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LNJ Logo 都知事選挙・最大の争点は「君が代」強制問題
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松原です。

都知事選候補者の「公開討論」が3月15日から始まった。この日は、19時からなか のゼロ大ホールで、22時からはTV朝日の「報道ステーション」、そしてTBSの「ニュ ース23」と続いた。まずTV朝日をみてがっくりきた。議論はオリンピック・開発問 題・首都移転・情報公開などの話ばかりで、肝心の「君が代」強制問題が全然でて こない。開発問題より一番大事なことは、石原都政が進めてきた「憲法破壊・思想 信条の自由の否定・君が代処分」ではないのか。憲法の基本に踏み込まないTV朝日 が情けない。つぎにTBSを見た。TV朝日がひどかったから、あまり期待しないで見 ていた。しかし、筑紫哲也さんはやってくれた。

*以下はこの問題での「ニュース23」のやりとり(要旨)。

・筑紫「私に言わせれば石原ナショナリズム。それのあらわれとして、日の丸・君 が代を強制する流れがありますね」

・石原「強制ではない。指導要綱に沿ってやっていること」

・筑紫「でも法律(国旗国歌法)そのものは強制はしない、ということでできたわ けですよね。いずれにしろ東京でやっていることが全国に広がるという傾向が教育 ではとくにある。浅野さんはどう考えますか?」

・浅野「日の丸・君が代を敬いましょう、これはいい。しかし、それをきかないと 強制する、懲戒処分にするということが教育現場にまかりとおっていくと、教育現 場に管理・管理が如実にあらわれてしまう。きわめてよくない例だ。子どもも先生 の処分を見ている。そうすると教育現場は荒廃する。自由であるべき教育の場が、 管理・管理ではとりかえしのつかないことになる。強制はすぐにやめるべきだ」

・石原「強制ではない。国が決めた指導要綱にあるんですから。式典のときは国歌 をうたい国旗をかかげる。それを通して国に対する意識を増幅しようとすることは 間違っていない」

・浅野「でも処分をしてるでしょう」

・石原「処分というよりまず戒告ですね。何度も何度も繰り返したら減俸もします が。処分というといきなりクビにするみたいに聞こえるが、最初は注意ですよ。し かし、それは当然じゃないですか」

・吉田「私が言いたいことは、強制によって子どもがなにを学ぶかです。おかしい と思ったら意見を言っていいんだということではなくて、強い人には黙っておこう ということを学ぶことになってしまう。自由に議論できることが教育現場には大事 なことです」

・石原「私立とちがって公立の学校ですよ。国の決めた指導要綱は公立学校には徹 底されるべきだ。強制ではなく、子どもに国歌・国旗になじませよう、という指導 をすることは、公務員である学校の先生の責務だと思う」

・浅野「強制がまかりとおっている教育現場は、先生にとっても非常に働きにくく なっているこの現実を見るべきです」

・石原「指導要綱を無視していいんですか?」

・浅野「それを強制でやることが問題なんです」

・吉田「石原さんの考えは考えで理解できる。日本のナショナリズムという点では。 国旗・国歌をなじませることは大事だということも。でも私に言わせれば、これか らアジア諸国と仲良くしていくという意味では、お互いが理解しあうような教育が あってもいい」

・石原「アジアと仲良くするのに、国旗とか国歌を唱道するのが妨げになるのです か?」

・吉田「いえいえ、大いにそういうことも含めて、過去の歴史も含めて議論すれば いいんですよ」

*追加情報(以下は、アサヒコムの16日の報道)

浅野氏は、卒業式などで日の丸掲揚と君が代斉唱を教職員に義務づけた通達を撤回 する考えを示した。


Created by staff01. Last modified on 2007-03-16 14:26:09 Copyright: Default

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