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松原です。

きょう(18日)、国際労働財団が主催する「オーストラリア・ニュージーランドの労働運動の経験」と題したシンポジウムに参加しました。現地の活動家からの生の話が聞けて、よかったです。労働契約のあり方を団体から個人に変えることで、労働組合運動がつぶされてきた話は、同じような攻撃がこれから始まる日本にとって、大変示唆に富むものでした。

私が一番関心をもったのは、ニュージーランドの鉄道民営化が失敗していたことです。

ニュージーランドの鉄道民営化は日本と同じ1987年に行われました。しかし、現在は国が鉄道の保守部門(レールなど)を買い戻したそうです。もともとメンテナンス部門の保守にはお金がかかりますが、民間企業では十分な投資ができなかったとのことです。それでいろいろ問題が起きて、結局国がやることになったのです。

この話はイギリス民営化とも共通するものでした。イギリスでは保守部門の会社が十分な投資をせず、線路がぼろぼろになって、大事故を引き起こし、結局、レール会社を非営利企業にせざるをえませんでした。

JRの場合は、保守部門は別会社ではありませんが、2001年から完全外注化が進み、同じような事態になりつつあります。レールがぼろぼろになっているのも同じです。

昨年の尼崎事故で、利益優先の民営化がもたらす末路ははっきりしましたが、世界の人々と一緒に民営化ノーの声をあげていかなければいけないと実感させられたシンポジウムでした。

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