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投稿者: 愛知連帯ユニオン

 緊急宿泊施設も、もう満員!!

 名古屋越冬活動が終わり、開庁日の5日から中村区役所の福祉事務所は、支援を求めにきた住居を失った労働者でいっぱいです。福祉事務所のフロアーは立錐の余地がなく、2Fの講堂でも多くの労働者が待っています。生活保護や自立支援を求めているのです。年末年始の臨時宿泊所である船見寮が7日に閉鎖され、さらに、相談者が増えています。1月9日にはその数、170人(9日はじめて訪れた人30人)に達しました。

 ところが、名古屋市の緊急宿泊援護に利用できる所がもう、満員というのです。それでは、労働者は、今日明日の寝床も確保できなくなってしまいます。笹島診療所などの笹島連絡会と名古屋越冬実行委員会では、名古屋市に緊急宿泊施設の拡大を要求していますが、名古屋市は、社員寮を臨時に借り上げるなど、その場しのぎの対応をしています。
 連日の交渉で、とりあえず毎日の宿は確保していますが、国と名古屋市に、東京の「派遣村」のような迅速な生活保護の対応を求めていく必要があります。

以下は、その中の一人、愛知連帯ユニオンへの相談者の例です。

 連日、住居を失った元派遣労働者の相談が続いています。「仕事がない、住居がない、お金もない、どうしていいか解らない」という相談です。レオパレスなどの社員寮は家賃が5万円程度と高く、時給1000円では仕事が少ない月は生活費が残らないのです。

 静岡で エコカーの電池の生産にたずさわっていたAさんは、昨年10月に「派遣切り」にあいました。寮を出て友人Bさんのアパートに同居しつつ仕事を探しました。しかし、求人が激減、ハローワークに通い続けても仕事を見つけることができませんでした。

 ところが、そのBさんまで年末に雇い止め、寮をでることになりました。Bさんは、東京の『派遣村』を目指して旅立ち、Aさんは豊橋まで辿りついて、交番から愛知連帯ユニオンへ電話しました。

 愛知連帯ユニオンでは、豊橋市役所の保護課で生活保護申請をするようにアドバイス、豊橋市役所と愛知県健康福祉局生活保護課に電話で支援要請を行いました。

 しかし、豊橋市役所は、「緊急の宿泊所は確保できない」とし、「それでは名古屋へ行きたい」というAさんに500円の電車賃のみを渡しました。その切符で岡崎市役所まで辿りついたAさんは、同じ境遇のCさんとともに、岡崎市役所、知立市役所と同様に500円の電車賃を受け取り、やっと17時過ぎに名古屋に辿りついたのです。その間、親切な市民がお握りとお茶を提供してくれましたが、各市役所は生活保護申請を受け付けないばかりか、パンのひとつも出しませんでした。

 名古屋では「ささしま共生会」のスタッフと炊き出しに行き、とりあえずの寝場所を確保、翌日、中村区役所で生活保護申請に向かいました。

Created by staff01. Last modified on 2009-01-12 17:50:56 Copyright: Default

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