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LNJ Logo 新宿署違法捜査憤死事件の第七回公判 特命捜査本部への応答なし
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2012年7月10日、午前10時半より東京地裁709号法廷にて、原田尚美さんが原告、被告が警視庁(東京都)の 新宿署違法捜査憤死事件の第七回公判が開れた。

原田尚美さんのご子息、信介さんは新宿駅で痴漢の疑いをかけられ、被害者を自称する女とその知人に暴行され、駆けつけた駅員からも暴行を受け、新宿署に連行され、迷惑防止条例の被疑者として取り調べを受けた後、被害者が被害届を出してないことを知らされず釈放された。 信介さんはしばらく街を彷徨ったのちに、東西線の早稲田駅で電車に飛び込み命を絶った。

信介さんはICレコーダーに取り調べの様子を録音しており、それを聞いた原田さんが新宿署を相手取り、計1000万円の国賠訴訟を起こした。 今回は、原田尚美さんが新宿署に違法捜査の国賠を提訴する事に対して、新宿署が設置した「特命捜査本部」の正当性について、原告側が前回追求したその答えを原告の警視庁(東京都)に求めていたもの。

裁判長は「特命捜査本部」は、全国の事は判らないかも知れない、警視庁の事も判らないかも知れないが、新宿署にとって、特命捜査本部とはどういう場合に作るのか? 設置は当たり前の事なのか異常な事なのか、答えなければ原告の主張にたいする反論になりません、と原告側に促すと、原告弁護人は「これ以上答える事はありません」とし、裁判長がはそれじゃだめです、と制すると、被告側弁護人は「次回の反論の書面で答えます」と答えた。

   〜裁判後の裁判報告会で清水弁護士は語る〜

「事件当日、(2009年12月10日)女性から被害届は出ていない(犯人の)服装が違うから、として身上書を出し、訴えるつもりはないとしています、 信介さんは11日確約書(警察からの呼び出しに応じるとする)を書きます。

自称被害者も上申書を出して訴えるつもりはありませんとしている。 原田さんが生きてる記録はここまです。 原田さんの息子さんが亡くなります。 警察はそれを認識をします。

12日と13日に5通の取り扱い状況報告書が作られています。 取り調べちゃんとやっていたという確認書です。 捜査ではなくて何が起こったか?内部で調べている。 そして14日に特命捜査本部が設置される。 私が特命捜査本部って何ですか? と聞いても答えなし こちら側は捜査の名に値しない異常な警察行動である と問題提起しているわけですけど」

捜査とは公訴の提起及び維持のために、犯人(被疑者)及び証拠を発見・収集・保全する手続をいうとされる。 この特命捜査本部が新宿署自らの訴訟対策として捜査行動する為に、立ち上げられたとしたら、捜査権の濫用であり、税金の私的使用となる、その答えは被告弁護人から次回、書面で出される。

次回裁判期日 2012年 10月16日(火曜日)11時30分から 東京地裁709号法廷にて第八回公判が開かれます。 ご支援の傍聴宜しくお願いします。

写真は裁判報告会での清水勉弁護士。

報告 上田眞実 twitter @irakusa


Created by mu07. Last modified on 2012-07-11 01:28:26 Copyright: Default

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