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LNJ Logo 関越道ツアーバス事故と労働組合のチカラ(石川源嗣)
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東部労組機関紙『東部労働者』2012年5月号
コラム<二言三言>「関越道ツアーバス事故と労働組合のチカラ」を送ります。

関越道ツアーバス事故と労働組合のチカラ

 4月29日、悲惨な関越道ツアーバス事故がおきた。
 かつてツアコンだった組合員は「20日以上休みなしとか、睡眠は2、3時間など観光バスのドライバーはいつも事故を起こす恐怖に怯えてた」と話している。また新聞取材を受けたバス運転手は「いつか起きると思っていた」「起こるべくして起きた事故だ」と言っている。
 なぜこんなことになるのか。バス事故の原因と背景は何か。
 一方には、新自由主義、規制緩和の推進がある。運転手1人の最大運転距離を1日670キロとした指針の見直しを総務省が2年も前に勧告していたにもかかわらず、天下りなどを通じて運輸業界の利益を代弁する国交省が拒否し続けていた経緯がある。このように労働者の労働条件が引き下げられ、労働環境が劣化する根本的原因は資本家のあくなき利潤の追求にある。資本独裁、労働者奴隷化という現在の労働環境の必然的な結果というほかない。大げさではなく労働者はこうやって毎日殺されている。
 他方、労働者の団結組織である労働組合の力が弱くなっていることがある。主体的に見れば、これこそが最大の原因だ。なぜなら資本家の横暴を規制し、根本的に改善できる第一の武器は労働組合だからである。その労働組合が弱体になれば、労働者は資本家の言うことをすべて受け入れざるを得ない。労働組合の弱体化によって真っ先に被害を受けるのが労働組合のない労働者だ。
 しかし「闘うこと」も「団結」も知らない労働者は多くなっているのも事実である。多くの労働者は組合結成・加入を経験したことがないし、団結して闘った経験もない。とくに青年がそうだ。
 だから労働組合の結成加入を経験した私たちはそれをまだ知らない労働者に「闘うこと」と「団結」を伝える義務がある。
 職場の同僚労働者をはじめ、友人、知り合い、同業労働者に労働組合を知らせよう! 自分たちの貴重な経験を伝えよう!
 労働組合のチカラを知らせよう!
 東部労組加入を呼びかけよう!
 東部労組に入っていっしょに生活と権利を守ろう!(石)

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石川 源嗣 Ishikawa Genji
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