川口大三郎君リンチ殺人事件(1972年)を描いた悔恨と鎮魂のドキュメンタリー「ゲバルトの杜 彼は早稲田で死んだ」公開(5/25〜 東京・ユーロスペース) | |||||||
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2024/05/25 川口大三郎君リンチ殺人事件(1972年)を描いた悔恨と鎮魂のドキュメンタリー「ゲバルトの杜 彼は早稲田で死んだ」公開(5/25〜 東京・ユーロスペース)案内→https://twitter.com/gewalt_no_mori関連:http://www.labornetjp.org/news/2024/0320ota (太田昌国のコラム : 半世紀前の出来事を振り返ることの難しさ) ゲバルトの杜 彼は早稲田で死んだ 劇場公開日:2024年5月25日 解説(映画.com:https://eiga.com/movie/100540/) 1972年、学生運動終焉期に早稲田大学で起こった学生リンチ殺害事件をきっかけに、各党派でエスカレートしていった「内ゲバ」。 これまでほとんど語られてこなかった内ゲバの真相を、池上彰、佐藤優、内田樹ら知識人の証言と、鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)演出による短編劇を織り交ぜて立体的に描くドキュメンタリー。 監督は「三里塚に生きる」「きみが死んだあとで」の代島治彦(だいしま・はるひこ)。 72年11月、早稲田大学文学部キャンパスで第一文学部2年生の川口大三郎が殺害された。 彼の死因は早大支配を狙う新左翼党派・革マル派(日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派)の凄惨なリンチによるものだった。 第53回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した樋田毅(ひだ・つよし)のルポルタージュ「彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠」を原案に、殺された川口大三郎を知る当時の関係者や池上彰、佐藤優、内田樹ら知識人たちの証言パートと、これまでも学生運動をテーマにした演劇作品を数多く発表してきた鴻上尚史による短編ドラマパートにより、内ゲバの不条理と、あの時代特有の熱量、そして悔恨に迫っていく。 ドラマパートでは川口大三郎役を「ソロモンの偽証」「五億円のじんせい」の望月歩が演じている。 2024年製作/134分/日本 配給:ノンデライコ 公式サイト:http://gewalt-no-mori.com/ スタッフ 監督:代島治彦(だいしま・はるひこ) 原案:樋田毅(ひだ・つよし) 編集:代島治彦 ドラマパート監督:鴻上尚史(こうかみ・しょうじ) ドラマパート脚本:鴻上尚史 キャスト 池上彰(証言パート) 佐藤優(証言パート) 内田樹(証言パート) 樋田毅(証言パート) 望月歩(ドラマパート・川口大三郎役) ●代島治彦監督のメッセージ● 「革命を志した若者たちはなぜ殺し合いをしなければならなかったのか?」…当時の私の大きな疑問に答える映画、それが新作「ゲバルトの杜〜彼は早稲田で死んだ〜」です。 内ゲバの真相に迫るドキュメンタリー映画は作れないだだろうとあきらめていました。 なぜなら、内ゲバの当事者である新左翼党派の元・現活動家も、同時代に同じ夢を見た団塊の世代の元若者も、内ゲバによる殺し合い事件の記憶だけは封印している、語らないからです。 しかし、樋田毅著『彼は早稲田で死んだ』を読み、考えは変わりました。 このノンフィクションは、中核派のスパイと間違えられて、1972年11月8日に早稲田大学文学部キャンパスで革マル派に殺された川口大三郎君リンチ殺人事件をめぐる当事者の記憶です。 川口君事件は新左翼党派同士の連鎖的内ゲバ殺人の引き金を引いた事件だと言われています。 その後、内ゲバで殺された若者は100人を超えていきました。 この事実を目の当たりにし、政治に染まることに怯(おび)えた次の世代の若者=遅れてきた世代(私も含めて)は政治から遠ざかっていきます。 そして、その政治的怯えは現在の若者までつづいてると私は考えます。 二度と川口大三郎君のような「無意味な死者」を出してはいけない。 私はその過去の政治的怯えの正体を明らかにすることで、その怯えを治癒したいと思いました。 なぜ当時の若者は殺し合えたのか。 痛かっただろう。 苦しかっただろう。 悩んだだろう。 日本の若者を過去の政治的怯えから解放したい。 未来の若者にのびのびと政治に、社会運動に、直接行動に関わってほしい。 新作「ゲバルトの杜〜彼は早稲田で死んだ〜」には半世紀前の地層に眠る内ゲバの犠牲者たちが発する「生きろ」という祈りのイメージを込めました。 過去の政治的怯えの正体を明らかにすることに成功しているかどうかの判断は観客にまかせたいと思いますが、とにかく「叛乱の時代」に当事者だった世代だけではなく、現在の若者たちに観てほしいし、考えてほしいのです。 新作の配給・宣伝は合同会社ノンデライコの大澤一生さんにお願いしました。 40代の彼は団塊の世代の子どもです。 親世代の生き様を複雑な眼線で見つめてきたといいます。 だからこそ、内ゲバという親世代の負の側面を追求するこの作品の意味を彼は共有してくれました。 (https://motion-gallery.net/projects/GEWALTnoMORI〔抜粋〕) 劇場情報 東京 ユーロスペース 5/25(土)〜 |