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LNJ Logo 8.9川内原発再稼働反対集会の発言紹介
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*レイバーネットMLより

福岡県TS

 8月9日、鹿児島県薩摩川内市にある九州電力川内原発再稼働反対集会に参加し ました。  最高気温36度の暑さと海辺の強烈な太陽の光の下での集会とデモは、大変疲れ るものでした。しかし、それ以上に暑かったのは、日本全国から集まった参加者 の熱気でした。    さて、集会の発言をまとめました。    鎌田慧さんの発言です。 「今日8月9日は長崎に原爆が投下された日です。祈りを捧げる日です。それな のに、九電と安倍首相はその翌日を川内原発再稼働の日にするとしています。  原発によってどれほど多くの人々が苦しんでいるのでしょう。それを知ってい ながら、川内原発を再稼働させようとしています。モラルを失っています。人間 としての道徳を彼らが持っていないことを表しました。  人間として生きる権利を否定して金儲けができればそれで良いと言うのは、戦 争で金儲けがしたい兵器産業と同じ論理です。  鹿児島県はこの会場を貸さないと言いました。憲法が保証する表現の自由を奪 うとは、なんということでしょうか。鹿児島県もまた、人間としてのモラルを喪 失しています。  私たちは主権を持った人間です。人間として生きる権利のために原発再稼働を 阻止します」  この日、広瀬隆さんが来ていました。しかし、広瀬さんの発言はありませんで した。     三宅洋平さんが発言しました。    「この川内市の海岸はウミガメの産卵地です。地元の人々はウミガメの卵を集 めて人工孵化させて子ガメを海に放します。子ガメたちは太平洋を4年かけて横 断し、メキシコの海辺に到着します。成長すると再び4年かけて太平洋を横断し、 この川内市の砂浜に戻って産卵します。戻ってくる確率は5000分の1です。5000匹 のうち、たった1匹だけしか帰ってこれません。しかし、たった1匹しか帰ってこ れなくても、ウミガメは卵を産んで子孫を残します。  ウミガメは一生懸命に海を泳いで卵を産みます。これに比べて人間はなんと愚 かなことをするのでしょうか。原発再稼働です。子孫に途方もない負の遺産を残 す原発を一生懸命になって再び動かそうとしています。  これを止めるには、私達が立ち上がる事です。すでに若者たちがシールズを結 成してデモを行っています。このシールズに対して、実は年寄りが動かしている とか、どこかの党派のダミー組織だという中傷がされています。そう言う人たち は、シールズの行動を自分の目で見ていません。  そして選挙です。前回の衆議院選挙で自民党が得た得票数は、野党の得票数よ りも少なかったです。野党が分裂していたため、自民党が勝ちました。そして原 発再稼働が実行されようとしています。これは、脱原発を求める私達が分裂して いるためです。私達が力を合わせて統一し、政権を取れば、脱原発は実現します」     「水俣の会」の発言です。  「熊本県水俣市は川内原発30キロ圏内ではないと言うことで、避難計画やヨウ 素剤配布も何もありません。  しかし、福島県第一原発事故で明らかになったように、メルトダウンした原発 からは240キロ圏内は人体に影響を与える放射能が降ります。水俣市は常に薩摩川 内市方向から風が吹きます。メルトダウンすれば、水俣市は大きな被害を受けま す。それなのに水俣市や熊本県は、30キロ圏内ではないと言うことの一点張りで なんの対策もとっていません。  私達は、チッソ、水俣市、熊本県が癒着して水銀汚染水垂れ流しを放置し、原 因を隠蔽したことで水俣病の被害を受けました。それから今度は、川内原発再稼 働による放射能汚染の被害を受けようとしています。このような愚行の繰り返し はもうたくさんです。  私達は、水俣病の教訓をふまえ原再稼働絶対反対、原発即時廃炉を求めていき ます」     8月9日の川内原発再稼働反対集会を取材したマスコミは、私が確認したと ころ、鹿児島県のテレビ局と南日本新聞、西日本新聞、朝日新聞、毎日新聞、時 事通信、赤旗でした。  NHKは来ていませんでした。産経新聞と読売新聞は言わずもがなでした。    参加者に数は主催者発表で2000人でした。私の目から見ても、その人数は 来ていました  なお、NHK、ANNはこの10,11日の川内原発正門前の行動はかなり詳 しく伝えました。

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