韓国:[ワーカーズ レインボー]性少数者にとって本当の政権交代はまだ | |||||||
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月夜に浮かぶ虹[ワーカーズ レインボー]性少数者にとって本当の政権交代はまだ
パク・ジョンジュ(地球地域行動ネットワーク) 2017.05.24 10:55
[編集者 注]軍法院が5月24日、結局A大尉と同性軍人との性関係は有罪とし、懲役6か月・執行猶予1年の刑を宣告しました。 地球地域行動ネットワークのパク・ジョンジュ活動家は 「性少数者にとって本当の政権交代はまだ」とし 「『月の虹』が浮かぶように、押し出されたすべての人が月の光の下で虹を作る滝になろう」と提案します。 「反対しますか?」、「そうですね。」、[…]、「同性愛に反対するというのは明らかですか?」、「私はあれ…同性愛は好きではありません」。 去る4月25日、大統領候補者放送討論会でこうした対話が電波に乗った。 洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補が尋ね、文在寅(ムン・ジェイン)候補が答えた。 この発言は事実、歴史的なものだった。 一方では同性愛の「問題」が大統領選挙の問題になったという点、 そして他方ではヘイトスピーチだったという点でそうだ。 翌26日、性少数者差別反対ムジゲ(虹)行動の活動家10数人は国会前で 「国防安保1000人支持宣言」の記者会見に参加した文在寅候補を訪れた。 先頭に立った人は性少数者を象徴するレインボー・フラッグを掲げていた。 2月に宗教界を訪問した探した文在寅候補の差別禁止法制定反対発言、 最近の軍内同性愛者探索事件などで活動家が神経を尖らせていたところだった。 性少数者も国民であり、性少数者の存在を否定するなと彼らは叫んだ。 国会の警備隊は活動家を制圧し、警察は彼らを連行した。 文在寅候補は何も言わずにその場を離れた。 2月に性平等を主題として開かれた大韓民国正す7次フォーラム(シンクタンク国民成長主催)で、 差別禁止法に対する立場を聞き、抗議する活動家に対し 「後で発言の機会を差し上げる」と答えた彼であった。 議論が強まると、文在寅候補は26日午後に記者と会った席で 「同性愛は賛否の問題ではなく私生活に属する部分」と明らかにした。 討論会での返事は「軍内の同性愛」についての反対だったということだ。 その上、同性婚の法制化は時期尚早だという意見まで付け加えた。 言葉の遊びで答えたわけだ。 結婚はできないという、性関係で処罰されるという差別が現実に起きているのに、 それを変える意志はなく、差別には反対するということが言葉の遊びでなければ何か? 文在寅候補の支持者らは2月の時と同じようにムジゲ行動の活動家を非難した。 「他人のイベント」に無理に割り込んだということから、「反対する」という言葉自体がすでに存在を認める言葉なので、 存在は認めるが反対することはできるのではないかという言葉まで出てきた。 これも言葉の遊びだ。 多数者の言語が持つ力を考えれば、存在は認めても反対することはできるという言葉は出るはずがない。 選挙前日の5月8日、文在寅キャンプは写真一枚をインターネットに公開した。 映画〈ムーンライト〉のポスターを文在寅候補の写真でパロディにしたものだった。 ムーンライトという映画の題名と「ムン様」という文候補のニックネームで着眼したものだったのだろう。 〈ムーンライト〉が性少数者黒人青年の成長記であることを知っていてそうしたのか、 とにかくそうした。 性少数者はあちこちで面と向かって責めたが、キャンプと支持者たちは意に介さなかった。 朴槿恵政権中ずっと翻ったレインボー・フラッグどうしても月と虹は一つの空に浮かべないようだ。 放送討論会で文在寅候補の発言が問題になって、 活動家が連行された警察署の前で抗議集会が開かれた時、ある人はこう話した。 政権が変わっても闘争しなければならないということはもちろんわかっていたが、 政権が変わる前に闘争しなければならないとは思わなかったと。 何か月間も広場で振った旗を支持率1位の大統領候補の前でまた振らなければならなかった。 何か月も朴槿恵下野を叫んだその口で、 性少数者の存在を削除するなとまた叫ばなければならなかった。 時間は流れ、たし文在寅候補は今や文在寅大統領になった。 軍人の同性間性関係(性暴力ではなく合意した性関係)を処罰する軍刑法92条の6の存続、 差別禁止法の制定と同性婚法制化の保留は、 もう一個人ではなく大韓民国政府の立場になるだろう。 「同性愛は私生活」という言葉は今や「私生活だから公的領域で表わすな」という言葉になって自然に続くだろう。 朴槿恵政権の間、多くの集会で翻ったその旗は、文在寅政権の間、また翻り続けるだろう。 日が沈み、月が浮かぶと虹は消える。 性少数者運動の虹を浮かべる日が昇ったのではないのはもちろんだが、 今回浮かんだ月は少し違うだろう。 その月の光は誰かにとっては陽光ほどに暖かいだろうからだ。 月が浮かぶと虹は消えるという事実を月の光に酔って忘れる人々がいるためだ。 文在寅政権は性少数者にとっては夜になるだろう。 「ムン様」から誰かは暖かい光を受けるだろうが、性少数者運動を照らす光ではないだろう。 その意味で性少数者にとって本当の政権交代はまだ形成されなかった。 月の虹。月の虹というものがある。 普通、虹は雨があがった後、太陽が昇る時に浮かぶが、 月の光が強く空気中に充分な水分がある時、 例えば大きな滝の近くで月の虹が浮かぶ。 私たちには今、滝が必要だ。 月の虹を浮かべる滝だ。 韓進重工業の前に、密陽送電塔の前に、光化門広場に、 虹はいろいろな所で浮かんだ。 性少数者の連帯に答えようとする人々、 後に押し出された皆が月の光の下に虹を作る滝になるべき時だ。[ワーカーズ31号] 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2017-05-29 19:08:18 / Last modified on 2017-05-29 19:08:20 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |