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5月初めからはじまった中国・広州本田の部品工場でのストライキがつづいてい ます。最新のニュースでは自動車生産が全面停止になったとあります。サーチナ ニュースで日本語で読めます。

◎ホンダの工場でストライキ、給料と日中社員の「格差」に不満か−広東省(2010/05/20)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0520&f=business_0520_178.shtml
◎ホンダの工場でストライキ、ホンダは手当ての支給を提案も受け入れず(2010/05/26)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0526&f=business_0526_152.shtml
◎広州ホンダ:中国で生産が全面停止か―部品工場のストライキで(2010/05/27)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0527&f=business_0527_122.shtml

ストライキがつづいている工場はここ↓です。。

◎本田汽車零部件製造有限公司の紹介(ホンダのウェブサイト)
http://www.honda.co.jp/news/2005/c051017.html

ここ↓にストライキ時の写真があります。いろんなサイトからは削除されつつありますけど。

http://www.tianya.cn/publicforum/content/no110/1/65495.shtml

国内の映像投稿サイトにあったストライキのときの映像も削除されています。(>_<)

今朝の報道では、5月26日に会社側は355元(約5000円)の賃金・手当の引き上げを提案したようですが、労働者は拒否したようです。報道によると「われわれは三点の原則を堅持する。賃上げ、賃金体系の改善、管理制度の改善の三点だ」とのことです。

昨日のニュースを超訳してみました。

=====

本田でストライキ再発 先導した労働者は解雇
2010年5月26日 中国経営ネット 原文 http://www.cb.com.cn/1634427/20100526/131633.html

富士康集団(フォックスコン)の労働者11人が相次いで飛び降り自殺を図るなど 、産業労働者の生存状況に関心が集まる中、広東省佛山市にある本田の工場で、 労働条件の改善をもとめたストライキが発生した。連日、数百名の生産ライン労 働者が賃金と福利厚生に対する不満からストライキを行い、賃金水準を2000元〜2500元にするよう要求している。しかし現在のところ本田では、手当の55元上乗せにしか同意していない。

■100人の工員が一緒にストライキ

5月17日、本田汽車零部件製造有限公司(以下、本田部品)の100名近い工員が 低賃金や劣悪な福利厚生に対する不満から1日のストライキを行った。

「南方都市報」紙によると、17日午前、本田部品の中心的生産部門であるトラ ンスミッション科の数百名の工員が一斉に運動場に向かい、賃上げと福利改善を 要求した。参加したある労働者によると、トランスミッション科の人が最初に飛 び出し、ほかの部門の人も後について飛び出したという。ある労働者によると、 今回のストライキは先週から準備してきたものだという。賃金に対する不満や怒 りは大きく、一声呼びかけただけで共鳴したという。

労働者たちは賃金が低く、毎年の賃上げ幅もごくわずかだと訴える。ある本田部 品の労働者はウェブ上で賃金上昇のテンポを解説している。「本田で2年半働いて いる。一年目は28元の昇給(会社は生産を開始したばかりでまだたくさん投資 しないといけないからだという理由)、二年目は29元の昇給(一部の投資項目 が完了していないからだという理由)、三年目には投資項目が全て終わったにも 関わらずたった40元しか昇給しない。」

小幅な昇給にくらべ、生産量は年を追うごとに増加している。本田の内部情報筋 によると、2008年のトランスミッション生産ラインの生産量は1日600台 だったが、現在は1200台に増加したが、人員は増加していない。

しかし、生産ラインの労働者がもっとも不満なことは、日中双方の人員の賃金格 差だという。報道によると、一般工員の月給は1000元だが、日本人工員の賃 金は5万元にもなるという。また課長級以上の管理者はすべて日本人で、部長と もなると月10万元以上の収入になる。ある工員はこう言う。「日本からよく助 っ人として派遣されてくるが、助っ人の食住は全て会社持ち、それに毎日300 ドルもの手当が出ているという。これは普通の労働者の二か月分の給料に相当す る」。

自動車業界、とくに合弁企業あるいは独資企業では、外国人の高給は一般的にな っている。一般的に、外国側の人員の賃金はその国の賃金水準で支給され、中国 側の労働者の賃金は中国の賃金水準で支払われている。

■ウェブで賃金を公開した工員

5月17日の正午ごろ、インターネットの書き込みサイトに「南海区の本田部品 でストライキ(内部暴露)」という書き込みが行われ、5枚の写真も添付されて いた。

17日夜、本田部品での操業停止の書き込みはあっというまにウェブ上で広まっ た。本田部品の工員は給与明細を公開した。南海本田I級賃金=基本給(675 元)、職能給(340元)、皆勤手当(100元)、生活手当(65元)、住宅 手当(250元)、交通手当(80元)=1510元で、そこから年金(132 元)、医療保険(41元)、住宅積立金(126元)が引かれ、手取りは121 1元。もし家賃250元、食費300元、電話代100元、日用品100元、組 合費5元をつかうと、残りは456元にしかならない。

本田部品の賃金体系は5級に分かれ、各級もそれぞれ15級にわかれていること から、全部で75の等級がある。年一回の審査があり、合格すると級が上がる。 つまり上位級をひとつ上がるには15年かかるということだ。

■スト参加の2工員が解雇

5月21日、会社が湛江市(広東省の南のはずれの町)に新しい工員の募集に出 かけた、賃上げは認めない、などの噂がひろまったことから、工員たちは二回目 のストライキに突入した。

22日、ストライキを先導した2名の工員が解雇された。「毎日経済ニュース」 によると、5月22日正午すぎ、本田部品は、工場内放送で2名のうちのひとり が秦剛(仮名)であると全工員に伝えた。その後、彼は会社から一通の通知を受 け取った。そこには「集団的サボタージュに参加し......正当な理由なく 会社の命令に従わず、就業規則に違反したことを鑑み、就業規則73条の規定に より解雇する」とかかれてあった。秦剛は「73条というのがどういう規則なの か知らない」という。

解雇された秦剛ともう一人の同僚は、ウェブ上で佛山市南海区労働局の電話番号を探し出した。彼らは賠償金を支払わせるために労働局に協力してもらいたいと考えている。本田部品は5月分の給与以外はなんの賠償もしていない。


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