韓国:3億ウォンで見つけて、ホームズ | |
[MenuOn] Home | ニュース | イベント | ビデオ | キャンペーン | 韓国 | コラム | About | Help [login ] | |
3億ウォンで見つけて、ホームズ[ワーカーズ・イシュー(1)]都市の中辺境地で江南特別市まで
キム・ハンジュ、ユン・ジヨン、チョン・ウニ記者 2019.05.29 14:43
去る5月初め、ソウルのアパート平均価格が連日下落しているというマスコミ報道が続いた。 8億ウォンを上回っていたアパート平均価格が3か月低下し続け、 到達した価格は7億9921万ウォン。 生まれて初めて78万9000ウォンが端金に感じられたのはなぜだろうか。 政府はこの2年間の不動産対策で、ソウルの住宅価格が安定傾向を見せているという。 そうだ。 政府政策の核心は「安定」だ。 低下も高騰もしないように、一定の状態を維持すること。 世間知らずの「ワーカーズ」の記者は深刻な苦悶に陥った。 果たして8億ウォンという住宅価格が人々にとって「安定的」で「平均的」な価格なのだろうか? 貧しい「ワーカーズ」の記者だけが共感できないのか? それで読者に尋ねた。 ソウルのアパート平均価格の適当な線はいくらなのか。 そして「ワーカーズ」の読者が策定したソウルのアパート平均価格で、 記者が直接かける労力を売ってみることにした。 韓国社会の現実はわれわれの現実とどれほど乖離していて、 韓国社会が追求する「安定」はどのようにわれわれの住居安定を威嚇しているのだろうか。 ![]() #質問「ワーカーズ」は5月13日から5日間、無住宅者の読者113人にアンケート調査を実施した。 回答者の年齢は30代が37.2%(42人)と20代が36.3%(41人)と最も多く、 40代は21.2%(24人)、50代は5.3%(6人)の順だった。 年平均所得は2千万ウォン以上〜3千万ウォン未満が25.7%(29人)で最も多く、 1千万ウォン以上〜2千万ウォン未満と3千万ウォン以上〜4千万ウォン未満の回答者が各々19.5%(22人)で同一だった。 1千万ウォン未満も17.7%(20人)を占めた。 住居空間の賃貸契約形態は月貰が54.9%(62人)、伝貰が36.3%(41人)であった。 では「ワーカーズ」の読者が考える適正なソウルのアパート平均価格はどのくらいか? 有効応答のうち最も多くの割合の24.3%(25人)を占めた価格帯は「平均3億ウォン」だった。 これを起点として3億ウォン未満を提示した割合は39.5%(41人)、 3億ウォン超を提示した割合は35.9%(37人)だった。 これらの回答者のうち53.1%(60人)は政府の不動産政策が今後も住宅価格を下げられないと見通し、35.4%(40人)は普通水準、11.5%(13人)は低下させると答えた。 #3億で助けて、ホームズ質問の結果に基づいて「ワーカーズ」の記者は、家を探しに出た。 一番多くの回答者が適正なソウルのアパート平均価格として選択した3億ウォン。 月250万ウォンを稼ぐ人が一銭も使わず10年貯めた金。 決して安くない3億ウォンという金で記者はどんなアパートを見つけられるのだろうか? 最低の基準は専用面積18坪以上の三部屋のアパート。 調査地域は合計三か所。 今年4月基準、アパートの平均価格が一番低い衿川区(4億300万ウォン)、 平均価格と最も近い陽川区(7億9200万ウォン)、 平均価格とは無関係にわが道を行く江南区(15億8200万ウォン)だ。 (1)衿川区地下鉄の駅から31分歩いて到達するアパート団地。 地域内バスでも駅まで20分もかかる都市の中の辺境地の村。 季節外れの暑さが訪ねてきた5月のある日。 記者は汗をダラダラと流しながら、31分歩いた。 ソウルで一番アパートの値段が安い地域でも、 3億ウォンで駅勢圏のアパートは見つからなかった。 記者が見つけたところは今年で竣工31年をむかえるAアパート。 部屋2つ、専用面積18坪の売買価格は3億1800万ウォン。 それよりさらに大きな坪数は4億ウォンを越えるという。 その上、近隣地域で一番安い軸に属しているが、 不動産仲介人は駐車が難しくて構造が不便なので、まったく感服できないという。 その代わりに彼はAアパートのすぐ隣にあるBアパートを推薦した。 18年になった同じような坪数のアパート価格は3億5000万ウォン。 坪数はAアパートと同じだったが、部屋が3つの構造だった。 もう少し清潔で新しいCアパートもあった。 ただそこは住宅保証金だけで3億4000万ウォンにもなる。 「衿川区は9.13対策以後、むしろ家の価格が上がりました。 家の価格は下がりながらも、また上がります。 10年ほど持っていれば物価よりは上がるでしょう」。 不動産仲介人は2年前、売買と伝貰の間で悩んで、結局伝貰を選んだあるお客さんの話を聞かせてくれた。 家の価格が下がるかもしれないと伝貰で入ったが、 むしろ2年後に価格が上がり、家を買うのがさらに難しくなったという。 実際に不動産仲介人が推薦した3億5000万ウォンのBアパートは2017年の6月頃、 約2億9000〜3億の間で取り引きされていた。 「一戸は必須で、ちょっと余裕があればもう一戸買うのが良いですね」。 仲介人はまるで秘密の話をするように記者に「税金を避ける方法」を説明した。 一戸買った後、一年半後にさらに一戸を買い、二軒運用するのが一番良いと。 最初に家を売る時も2年以内に売れば譲渡税がかからない。 「家の価格が1〜2億上がったのに譲渡税50%に二住宅重課税まで行けば、 3〜4千程度の雑魚ばかりですよ。 そうなったらモニターして差し上げますね」。 仲介人が楽しく説明をならべている間、60代の中年女性が不動産を訪問した。 月貰アパートを探している彼女に仲介人がBアパートの月貰を推薦した。 専用面積18坪のBアパートの月貰の価格は保証金3千と月60万ウォンだった。 (2)陽川区「急売を捉えろ!」 3億ウォンでまともな売り物は到底望めなかった。 現実に気づいた記者は緊急な急売物件を探し始めた。 陽川区にある100世帯規模のアパートで急売を発見した。 地下鉄の駅まで徒歩20分の距離。 1998年の竣工、今年で21年をむかえるDアパート。 そこの18坪のアパートが2億9500万ウォンで急売物件として出ていた。 「3億のアパート探すのは容易ではありません」。 不動産仲介人は記者にめったにない出物だという点を強調した。 家の主人がさらに大きな坪数に引っ越しするのだが、 はやく残金を払わなければならず緊急に出した家だという。 わずか一か月前、上の家が3億1000万ウォンで売れたとも言った。 外観は塗装していて清潔だったが、廊下とエレベーター、そして家の内部は 1998年その時期のぬくみをそのまま大切に保管していた。 壁紙やオンドルの床はともかく、トイレが問題であった。 不動産仲介人もその点が気にかかったのか、記者にひそひそと耳打ちした。 「家主がトイレをリモデルして出すといったが止めさせました。 いっそその分、値下げして売れと」。 仲介人は自分が家主に2億8000万ウォンまで下げさせるといった。 何と1500万ウォンを割り引くというのだから、耳よりな話に気持ちが傾いた。 だが2階でもあり、アパートの入口と駐車場から家の中が丸見えなのがなかなか気になった。 西向なので夏には猛暑に苦しみそうだった。 何よりも2017年11月、Dアパートの専用面積18坪、 2階の売物が2億4500万ウォンで取り引きされたという事実を発見した。 1年6か月で同じ売物を3500万ウォンも高く買わなければならないのだった。 「急売物件」は、文字通り「緊急に売らなければならない物件」であって、 「緊急に買わなければならない物件」では決してなかった。 (3)江南区「3億がここでは大金ではないということは、ご存知ではありませんか?」 一生の間に体験する侮蔑と冷遇を一日で味わった。 ただ、江南に3億のアパートがあるのか聞いたただけなのに、 果てしない忠告と訓話が続いた。 その上、不動産仲介人が話す3億のアパートは、 「売買」ではなく「伝貰」だった。 仲介人は記者に「誓って江南では伝貰3億の団地型アパートは絶対に見つけられない」、 「むなしい期待をしないように忠告する」、 「伝貰マンションは『選択』ではなく『必須』」だと熱弁を吐いた。 もちろん3億の伝貰アパートの売物があることはあった。 問題は、アパートではなく「ビラ」の姿だということ、 主人の事情で半月中に中途金1億5000万ウォンを払わなければならないということ、 駐車ができないということ程度であった。 70年代に建てられて、再開発の前にアパートも3億後半の伝貰で入ることができた。 「しかし、そんな所で暮らせますか?」 仲介人が舌を打ちながら、記者に尋ねた。 別の不動産では、3億のアパート伝貰の売り物があると、訪問を快く許諾した。 地下鉄の駅まで徒歩でせいぜい4分。 その上、江南の有名なホットプレイス通りとも近い最も重要な売り物だ。 仲介人について記者が訪問したところは古い商店街のビル。 何と1974年に竣工し、今年45歳になる商店街アパートであった。 通りは各種の遊興酒屋に入る車でガヤガヤしていた。 アパートは昼よりも夜の方が明るい遊興通りの真ん中にあった。 不夜城のような通りとは違い、アパート内部は極度のみすぼらしさを誇っていた。 あちこちについた真っ黒なカビが臭いを吹きだしていた。 シンク台と洗面台、便器はすぐ崩れ落ちそうに危険に立っていた。 ガタガタと揺れる水道の蛇口を捻ると、水がちょろちょろと流れ出た。 この程度の水圧なら、シャワーをすれば火病で命が終わるかもしれなかった。 「ここは3億のビラの伝貰もありません。 ビラでも5億はなければ手に入りません」。 Eアパートから抜け出すと、仲介人が慰めるように話しかけた。 ふとあの50年のアパートを購入するといくら必要なのか気になった。 仲介人は6億ウォンを越えると答えた。 言葉を失った記者は、ネオンサインが光る江南の通りから静かに抜け出た。 3億。1か月に100万ウォン、25年を貯め続けなければならない金。 不動産市場は相変らず巨大で雲をつかむような仮想の現実だった。 不動産市場は安定傾向かもしれないが、 私たちの現実は結局安定的ではなかった。 われわれはいつまで非現実の世界を危険に追わなければならないのか。[ワーカーズ55号] 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2019-06-04 17:27:49 / Last modified on 2019-06-06 10:47:52 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |