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イスラエルは占領とガザ侵攻をやめろ!〜250人が怒りのデモ

イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの空襲と地上攻撃が激しさを増している。この一方的で無慈悲な虐殺による犠牲者が増え続けるなか、「イスラエルは占領とガザ侵攻をやめろ!」と訴える集会とデモ行進が1月11日、都内で行なわれた(主催・実行委)。

東京・新宿の四谷地域センター・ホールでは、開会前から参加者が列を作り、主催者は急きょ机とイスを撤去。床に座る集会スタイルに変えた。司会進行は田浪亜央江さん(ミーダーン)。壁側には、イスラエルの破壊行為を伝える写真が多数展示された。

■ホロコーストを内包させる国家の性格

小倉利丸さん(PP研)は、「イスラエルは一貫してハマスを挑発。武装攻撃を期待しながら、それが起きると一気にたたくという巧妙な手口を使ってきた」。「単一民族国家という国是のこの国は、どうしてもパレスチナの存在を認めない。パレスチナ人は外部に排除したい勢力なのだ」と指摘した。

鵜飼哲さん(ティーチイン沖縄)は、「6年前に訪れたときからパレスチナの風景は荒涼としている。私たちは彼らに会うたびに、このままではパレスチナはなくなってしまう、という絶望の言葉を聴いていた。マスコミはそうした非道な占領政策の連続性を見ようとしない」と厳しく糾弾。

阿部浩己さん(神奈川法科大学院教授)は、国際法と国連の人権状況監視行動を紹介し、イスラエルの無差別攻撃、戦争犯罪を安保理が裁くべきであり、国際刑事裁判所に今回の事態を訴え、解決を探るべきだと強調した。

リレーアピールが始まった。「今回の事態はアメリカのイラク政策の大失敗と深く関係している。その焦りがイスラエルを突き動かしている。一度も反省していない日本政府の戦争加担にノーを突きつけよう」(国富健治さん)。

■商品ボイコットや地道な抗議行動に共感

「各国のイスラエル支援企業に抗議をし、責任を問うべきだ。最新の無人機による殺りくも問題にしていきたい」(杉原浩司さん)。

「子どもだけではなく、誰が殺されたってだめなのだ。戦争ではなく大虐殺だ。人道を口にする以前の事態だ」(北林岳彦さん)。

「日本では反戦運動が長続きしない。軍事費が増え続けているが、その金が早い段階から『派遣村』などの貧困対策に使われていたら、今日の事態は変わっていたはずだ」(園良太さん)。

会場からの発言では、イスラエルの医療機器製品や支援企業であるスーターバックス、ネスレ製品などのボイコットが訴えられた。電車のなかに抗議文を持ち込み、さりげなく乗客に見せる女性や、在日大使館の監視カメラの回転に合わせ、プラカードを掲げる行動に共感の拍手が集まった。

■夜の新宿に響く抗議の叫び

現地へ何度も足を運んだジャーナリストの大島俊一さんは、「ハマスへの攻撃がセンセーショナルに報道されているが、イスラエルはインフラを徹底的に攻撃することで、ガザ地区の経済復興の可能性をも破壊している。ガザを封鎖させない取り組みも忘れてはならない」と提起した。

臼杵陽さん(日本女子大教員)が遅れて到着し最後に発言。「テロリストとはいったい誰か。アメリカ的文脈で『テロリスト』が作られていくが、イスラエルが国家テロを行なっているのは自明ではないか。イスラエル国民はガザへの攻撃に不感症になり、その90%以上が空爆を支持している。平和には妥協が必要との論調もあるが、まやかしだ。そもそも非対称的な戦争であり、妥協しても平和にはならない」と語った。

250人の参加者は、新宿の大通りをデモ行進。

「パレスチナに自由を!」「これ以上の侵略をやめろ!」「これ以上の虐殺をやめろ!」――夜の都会の喧騒にパレスチナ旗が翻り、参加者の力強いコールが響いていた。(報告と写真 T・横山)


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