韓国:私はソウル大病院の看護師です | |||||||
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私はソウル大病院の看護師です[ワーカーズ かけら集め]公共運輸労組医療連帯ソウル地域支部ソウル大学校病院分会文化部長チェ・ウォニョン インタビュー
オ・ジノ(非正規ない世の中作りネットワーク) 2017.11.08 10:23
「2017年ソウル大病院看護師の初任給がいくらなのか ご存知ですか?」 ソウル大病院看護師チェ・ウォニョン氏が10月4日晩、 FaceBookに書き込んだ文の題名です。 看護師の初任給問題を提起したこの文は、 6700件の「いいね」と1727回の共有を記録(10月24日基準)し、話題になりました。 「(FaceBookに書き込む前に)報道機関に連絡しました。 マスコミに送る資料を集めていて連休の時はみんな家にも帰れなかったんです。 看護師のスケジュールを探して、いちいち写真に撮って…。 しかし資料を受け取ったマスコミが言論が病院側に電話すると 『ミスでしょう。遡及して支払うことにしたのですが?』というのです。 記事として価値がないので報道は難しいと。 とても腹が立って、腹立ちまぎれにFaceBookに書き込みました。」 ▲同僚と一緒にいるチェ・ウォニョン氏(左) [出処:チェ・ウォニョン] 苦しい気持ちで書き込んだ投稿は、期待以上の広報効果を上げました。 日刊紙、ニュース、ラジオなど多くのマスコミがウォンヨン氏にインタビューし、 水面下に沈んでいた「看護師初任給問題」はあっという間に社会的問題になりました。 高麗大病院、漢陽大病院、第一病院、梨花大病院などから情報提供が続き、 全国の病院を対象に全数調査をしろという主張も出ています。 ソウル大病院側は異例の広報担当職員ではなく、対外協力室長が放送局に抗議したといいます。 ウォンヨン氏のこうした経験は初めての出来事ではありません。 2016年にも似た経験をしたことがあります。 成果年俸制についての投稿、ポスティング「私はソウル大病院の看護師です」(いいね3684、共有777回)がマスコミで報道された経験です。 ウォンヨン氏は看護師の話がもっと外に出てこなければと考えます。 「医療スタッフという時、まず医師と看護師を思い出すでしょう。 でも看護師に対する認識や処遇は周辺部に留まっている水準なんです。 看護師が働きやすい環境は、患者にも必ず良いですね。 看護人員が十分に確保されて、看護師が余裕を持って働ければ、 看護師にとっても良いが患者もさらに安全に治療を受けられます。 ところで医療の公共性や保健政策などを扱う時、なぜか医師や教授が中心になります。 看護師らが舞台の中央に出てきたらいいですね。」 友人らは「FBスター」になったと冗談を言うが、 実はこれからどうすべきかが悩みです。 情報提供と暴露が続くのも良いが、一方では人々が 「看護師は毎日ぶつぶつつぶやくばかりだ」と感じないだろうかと心配になるからです。 どんなフレームで文を書いてみようか。 ウォンヨン氏は今日も投稿するときに悩みます。 労働組合活動家の投稿がマスコミにまで出てくるのは非常にめずらしいです。 芸能人や政治家はよくこうしたことを体験したりもしますが。 事実、マスコミは労働者の声をよく聞かないようです。 ある人は一週間に何回も記者会見をして、 ある人は切迫した闘争手段を選び、 世の中に訴えようとしますが、マスコミに出るのは容易ではありません。 それでウォンヨン氏の話は耳をそばだてて聞く必要があります。 「私たちの素顔をそのまま見せると、みんながさらに多く共感するようです。 みんな幸せによく暮らそうと戦うのです。 闘争する人々が常に深刻で重い雰囲気で自分の人生を統制する必要はないようです。 文を書くことも同じことです。 『率直に、私もご飯を食べて、トイレにも行って、欲求がある人だ』ということを見せること。 私の人生で体験する具体的な話を淡々と話すこともできるでしょう。」 さらに多くのウォンヨン氏のためにウォンヨン氏のFaceBookを見ると、彼女が言いたい話が何かがわかります。 集会の感想、海外旅行に行ってきた話、労働組合で体験したエピソード、読書会後期など。 さまざまな話が普段のウォンヨン氏の語り口そのままで含まれています。 日常が込められたFaceBookのウォールからは、 決起した闘士の臭いよりも、楽しく労働組合活動をする青年のにおいがします。 数ヵ月分の月給を貯めて海外旅行に行くYOLO族が流行して、 賃上げより自分の暮らしの価値の方が重要だと考える人々が増えています。 ウォンヨン氏は若い世代と労働組合が出会うためには、 かたい単語や決意で包装された文章より、 組合員たちの淡々とした自分の話が必要だと考えます。 同好会よりおもしろくて有益な労働組合の日常、 労働組合活動だけが持つ独特のエピソード、 労働組合が守る価値の貴さ…。 切迫して、悲しい話に劣らず、労働組合で味わう幸せな話が通じて共有される時、 労働組合の敷居が低くると信じます。 「『厚顔無恥』のような難しい言葉の代わり『恥じを知らずに』と書く記者会見文。 中学生にも分かるように気軽に書いた声明書、 組合員たちが直接言う自由な話。 そんなことがもっとたくさん出てくれば、 多くの若い世代が労働組合の扉を叩くのではないでしょうか。」 「労組する権利」を拡大しなければと多くの人々が叫びます。 まず労働組合を遮る法と制度、慣行を変えなければならないのでしょう。 しかしそれと共に、労働組合の扉を叩く人々が増えならなければなりません。 彼らに「君と私は違わない」と話して、 労働組合の内外の温度差を減らさなければなりません。 具体的な日常の言語は温度差を減らす始まりです。 もっと多くのウォンヨン氏が自分の話を始めるよう願います。[ワーカーズ36号] 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2017-11-15 09:23:41 / Last modified on 2017-11-15 09:23:43 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |