索結果から情報を削除したい場合、検索ページに
設けられた入力画面から申請することができる。ヤフーで「検索結果に関す
る情報提供フォーム」を検索し、表示された「検索結果に情報を表示しない
ようにするには」との項目などをクリック。サイトのタイトルなどを入力し
て申請する。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2015033102000145.html

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戦う君をひとりにしないために/男組解散について
徒然地獄編集日記 4月1日

差別を考えるということはどうしたって自分自身と向き合わなければならな
いということである。
例えばそれは原発の問題のような「経済の問題」というよりも、「関係の問
題」といえる(いや、勿論社会問題というのは大きな意味で関係の問題でも
あるわけなんだが)。関係の問題なんだから、これは個人の問題にならざる
を得ない。更に言えば、だからこそ「正義フォビア」のような問題が起こ
る。差別を語るとき、それは自分自身を問われるのだから多くの人たちは無
意識のうちにバランスを取ろうとする。無自覚であればあるほど、差別を語
ることは恐怖に違いない。それならば差別を語ること=正義を語ることに対
して苦笑いで棚上げにしてしまえば話は早い。こうして正義フォビアは、所
謂「どっちもどっち」論に形を変え、差別を語ることを避ける人たちの安全
地帯となる。ひとまずではあるけれども。
だから差別と戦う人は孤独だった。オレたちの「敵」は、またオレたちと変
わらない個人であり隣人なのだから、差別というアンフェアな「関係」を問
い続ける戦いは孤独なものになる。だからこそ男組はその解散宣言で「戦う
人をひとりにしなかった」と謳ったのだ。結果的に戦闘的な姿勢や派手な経
歴ばかりが強調されがちになってしまったが(まあ、それはそれで「ヒール
上等」で望むところではあったのだが)、男組の存在意義はまずそこにあった。

2013年6月29日に初めて柏木公園に集合したとき、高橋直輝と木本拓史の姿
を見たときに「これは成功する」と確信したことを今でも思い出す。高橋は
見た目はコワモテそのものだが、男組に何度危機が訪れようと実に楽天的
で、リーダーとして人間を惹きつける魅力のある男だった。木本はこんなに
人当たりが柔らかくて優しい男もいないと思った反面、現場ではこんなに怖
い男もいない。そしてふたりとも酒はあまり強くない。
 高橋はその後も、もう手当たり次第としか言いようのないペースで現場や
ネットで参加者に声を掛け続けた。普通のサラリーマンもフリーランスもエ
リートビジネスマンも学者もバカも集まった。
 男組最後のミーティング後の飲み会で、ある参加者は「TDC(TOKYO
DEMOCRACY CREW)やC.R.A.C.は、それでもちゃんとした人間の集まりだが、
男組は違い過ぎる」と言っていたのだが、まさにその通りだったと思う。
そして、そのちゃんとしなさ加減は差別反対を声を上げる人間のハードルを
ひたすら下げた。どんな奴でも嫌なものは嫌だと声を上げるべきなのだ。そ
してグループであるということは、そういう人間の背中を押してあげるとい
うことでもある(勿論バカはバカなので、場合によってはディスカッション
という名の説教も少なくなかったのだが)。

勿論副長である石野雅之を始めとした「ちゃんとしている大人」もいたから
男組は成り立っていたのだが、組織内に絶えず問題児が現れるのも男組だっ
た。一時期、男組(そして憂国我道会)には「ネトウヨをグループに引き入
れて改心させる」という実に困難なミッションがあったのだが、これはほと
んど成功しなかった。しかしその一方で「男組がなかったらネトウヨになっ
ていたかもしれないバカ」を食い止めることはできていたのではないかと思う。
この約2年間の活動の中で家庭や仕事の事情で離脱した者、ここではあまり
書けないような理由で離脱した者はいたものの、主だったメンバーは最後ま
でそのままグループに残り、最後まで男組としてヘイトデモに対するカウン
ターの最前線に立ち続けた。
 匿名のレイシストと戦うためにはリアルな存在でなければならない。だか
ら男組はリアルであり続けたのだ。

3.11以降の日本、特に東京のアクティヴィストのひとつの出発点で、その後
の社会運動の核となったのは、やはりTwitNoNukesであっただろうと思う。
ダイレクトでストイックな方法論は実に前衛的だったし、着膨れしたサブカ
ルサヨクをも挑発する形で鮮やかに、そして執拗に、事あるごとに現場に出
没し行動を続けてきた。オレ自身、参加者として彼らと行動を共にして、そ
の一部だったという自負はある。2013年2月に野間易通がオーガナイズした
レイシストをしばき隊(C.R.A.C.)は、そのTwitNoNukesの直系とも言える
プロジェクトだったと思うし、勿論TL上で情報は共有していたけれどもなぜ
か手は挙げなかった。
そして2013年3月31日、新大久保で行われた在特会のヘイトデモに対するカ
ウンター行動が大きな盛り上がりを見せたのは、同じ日に渋谷で
TwitNoNukesの“最後”の反原発デモがあったことと無関係ではなかっただろう。
そこで自然な運動の移行が行われたのだと思う。
 前年の時点ですでに金曜官邸前行動は大きな成果を上げ、首都圏反原発連
合が官邸前や国会前に橋頭堡を築いていたし、12月に新橋駅前で行われた当
時の野田佳彦首相へのカウンターでは後に対峙することになるネトウヨとの
接触もあった。TwitNoNukesがレイシストへのカウンター行動へ移行してい
くこと、これはやはり必然だった。
そして2013年から14年にかけて在特会などのレイシストへのカウンターから
ANTIFAへ、行動の突破口を開いていくC.R.A.C.やTDCが東京、そして日本の
アクティヴィストたちをリードする一方で、泥臭く路上でカウンターを続
け、“新しい人たち”を勇気づけ、鼓舞し続けた男組の登場もまた必然だった
と思う。
2015年3月28日は男組が役割を終えた日ではなく、男組に育てられたひとり
のアクティヴィストが、またひとりに戻り、新しい行動を開始する日になれ
ばいいと思っているし、きっとそうなるだろうと信じている。

http://blog.goo.ne.jp/momonga2004/e/f6bd7f6293c9ac21bec84c8d506cce93

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生活保護が「遺伝する」「根が腐っている」「大阪はふきだまり」などヘイ
ト発言が問題化した札幌市長選
水島宏明( 法政大学教授・元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクター)
Y!ニュース  4月1日

「生活保護は遺伝する」
「(生活保護を受けている家庭の子どもは)根が腐る」
「(生活保護受給者が多い)大阪はふきだまり」

いかに候補者個人の発言であっても、特定の人たちへの「差別」といえるよ
うな発言はどこまで許されるのだろうか。
選挙期間中であるため、各候補について報道機関各社はいつも以上に中立公
平な取り扱いを求められるため、大手メディアでは書かれていないが、札幌
市長選挙の候補者による発言が今、ネット上などで全国的な波紋を広げてい
る。
札幌市長選では、5人が争っている。
(略)
このうち、自民党が推薦して有力候補の1人とされる本間奈々候補の過去の
発言が、「生活保護受給者という特定の人たちへのヘイトスピーチ」ではな
いかとして弁護士や生活困窮者の支援にあたっている人たちが「問題視」し
ていて、フェスブックやツイッターなどで拡散されている。
その発言の動画はネット上でもニコニコ動画やYouTubeで「公開」されている。
(略)。
発言を文字にしてみると以下のようになる。
(略)
”生活保護は遺伝する。世襲制と言われる”

そして、生活保護は遺伝するとか、世襲制だって言われていますけれども、
生活保護をもらっている多くのご家庭のお子さんたちはまた生活保護をもら
うような状況に入ってしまう。
ある意味、ノウハウを与えているのと同じになってしまうと思います。
勤労意欲を養うというのはどこから学ぶかというと、『働くっていいことだ
よ』と言葉ではなく、身近に働いている人がいて、それを見てああ働かな
きゃって思うんですけど、みんなが働いていなきゃ、子どもも思えないです
よね。
最近、市役所の職員の人と話していて、『えっ?』と思ったのが小学校2年
生の子どもが将来なりないもの、というので、びっくりしちゃったんだけ
ど、生活保護をもらえばいいって書いてあったらしいので、小学校2年生
で、って聞いて、ねー、それは…。

”根を腐らせてしまう”

でも普通の子どもだったら、自分のあれで書くわけないんで、たぶん、身近
にそういうふうな実態があるのかなあという感じですよね。
だからやっぱりそれはちょっと…。
やっぱりそういうふうな意味でいうと、『根を腐らせてしまう』という意味
で、札幌にとっては問題だと思います。
”ふきだまり、掃き溜めになっているのが大阪なんです”
(略)
生活保護を受けている家の子どもたちは、この発言を聞いたらどう感じるこ
とだろうか?
もちろん、本間候補が言わんとした問題そのものはとても重大なテーマである。

正しい言葉の使い方をするならば、「貧困が連鎖してしまう」という問題だ。
生活保護を受けていた家庭で育った子どものうちの「相当の割合」が将来、
大人になった時に生活保護を受けるようになるというデータもある。しか
し、それはすべてではなく、私の知る限りでは4人に1人というデータだっ
た。

政府(安倍政権)も、こうした「貧困の連鎖」をなるべく解消していこう
と、「子どもの貧困対策」に本格的に取り組む姿勢を示している。
具体的に言えば生活保護を受けている家庭や生活困窮の家庭の子どもたちに
勉強を教えたり、居場所をつくったりするNPOなどの取り組みを行政が支援
していく動きを広げようとしている。
それなのに「遺伝する」「根が腐る」などという無理解で差別的な言葉はあ
まりに不用意で、子どもたちの心を傷つけてしまう。
「生活保護を受けている人たち」を差別するような発言だと自覚したなら地
方行政のトップとしてはふさわしくないので、取り消してほしい。
その上で、「貧困の連鎖」を断つためにそうすればいいか、生活保護の問題
をどうしたらいいかをオープンな場で差別にならないように配慮しながら、
建設的な議論を進めてほしい。
そして、本間候補に限らず、次の札幌市長に当選した人はぜひ「子どもの貧
困対策」に本腰を入れて取り組んでほしいと心から願う。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20150401-00044424/


――――――――――――――――――――――――――――――――――
●6.編集後記

 のりこえねっとも取材協力したドキュメント映画「レイシストカウン
ター」が4月4日より、渋谷のアップリンクで上映が始まりました。2013年か
らのレイシストとそれに抗議する人たちの肉声をとらえた貴重な映像です。
初日のトークショーでは、辛淑玉共同代表がゲストとして参加し、映画では
語りきれなかった思いを語りました。今後全国上映を行っていきたいという
わたなべりんたろう監督。機会がありましたら、ぜひご覧下さい。
http://rcounter.net/(か)

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