原田尚美さんの国賠訴訟に新宿署が謎の「特命捜査本部」を設置 | |||||||
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2012年5月8日、午前10時10分から原田尚美さんが子息の故・原田信介(25)さんを暴行被害者であるにも係らず、被疑者として取り調べ、死に追いやったとして、新宿署を違法捜査で訴えた裁判の第六回公判が開かれた。 この日、傍聴人の前で明らかになったのは「特命対策本部」という刑事ドラマのタイトルのような捜査本部の名称だった。 胡散臭さ全開のこの捜査本部の誕生は、原告原田さんの提訴の動きと連動している。 原田信介さんは2009年12月10日、新宿駅の構内で痴漢冤罪をかけられ、暴行され新宿署で迷惑防止条例の被疑者として取り調べを受けた。 (当日、人違いとして被害届は出されていない)その後、早稲田駅で転落死した。 母親の尚美さんが遺品のICレコーダーの取り調べ録音を聞き、違法な捜査に対して提訴を決意、その直後、新宿署には捜査対策本部が設置された。 その名は「特命捜査本部」 公判後の裁判報告会で清水弁護士は、この捜査本部は警視庁とはあまり連携していない様子だと語った。 新宿署独自の「特命捜査本部」は、名目上は相互暴行と迷惑防止条例の事件解明の為に作られた。 しかし被疑者である信介さんは事件直後死亡している。 何の為の誰の為の「特命」「捜査本部」なのか。 死者を取り調べるつもりだったのだろうか。 謎の「特命捜査本部」 これに正式な捜査本部設置の手続きが取られたのかどうか、清水弁護士以下弁護団は追求していく構えだ。 この捜査本部に法的な根拠がない事を次回、文書にて被告(東京都・警視庁)弁護士が提出する模様。 この捜査本部の実態が、違法捜査隠蔽の目的で作られた「国賠対策本部」なら大問題化する事は必至だ。 天下の公僕たる警察が保身の為に独善を働いたら、それは国民への裏切りであり、犯罪行為である。 次回は今まで小出しにしてきた数々の争点が揃い、裁判は大詰めを迎える。 2012年7月10日午前11時30分から〜709号法廷にて。 写真は公判後、弁護士会館で報告会を行なう主任弁護士の清水勉弁護士(右)と原田尚美さん(左)。 清水弁護士は「特命捜査本部は死者にむち打つ事。これが人間のする事か!」 と怒りを露にした。 報告 上田 眞実 2012年5月11日 Twitter @irakusa Created by mu07. Last modified on 2012-05-15 15:25:52 Copyright: Default |