本文の先頭へ
LNJ Logo フィリピントヨタ労組員の不当勾留を伝えるKMUニュース
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 060817kmu
Status: published
View


2006年8月16日 KMUニュースリリース
労働組合と人権のためのセンター

トヨタ労働者21名が逮捕、勾留される  6名の重傷者も

ラグナ、サンタロサのトヨタ・モーター・フィリピン・コーポレイションの労働
者21名が、本日午前10時頃逮捕され、現在西部警察地区本部に勾留されてい
る。これはマニラ市イントラムロスの労働雇用省での大衆代表訪問の後に起こっ
たものである。その中の6名は、合わせておよそ50人の警察官と警備員たちが彼
等を蹴飛ばしたり叩いたりしたことにより、重傷を負っている。

トヨタ・モーター・フィリピン・コーポレイション・ワーカーズ・アソシエイ
ション(TMPCWA)の組合員であるこれら労働者は、同組合が先に提出した再検討
申立が却下されたことに関しての再々検討申立を、アルツーロ・ブリオン長官に
提出するために、午前9時に労働雇用省に赴いた。組合のエド・クベロ委員長の
語るところによれば、会社側新組合を認知した同省の決定に対する同組合の先の
再検討申立を、ブリオン長官とマヌエル・イムソン次官が却下したという。「彼
らは再検討申立に対して何ら命令を出しておらず、決定は違法です。それどころ
か、彼らはたった一通の通知のみで申立を却下しました。我々は新たな再検討申
立を申請しようとしましたが、警備員に妨害され、いきなり発砲を受けまし
た。」と、クベロ委員長は当センターに語った。立哨中の5名の警備員のうちの
一人が、5度彼の銃を発砲したと、クベロ委員長は付け加えた。

「我々が勝利してからもう随分経ちます。最高裁判所とILO(国際労働機関)
は、我々の組合を認める決定を下しています。しかし、トヨタは依然として、非
合法な決定を出すなどして、違法行為を続けています。」と、クベロ委員長は当
センターに声を荒げて語った。

(6名の氏名は、Angelo Gavarra、 Manolito Gertes、 Joseph Alicabo、 Ricky
Bindol, Rommel Mariano、Jun Torresです。)が重傷を負った。ガバラ氏とビン
ドル氏は、警察官から銃で叩かれて頭部を負傷している。また、マリノ氏は歩行
が不自由になっている。「我々は警備員と警察官から殴られたり、蹴られたり、
叩かれた」と、トレス氏が述べた。

21名の逮捕された労働者はマニラ市民病院(?Ospital ng Maynila)に運ばれたの
ち、西部警察地区本部に移された。現在までのところ、労働者に対する正式告訴
はされていない。

-----------------------------------------------------------------
KMUニュースリリース 2006年8月17日

トヨタ労働者は正統性問題で労働雇用省と係争中

「労働雇用省長官は労働組合権の適正な行使意欲を減退させている」とKMUが語



戦闘的労働者グループキルサング・マヨ・ウノ(Kilusang Mayo Uno;KMU)は、
昨日の雇用労働省でのトヨタ・モーター・フィリピン・コーポレイション・ワー
カーズ・アソシエイション(TMPCWA)の抗議に対する暴力的解散を糾弾する。こ
の暴力的解散の結果、労働組合の多数が負傷し、およそ21名の執行委員と組合員
が逮捕され、現在マニラ市国連通りの西部警察地区本部に勾留されている。

「なぜ、労働者が集会の自由や言論の自由の権利を行使するたびに、いつも政府
は労働者をまるで普通の刑事犯のように扱うのか」。

逮捕された者の中には、エド・クベロ、以下Marlon Gonzales, Larry Ormilla,
Romualdo Simborio, Rommel Tolentino, Rey Cuevas, Carlito Palamos, John
Pajura, Petronio Taclan, Alex Caalim, Jun Torres, Manolito Gertez,
Angelo Gavarra, Roel Delgado, Virgilio Calandog, Rommel Arceta, Lester
Atun, Ricky Bindol, Joseph Alicabo,  Rommel Mariano. 等が入っている。彼
等は扇動、身体傷害、暴行、財物損害および不法侵入の容疑をかけられている。

昨日朝、およそ200名のトヨタ労働者は、御用組合を認知し労働者を代表する唯
一交渉団体と承認した、国家斡旋調停委員会と労働雇用省の先の決定に対して、
再度異議を主張するため、同省において抗議を行った。TMPCWA労組は、同省の官
僚に対して、御用組合およびトヨタ経営陣と通謀しているではないかと糾弾し
た。

TMPCWAはまた、233名の違法に解雇されている組合員を職場復帰させること、投
票の不成立を宣言すること、およびトヨタ・モーター・フィリピン・コーポレイ
ション・レイバー・オーガニゼイション(TMPCLO)を承認した同省の決定を破棄
することを迫った。

御用組合TMPCLOが押し通した2006年2月16日の違法な承認投票は、50%プラス1
票の単純過半数を達成することが出来なかったにもかかわらず、同省が確認をし
てしまった。法的には、TMPCWAが、依然として労働法に基づく交渉権を持った唯
一の組合なのである。

KMUのエルマー・ラボグ議長によれば、トヨタ労働者が労働雇用省アルツーロ・
ブリオン長官に提起している主張は適法なのである。「同省の構内に入ること
は、彼等が自分達の不服を表現する道なのであり、彼等はブリオン長官が直ちに
顔をあげて彼等の要求に対応してもらいたいと言っているのである。それなのに
警備員は彼等を庁舎内に入れることを拒否し、挙句の果てに、彼等が自分達の権
利を主張したところ彼等を手荒に扱ったのである。皮肉なことに、ブリオン長官
は信じられない話をでっちあげ、あまつさえ、労働者達が長官の執務室に乱入し
たことを非難するという、強い言葉で書き連ねた声明文まで発行した」

「昨日の労働雇用省での労働者の抗議のマナーと行為を糾弾するという彼の声明
文は、実際には、労働組合権の行使意欲を減退させるための声明文なのである。
管轄権引受命令や暫定禁止命令や、労働者の権利利益を侵害するその他の同省の
強制法規といった法律により許容されているのであるから、労働雇用省長官だけ
が、ただ一人、残虐な力の何たるかを承知しているのである。彼は、ストライキ
中の労働者やピケットを張る労働者が警察や軍隊によって暴力的に蹴散らされ、
あるいは組合の指導者や活動家が真昼間に殺されるといった時と同じ方法では反
応しないだけである」と、ラボクは語った。

労働者グループはまた、政府はすでに労働関連事件を刑事犯罪にするのを常習化
しているとも述べた。「いつから不当労働行為や違法な解雇に対する抗議が扇動
の根拠になったというのか? このブリオン長官はグロリアと同じで、DOLEで抗
議活動を行なう全員を煽動の容疑で訴えようとするのです。」

TMPCWA労組のウェニー・ウアヘル第2副委員長の語るところによれば、彼等は仲
間の執行委員および組合員の即時釈放を獲得するため法的支援を求めているとこ
ろという。



フィリピントヨタ労組を支援する会

Created by iseki-kaihatu and Staff. Last modified on 2006-08-19 09:27:19 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について