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LNJ Logo 反戦平和国際行動の日、韓国でも1万5千人あまりの市民が反戦を叫ぶ
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「イラクから侵略軍の最後1人が離れるまで」

反戦平和国際行動の日、 全世界33か国で同時進行

チャムセサンニュース

12日、「反戦平和国際行動の日」がギリシャ、ノルウェー、米国ワシントン、 サンフランシスコ、スペイン、日本など、全世界の33の国で同時に進められた。 韓国でもやはり戦争反対、派兵撤回を要求する市民が 江原、大田、忠北など、全国各地から集まって反戦平和行動の日を進め、 ソウル市庁駅広場で行われた行事には1万5千人あまりの市民が集まった。

この日は4時から始まった行事に先立ち、参加団体が準備してきた反戦漫画展、 反戦平和懸垂幕作りなどのさまざまな事前行事が目を引き、子供図書研究会、 民族児童文学研究会、絵本を読むおとなの会などは、直接子供たちと一緒に作った ピケを持って反戦の意志を表現した。 幼い娘の手を取って出てきた子供図書研究会の会員は、 「子供たちが死んでいく戦争は、あってならない」とし、 「イラクの子供が『戦争は私達が火に焼かれて死ぬこと』というように、 私たちの子供にも『戦争は大人が子供を殺すことで、絶対にしてはならない』と教えている」 と話した。

民主労働党のキムベゴン副報道担当者の司会で始まったこの日の大会は、 リヨンヒ教授の反戦講義で始まった。 リヨンヒ教授は、「最近では 『強大な軍事力を持っていたイラクがこんなに早く崩壊するとは思わなかった』 とか、 『ここまで来れば戦争も終わりなので、 虐殺に参加せずに戦後復興事業に参加するだけの派兵を決定したのは、 結果的によかったようだ』と言う人々がいる」としながら、 「これは全世界が米国のねつ造、歪曲、ウソの宣伝にからめとられている」と述べた。 李教授は、「イラクはブッシュ大統領の父ブッシュが行なった制裁のために、 あらゆる武器を奪われ、米国はイラクが 強大な軍隊と化学兵器、大量殺傷兵器を持っているかのように宣伝し、 イラクが何年も抵抗し続けることができるかのように錯覚していまたが、 実際はイラクには化学兵器も、誘導弾も、核兵器もなにもない」とし、 「米国は途方もない悪事を行なったように宣伝しているが、 米国が武器を支援した第三世界の国家はすべて独裁政権だったし、 フセインに劣らない独裁者であった」と明らかにした。

この日、舞台に上がり「タンポポの合唱」を歌った子供は、 参席者に配ったチョークを手に握って絶えず 「米国はうそつき、友よ、戦争ない国で会おう」など、 戦争反対と米国に対する憤怒を込めた文を地面に描き、周囲の大人たちの目を引いた。 スジン小学校の金フィソン学生(4学年)は、 「イラクの子供がケガをしていることにぞっとしました、 やめさせられるといいですね」と語った。

「職業が映画俳優の一市民として参加した」と言うチョンジニョン氏は、 「戦争が終わったと言って、反戦運動も止めろと言う言葉に同意できない」とし、 「戦争はまだ終わっておらず、中東地域の葛藤は一層強まり、 以後より多くの戦争の口実になるだろう」と述べた。 チョン氏はまた、「米国は世論調査をして米国の第1の敵対国が北朝鮮だと発表した」とし、 「一人の父として、6歳の息子に何か得るために非道徳なことをしてもいいと話したくない」 と話し、熱い拍手を受けた。

人道主義実践医師協議会(以下人医協)のキムジョンボム氏は、 「米英連合軍1300人が死んだと言うが、イラク軍はもちろん、 イラクの民間人の死者数は推し量る意欲さえ出せない」とし、 「湾岸戦争で90%以上が民間人だった20万人の命を失って、 今でもその後遺症で数千人の子供が死んでいる所にブッシュがまた爆弾を降り注ぎ、 さらに多くの人々が死んで負傷した」と強く批判した。 金氏はまた、「フセインの銅像が撤去されたが、本当の戦争の悲劇は今から始まる」とし、 「発電所が破壊され、電気が断絶し、劣化ウラニウム弾は数十、数百年間、 放射能物質を噴出して、水道水は切れ、 医薬品がなく死んでいく人をきちんと治療もできずにいる」と述べた。

保健医療団体連合と人医協共同代表のキムヘリョン氏などは、 「麻酔薬が不足して患者に手術ができない」というイラクの状況を伝え聞き、 この日、イラク医療支援と緊急支援医薬品を渡すために代表団がイラクに出国した。 だが、イラクの現地状況が確実ではなく、痲酔剤が渡せるかどうかは不透明だ。 キムジョンボム氏はこのような事実を明らかにして、 「最大数千人のイラクの子供がカウンセリングを受けなければならず、 数十年間、正常な生活をすることは不可能だと思われる」としながら、 「米国が使用したクラスター爆弾は、1時間あたり百人の負傷者を出し、 爆発しなかったものは地雷になってイラクの子供がそれで遊び、手足が切断され、 負傷しかねない」と述べた。 金氏はまた「戦争を中断して、米軍はすぐにイラクから撤収すべき」とし、 「戦後復興はイラクの民衆が直接行うものでなければならず、 軍政を実施すれば民衆の抵抗を呼び、もうひとつの戦争で生命を失わせる」と警告した。

現在、イラクの子供には、 腸チフス、慢性下痢、肺炎などの疾病が通常より2-10倍も増加しているが、 医薬品が非常に不足し、死んでいると伝えられている。 また、子供全体の40%程が慢性栄養失調で、 国連は今回の戦争で約120万人のイラク人が飢えと伝染病で 死の危機に追いやられるだろうと発表した。

この日の大会には、各国の戦争阻止連合が連帯の意思を送ってきた。 ギリシャ戦争阻止連合は、 「全地球的反戦運動で戦犯国家米国を断罪しよう」 「イラクから侵略軍の最後の1人が離れるまで戦い続ける」と連帯の意思を明らかにした。 彼らはまた、 「ギリシャでは、高等学校、大学で反戦同盟休業を組織し、 来る16日に英国ブレア総理が英国を訪問する時に反対デモを行い、 『われわれは貴方を歓迎しない』ということを見せる」 「私たちの反戦行動で、もうひとつの虐殺が行われる前に防げる」と述べた。

大会を終えた後、参席者は光化門に行進を始めたが、 すでに戦闘警察車に道が塞がれている状態だった。 また警察は、道を塞いでいる機動隊バスの屋根に上がろうとする市民に 消火器を発射し非難を買っていた。

2003年04月12日19:47:49キムミラ(raise@jinbo.net)

http://cast.jinbo.net/news/show.php?docnbr=28183


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