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英 : 「日本は例外じゃない。必ず立ち上がる」 | ||||||
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「労働者は、一回のピケットでより多くを学ぶ」 〜 RMTピータ・スケリーさん「語録」紹介
樺です。 「敗勢の時に頭を垂れてしまうのはある意味しかたない。イギリスでも10年ちょっと前まで、サッチャー時代はそうだった。しかし、極端を言えば奴隷でさえが立ちあがる時は立ちあがるのだ。立って闘う以外に生きる道が無くなった時、労働者は必ず立つ」 これは、4月に訪日しノーモア尼崎事故キャンペーンに参加した英国鉄道労組RMTのピータ・スケリーさんの言葉です。尼崎や東京・九段会館のシンポジウムに参加した人はもうご存知と思いますが、非常に重要な提起なので、ここであらためて紹介したいと思います。 「日英で違いがあるとすれば、これまでは日本の経済がたまたまうまく行ってきた、ということだ。英国の方が先に格差社会が進み、労働者は闘う以外に生きる道がなくて立ち上がり始めた、それだけのことだ。日本でも最近は格差社会と言われて来てるらしいが、日本の経済がこのままずっとうまく行くはずがない。英国の労働者が力を取り戻し始めたように、日本の労働者も必ず立ち上がる。時間の問題だ」 「日本の労働者は悲観的(ペシミスティック)になる必要など全く無い。英・仏・韓、ここにいる海外代表3国と日本の労働者のどこが違うか? それは、英仏韓では労働者が実際の行動、集団 (collective)争議に立ちあがっていることだ。日本の労働者も行動に立てば必ず変わる。労働者というものは、国会内の何百万言よりも、一回のピケットに参加する事でより多くを学ぶものだ。そして、行動の中で、勝利を積み重ねる中で、確信と勢いを取り戻すことだ。勝ち続ける事はできないが、実際の一歩を踏み出すこと、そして一回の勝利をもぎり取る事はそれほどに重要なことなんだ」 ピータさんは滞在の後半、シンポの壇上からも、夜の交流会でも、くり返しくり返しこう発言し日本の労働者を激励し続けていました。日本は決して例外ではない、イギリスが例外なわけでもない、と。(フランスのエルワン・ケランさんも後のレイバーネット例会で「フランスは例外ではない」と話してたようですね)。 海外代表たちが、夜に宿泊先のホテルに戻ってビールを飲み交わしながら話していたことも、実はこの内容です。俺達は同じ現代世界を生きる同じ労働者だ、と。 実際、80年代以来の保守党政権による激烈な組合つぶし、運動つぶし、既成運動指導部の路線変換と転向、組合指導部による被解雇労働者の切り捨て。程度の差こそあれ、日英の状況は極めて似ています。日本の旧社会党は「第3の道」を模索した挙句に議席数を大幅に失うことになりますが、英国の労働党はなまじ選挙で勝ち国家権力を握ってネオコン右翼のブッシュと共に戦争政策に突っ込んで行ってしまったわけで、余計性質が悪いとさえ言えます。現場のショックと失望感と怒りは凄まじいものがあります。 「労働者は、一回のピケットでより多くを学ぶ」 〜 実はこの言葉、単に日本の労働者への叱咤激励ではなく、闘う英国労働者自身が、争議の度に常に強調する原理原則なのです。 〜これらスローガンはすべて、団結の重要性をうたいあげています。議員任せ、党派任せ、他人任せにするのではなく、自分たち自身が団結して(united)まとまって行動に立てば(collective action)必ず勝てる、と、労働者がバ ラバラでなく一体となって階級として行動する事が必要なんだ、と、これでもか!これでもか!と強調しています。困難な時こそ常に原則に立ちかえり、現場から−職場・学校・地域から−運動を起こしていきましょう。 なお、(余計なお世話だとは思いますが)「ピケット picket」とは、労働者による職場封鎖のことです。ストライキ時に労働者は職場の門や入口前に立ち並び、スト決議にも関わらず仕事にやってきた組合員に(あるいは他労組の組合員や非組合員の人にも)、スト破りをやめよう、ストに参加しよう、と訴えます。日本語では略して「ピケ」とも呼ばれてます(フランス語でも「ピケ piquet」)。このかんイギ リスでは、ストの準備過程で、あるいはピケの現場で、スト破りをしたくない・合法的にストに参加したいと願う非組合員に組合加入を呼びかけ、新規組合員を獲得し続けています(特にRMT、PCS、NUJ他)。 最後に。シンポの時も英式シュプレヒコールをやりましたが、いくつもあるパターンの内の一つをご紹介。 英国在住の皆さんはきっとこの変化形(またはこれそのもの)を聞く機会が、そして叫ぶ機会があることでしょう。 Workers! united! will never be defeated! =================================================== Created by staff01 and Staff. Last modified on 2006-08-19 09:34:06 Copyright: Default | ||||||