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LNJ Logo 旭ダイヤの横暴な街宣禁止訴訟に抗議するデモ
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News Item 1258029288891st...
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キリスト教事業所連帯合同労働組合です。
下記の通り、現在、旭ダイヤ争議にかけられている攻撃に対して、12月8
日昼に霞ヶ関デモをします。多くの皆さんの結集を呼びかけます。

***************************
これでは表現の自由も何もない!まさに人権抑圧!
旭ダイヤ経営者による1億4660万円の支払い請求と、各半径1キロ(計約188平
方キロメートル=推定)のすべての労組活動禁止攻撃を阻止するための12.8昼デ
モへ!

期日:2009年12月8日(火)
結集:日比谷公園霞門結集
丸ノ内線・千代田線=霞が関駅、有楽町線=桜田門駅、都営三田線=内幸町・日
比谷駅
時間:11時45分結集
12時20分デモ出発
12時50分終了

呼びかけ:東京・中部地域労働者組合・中部地区労働者交流会
東京中部労組旭ダイヤ・旭ダイヤ闘争支援共闘会議
gochupop3088@s5.dion.ne.jp


すべての労働者・市民の皆さん!!
憲法で保障された争議権の全てを奪い取り、誰にでも付与された人権を根底から
踏みにじる法外な訴訟を、企業が労働者に対して起こしています。

旭ダイヤの横暴な街宣禁止訴訟!
ダイヤモンド工具メーカー業界トップの旭ダイヤモンド工業(株)(本社=東京都
千代田区紀尾井町4-1ニューオータニガーデンコート11階)は、本年9月1日、
東京・中部地域労働者組合と、労組委員長および被解雇者に対して、驚くべき法
外な損害賠償請求と、組合活動差し止め請求訴訟を起こしてきました。
組合は、1999年より、不当に解雇された組合員の解雇撤回を会社に求めてきまし
た。その組合のビラまき・情宣活動について、会社は、1回の行動につき200万
円、ビラに名前が載っている社長、役員ら各1名ごと、1枚ごとに100万円、デモ
は1回500万円、合計1億4660万円、という気の遠くなるような数字をはじきだ
し、名誉毀損あるいは損害賠償だとして請求してきたのです。
さらに推定60か所に及ぶ会社施設全域ほかで、半径1km内への,争議にかかわ
る一切の表現行動差し止めを請求してきたのです。訪問行為・マイク情宣はおろ
かビラまき、ゼッケンをつけての佇立徘徊など、争議にかかわる表現行為をすべ
て禁圧してきたのです。
ところがその中には新社長や新役員が含まれています。組合としては訪問も、手
紙も出したことのない人たちです。
もっと凄いのは、会社の施設でもない東京ビックサイト、千葉幕張メッセ、霞ヶ
関ビル、茨城県桜川市の大和合同庁舎などを起点とした広範な区域へも禁止を適
用してきたのです。計約188平方kmに及ぶ範囲への事実上の立ち入り禁止であ
り、まさに「江戸ところばらい」です。損害賠償額や、禁止範囲についてもなん
の根拠も示していません。

法外かつでたらめな請求
推定60か所にも及ぶ地点より1キロメートル内での、すべての争議に関する意思
表示を禁止するというのは、あまりにも無茶苦茶です。また、これまで組合が何
もしていないものも禁止対象とされているのです。組合は現在の社長と専務に対
しては訪問も申し入れも手紙さえ出してはいないのです。また、会社と無関係の
施設、場所を、時期の特定もせず、常時永続的に禁止区域としてきています。禁
止区域には、山や田畑を始め、情宣活動を行う意味も全くない場所すら広範に含
み込まれているのです。
そんなところでの、1平方キロメートル以内での、佇立徘徊含むすべての組合の
活動を禁止しようというのです。こんなふざけた裁判はありません。また、名誉
毀損による損害賠償金額の法外さと、その根拠のなさも問題です。

解雇有効が裁判で確定したら、
労働者は声もあげられないのか?会社は何をしてもいいのか?
こうした法外な禁止内容と損害賠償を当然とする会社主張の根拠は、本当に驚く
べきずさんなものです。それは単に「解雇有効が裁判で確定したから組合活動は
すべて違法だ。だから総計1億4660万円の損害が発生したことになり、半径1キロ
内での組合活動はすべて禁止されるべき・・・」というものなのです。それ以外
には何も言っていないのです。これをもって組合の行動が会社に対して具体的債
務を伴うほどの高度な違法がある、というのはあまりにも無理筋です。
裁判で解雇有効が確定したら、それへ反論することは即、違法となるのかと言え
ば、そんなことはありえないのです。これについて異論を述べ、主張をすること
は人間の当然の権利としてあります。裁判で「違法」あるいは「有罪」が確定し
たからといって、自己の信念にそって主張し続けることが、逆に、真実にたどり
着かせることもあることは、「足利事件」を見るまでもなく、多くのえん罪事件
の存在がこれを物語っています。むしろ、人間の尊厳を際立たせる場合もあるの
です。
「裁判で解雇有効が確定した」ことのみを持って、自己の信念に基づいた主張や
表現を行ったことに、「高度な違法」の烙印を押され、損害賠償を請求された
り、行為を差し止められるいわれはありません。ましてや、1億4660万円という
法外な金額、各半径1キロ、合計推定188キロ平方メートルに及ぶような区域から
事実上締め出されなければならないいわれはありません。

まさに争議つぶし・組合つぶしのための訴訟
この訴訟の目的は、明らかに、損害が具体的に発生したから、あるいは今後発生
するから、賠償を請求したり、行為を差し止めたりするという趣旨ではなく、た
だただ、組合の当たり前の行動を、抑え込もうとするものであり、組合活動の全
面的禁圧を意図したものにほかなりません。目的が損害賠償でなく、組合つぶし
と、表現の自由のはく奪にあることは明らかです。
被解雇者の伊藤君は旭ダイヤの営業所である、茨城県の石材サービスセンターに
勤務していましたが、同センターの業績不振のツケを押し付けられ、退職を強要
され、連日の嫌がらせや吊るしあげをされたあげく、1999年4月に解雇されました。
それから地域の合同労組である東京・中部労組に加入して、団体交渉の申し入れ
や、解雇撤回を求める労組活動を行ってきました。
 業界一の実績を誇ってきた旭ダイヤも、昨年来の世界的な経済危機にあって、
売り上げが大きく落ち込み、営業戦略を根底から見直し、社内の態勢もこれに応
じたものへと刷新せざるを得なくなりました。それにはどうしても争議が邪魔に
なったのです。今回の、この無茶苦茶な攻撃は、まさに争議を根底から解体し、
組合をつぶすことで生き残ろうとする経営の政治的意図が露骨に表れています。

横行する、経営者による不当な争議禁圧と人権・言論抑圧!
 今、未曾有の経済危機にあって、多くの会社経営者が、自分たちの責任を棚に
上げて、負債のツケを労働者、それも派遣労働者などの最も弱い労働者を切り捨
てることで生き延びようとしています。格差社会の進行により、日本は世界でも
有数の「貧困率の高い国家」になり、失業者が巷にあふれるようになりました。
そうした中で、労働者を路頭に迷わせ、飢餓に追いやりながら、労働者が生活を
守るために自ら主張し、権利を行使することを抑え込もうとする手法が、経営者
や、権力者たちによって、さまざまに編み出されてきました。いま、経営者によ
る労働者・労働組合への損害賠償や、仮処分・間接強制による経済的打撃によっ
て、労働者の声を抑え込み、組合の力を弱めようとする許し難い手法が、日本各
地での職場や争議攻防において続出しています。裁判所も、ろくに審議もせずに
経営者の意向に沿った決定を出し続けています。弱者の声を抑え込もうとするこ
うしたやり口の横行を私たちは心より憂えるものです。
10月19日、この「街宣禁止事件」の第1回目の裁判(東京地裁民事36部合議-渡邉
裁判長/631号法廷)がおこなわれました。労組側は旭ダイヤの訴訟提起そのもの
が違法なのだから却下するように意見陳述をおこないました。闘いはこれからです。

全ての心ある皆さんのご理解・ご協力を!
この攻撃は単なる旭ダイヤ経営と私たち労働者の争議に留まらず、すべての市
民・労働組合の争議権と、組合活動そのものを全否定するものです。
そして見逃してはならないのは、これが憲法で保障された表現の自由や、労働
者・市民の人権を根底から踏みにじるものであることです。このような攻撃に
は、弁護士、市民、労働者、あらゆる方々の良心の力を総結集して全力で反撃し
ていかなくてはならならないと考えます。皆さんのご理解ご協力を心より訴える
ものです。

Created by staff01. Last modified on 2009-11-12 21:34:49 Copyright: Default

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