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公共部門の雇用を語るなら彼らを見よ[ワーカーズ イシュー(1)] 3つのエピソード
キム・ハンジュ・パク・タソル記者 2017.04.23 22:03
Episode1.仁川空港正規職絶滅説「今、仁川空港は全業務の85%が外注化されていて、それも多段階下請構造になっています。 国家の主要保安施設である仁川空港の特性を考慮して、間接雇用問題を優先的に解決するように努力します。」 太っ腹な約束の主人公は、19代共に民主党大統領選候補、文在寅(ムン・ジェイン)だ。 3月、文候補は仁川空港支部が送った政策質疑書に回答を送ってきた。 間接雇用問題の優先的解決と共に 「公共部門での常時的かつ持続的な雇用は全て正規職に転換しなければならず、 そのうち安全分野だけは公共、民間を区別せず直接雇用正規職として採用するようにする」と答えた。 支持率1位の候補の肯定的な回答にもかかわらず、仁川空港の非正規職労働者たちはすっきりしない。 さる2月、1719人の組合員を対象にしたアンケート調査で45%が 「政権交代しても非正規職問題の解決は難しい」といった。 直接会った非正規職労働者たちも、正規職の約束は票を貰うための言葉と理解した。 特殊警備隊A氏は「公約ではなく恐喝」と舌を打った。 他の人々は「キャンドル革命」で浮き立っている最中なのに、なぜ仁川空港の非正規職らは「革命」を体験できないのだろうか。 [出処:公共運輸労組仁川空港地域支部] T2ターミナルが開口すると、正規職は10人のうち1人になる。 仁川空港公社は今年の末に第2旅客ターミナル(T2)と周辺インフラ建設を終わらせる計画だ。 4月からモデル運営に入り、今年末からは本格的な運営に突入する。 事業期間8年、総額5兆ウォンの予算をかけた大規模事業だ。 現在、仁川空港の非正規職労働者は6800余人。 T2が開港すれば追加で3100余人の非正規職が補充される。 現在87%に迫る非正規職の割合はさらに増加して、「10人中9人は非正規職」という数値に近付く。 空港公社は段階別建設計画と、受け入れ旅客および貨物、最先端技術の広報に熱を上げている。 だが人員計画だけはまったく何も便りがない。 第1旅客ターミナル(T1)で働く労働者たちは、抽出などの方式で勤労条件に影響を受けるようになると予想するだけだ。 労組としては仁川空港公社の情報独占の問題を一番心配している。 人員配置の規模と業務、勤労条件、T1労働者の配転の可能性などと関連して、 当事者と相談しなければならないが、公社と労組が対話できる窓口は作られない。 不吉な気勢は的中した。 T2開港を控えて人員削減が断行された。 仁川空港公社は新しい環境美化用役業者を選定し、これまで209人だった契約人員を203人に縮小した。 この業者は1次面接で仁川空港公社と契約した通りに6人を切った。 労組が強く抗議したため、業者は史上初めて3次面接まで行い、その時初めてこれまで働いていた労働者全員を合格させた。 それだけではない。 第1ターミナルの昇降設備維持管理(5月1日以後)、第1ターミナル建築維持補修(5月1日以後)、第1旅客ターミナル環境美化(10月1日以後)等も契約人員が縮小された。 仁川空港公社は 「T2開港以後、第1ターミナルの利用率が減り、労働強度が下がるため」と人員削減の理由を明らかにした。 労組はとんでもないと反発している。 公共運輸労組仁川空港地域支部は 「最近のTHAAD配置問題で、中国のいわゆる『禁韓令』を心配していたが、 前年同期間と比べて利用客はむしろ11.8%増加した」とし 「このような利用客の増加は急速に第2ターミナルへの分散効果を相殺し、 減らされた人員にとっては強化された労働強度だけが残る」と明らかにした。 実際、仁川空港の利用率は、利用客、乗換え客、旅客数、貨物運送、すべて増加傾向を見せている。 万年新入社員、処遇も境遇も仁川空港の非正規職労働者たちは20代から60代まで、万年新入社員として暮らす。 再契約が繰り返され、賃金はそのままだ。 15年目の保安検索要員B氏は、来る7月に五回目の入社を控えている。 労組活動を熱心にした人なので「殺生簿」に入っているのではないかと不安だ。 10年以上違いがある後輩との月給の差は20万ウォン内外だ。 彼の後輩は「今はそれなりに働いているが、経歴も反映されず、ストレスもとても大きくて、いつまでもいる必要を感じない」とし 「いつも離職を考えている」と話した。 10年間タラップ維持補修業務を担当しているC氏も、新入社員との月給差は2〜30万ウォン水準だ。 仁川空港公社が用役会社に払う既成金は、毎年物価上昇率程度しか上がらない。 「誰かがたくさん持っていけば、誰かは少なくなります。 経歴の算定がほとんどされないと考えれば良いです」。 C氏は空港ほど専門的な職場はないという。 「現在のタラップ維持補修職員がいなくなれば一日も続かないでしょう。 非専門的な仕事だというが、公社の管理者に機械設備がうまく動くのか、業務説明をしてもわかりません。 ほとんど一任している状況でしょう」。 特殊警備隊のA氏は共稼ぎをしても家族の生計は苦しいという。 「妻と一緒に働いても不足の時が多いです。 結婚して20年を越えましたが、まだ家一軒も持てないんですから。 二人とも誠実に働いているのに、老年になれば賃貸アパートにでも入りますか?」 大韓民国の家計負担で一番大きな部分を占めるという教育費支出は放棄して久しい。 「子供たちの教育を放棄するほどです。 教育費がかかると腰が曲がります。 子供たちには大学に行かず、すぐ就職しろといいました。 死ぬほど勉強する必要はない、適当に卒業して、君が好きな仕事を見つけて、飯が食えれば良いといいました。」 仁川空港の非正規職雇用には古くからの複雑な問題がからんでいる。 大統領候補の「一言」ではなく、法的制度的な改善が問題解決の第一歩だ。 労組も大統領候補たちに具体的に尋ね始めた。 公共運輸労組は4月13日、文候補に 「(公共部門非正規職問題は)各機関の定員と人件費予算を統制する政府の総人件費、基準人件費制度のため」とし、 「この制度を改善する具体的な計画があるのか」と質問した。 1万非正規職が彼の回答を見守っている。 Epissode 2. 21世紀の学校非正規職の怪談4月15日に光化門広場で開かれた教育主体決意大会。 有力大統領候補が演壇に上がり、歓呼があふれた。 だがうれしさは一瞬。 非正規職労働者たちは大統領候補の発言が続くほどに首を垂れた。 歓呼と拍手の音も消えていった。 共に民主党の文在寅候補は 「国民のキャンドルを教育改革で花咲かせるために、教育主体の皆さんと共にこつこつ歩いて行く」と話した。 国民の党の柳成葉(ユ・ソンヨプ)議員は 「政権が変わるたびに一進一退する教育政策を一貫させる国家教育委員会を新設する」と明らかにした。 正義党の沈(シム)サンジョン候補は 「労働者なのに、労働者扱いもされない全教組、公務員労組に完全な団結権と政治活動を保障する」と声を高めた。 決意大会には学校非正規職労働者約1千人がいた。 だが彼らは大統領候補の口から彼らの話は聞けなかった。 民衆連合党の金先東(キム・ソンドン)大統領候補だけが 「学校非正規職を正規職化する」という一言を言った。 バラ色の大統領選挙が光化門広場を埋め尽くした今。 「非正規職の学校の怪談」は相変らず学校の塀に閉じ込められて徘徊している。 [出処:キム・ハンジュ記者] 学校の怪談1. 給食室2014年5月27日、給食室非正規職労働者A氏の葬儀。 彼女はその年の3月18日、給食室で皿洗いを準備している時にグラグラ沸いた水桶に落ちた。 2度の火傷に肺炎、敗血症の合併症を病み、2か月後に亡くなった。 同僚はどこにいるのかという問いに、校長が当然のように話した。 「食事の準備をしています」。 同僚は夜になって弔問にきた。 どうしても740人の食事を作らなければならなかった。 死んだ同僚に対する申し訳ない思いが生活の疲れと入り乱れた。 2015年2月3日。 給食室非正規職労働者のB氏はフードを清掃している時に肋骨5本を折った。 フードを磨くために大型の釜の上から転落したためだ。 フードは釜二つに上がっらなければ届かなかった。 B氏はいつも水で濡れた長靴で釜に上がった。 「落ちて息もできませんでした。 それでも私が働かなければ同僚が困るのでそのまま働きました。 結局仕事を終えて病院に行くと、胸部がとても腫れていて、X線でも骨が折れているのが見えませんでした」。 4月6日、「ワーカーズ」が会ったS中学校の給食室労働者6人は、みんな角膜損傷を抱えていた。 頭の上のフードを磨くオーブンクリーナーが目に入ったためだ。 学校側はゴーグルを使えというが、これを使えば前が見えない。 オーブンクリーナーは強い酸性なので皮膚につけば火傷をする。 殺人的な労働強度に苦しむ給食室労働者たちは、安全に気を遣う余裕がない。 「調理員1人が150人の給食を担当すると想像してください。 労組が言う適正配置の基準は1人当り70〜80人程度です。 2人がするべき仕事を1人がするんです。 教育庁のペンを転がす人々は、文書の上で数字遊びをするだけで、殺人的な労働強度は考慮しません。 学校の教師、行政公務員を除けば、みんな非正規職なんです。 ここは非正規職総合デパートです。」 学校の怪談2. 教室から教務室まで2013年8月。 忠北のある科学実務非正規職労働者が学校の木で首を吊った。 14年間、科学実務士として働いた彼は、職種統合により行政、電算などの業務も引き受けるようになり、持病が悪化した。 治療を受けるために辞表を出したが、無給病暇を使い切っていないという理由で失業給付を拒否された。 一足遅れてこの事実を知ったE氏は辞職の撤回を申請した。 だが学校はこれを受け入れなかった。 くやしさを訴えた彼は結局自殺を選んだ。 11年間、教務室で働いていた教務行政実務士のイ・ウンジョン氏は 「非正規職が担当する教務、行政、科学をすべて『雑務』扱いします。 本来、正規職が担当していた業務を非正規職に回して、雑務扱いをしている」とし 「しかし、この『雑務』がなければ学校が回りません。 私たちの要求は、私たちの労働も貴重な労働として尊重してくれと言うこと」と声を高めた。 4月13日には初等ケア専担士と幼稚園の時間制・期間制教師非正規職労働者が光州教育庁の前で断髪した。 光州教育庁が学校ケア教室労働者を6か月の一時採用し、8月末に公開採用を実施すると明らかにしたためだ。 光州教育庁は「ワーカーズ」との通話で 「一時採用は無期契約職転換のための過程でしかない」として整理解雇の主張に線を引いたが、 今まで働いてきた134人のケア労働者たちは公開採用という敷居で生計を脅かされている。 学校の怪談3. 怒りの標的学校非正規職労働者たちは正規職化のために2012年から毎年ストライキを続けてきた。 昨年11月には学校非正規職を正規職化する 「教育公務職員の採用および処遇に関する法律案」が発議された。 だがすぐに教師と教員、公示生などの反発で不甲斐なく崩れた。 ある人は、学校非正規職を「タダ飯くらい」と言い、 別のある人は教育公務職法を「第2の鄭ユラ法」と呼んだ。 殺人的な競争社会が作り出した怒りは非正規職労働者たちに向かった。 非正規職労働者たちも受験生、就職準備生の苦痛と不安を知らないわけではない。 だがこの非正常な食物連鎖を断ち切らなければ、 さらに多くの人が非正規職という怪物に取って食われるようになる。 彼らが戦いを終わらせることができない理由だ。 教育公務職本部のペ・ドンサン政策企画局長は 「学生たちは一番近くで韓国社会の労働の現実を学んでいます」とし 「学校での非正規職差別が一番深刻なので、子供たちの目標は正規職になろうと激しい入試競争に飛び込みます。 またこの社会の非正規職はさらに増えています。 学校非正規職の正規職化は子供たちの教育と未来のために、この社会全体の非正規職の正規職化のために、大変重要な要求」だと伝えた。 [出処:キム・ハンジュ記者] Episode 3. 釜山地下鉄の危険区間「これまで1、2回投票して、われわれ釜山地下鉄労働者が暮らせるようになりましたか? 共に民主党や国民の党が釜山地下鉄の非正規職に会いにきましたか?」 政治にまったく関心がなかった釜山地下鉄非正規職労働者たちが変わった。 最近、釜山地下鉄清掃労働者など非正規職40人が進歩政党に集団入党した。 清掃労働者たちが加入した釜山地下鉄サービス支部組合員のうち43%が進歩政党の党員だ。 死票を覚悟しても進歩政党を支持するようになったのは、彼らの人生が崖っぷちに追いやられたためだ。 釜山交通公社は去る1月、「再創造プロジェクト」を発表して10年間で1016人の人員削減を予告した。 現在まで約40人の非正規職が辞めた。 息詰まる労働現場に近づく構造調整。 彼らのとんでもない人生をのぞいて見よう。 極強の清掃時間釜山の新平車両基地。 電車が入庫すると10人の労働者が電車の中に投入された。 彼らは真っ先に電車の床の機械室ドアの隙間に水が漏れないようにテープ三重をはり付けた。 そして洗剤をいっぱいつけたぞうきんで床をふき始めた。 乗客の足跡でシミが多い椅子の下をふく時は、スチールのタワシを持ち出す。 扉の隙間や椅子と床のスキ間もタワシでごしごしこすらなければ汚れが落ちない。 動作は一糸不乱で、指先は老練だった。 清掃の真っ最中、彼らの動作を促す放送が鳴り響く。 「床のせっけん水だけ取って中清掃に入らなければなりません。 中清掃車両に移動してください」。 その間、また車両一台が入ってきたようだ。 「ああ分かりました」。 労働者たちは大掃除を終わらせることもできずに、あたふたと車両に投入され、中清掃をする。 電車清掃の段階は小掃除(反復清掃)、中清掃、大掃除がある。 小掃除はゴミ回収、中清掃は掃き掃除と磨き、大掃除は水清掃だ。 どんな清掃でも結局は時間との戦いだ。 新しく入庫した電車はすべての電灯が消えている。 清掃労働者たちは薄暗い車両の中で中清掃を始めた。 電車の下でも清掃が進行中なのでみだりに電気をつけることができない。 ここの10人の清掃労働者は電車23本の清掃を受け持っている。 一人当たり電車2.3本、18.4車両を担当するわけだ。 本来は20本だったが最近3本増えた。 人員が補充されないから時間との死闘はさらに激しくなる。 地下鉄運行時刻にどうしても合わせなければならなかった。 短い時は電車一本を5分以内に清掃しなければならない時もある。 一日二回出勤して賃金は?3月1日以前はチャガルチ駅の清掃労働者は10人だった。 だが用役業者が変わり、人員が8人に減った。 2人だった深夜班の人員も1人に減った。 人員が不足しているので残る8人の労働者は最近一日二回出勤する。 太陽の光を受けて一回、月を見ながら一回。 「午後12時に出勤して9時まで働きます。 しかし深夜の人員が不足しているので、夜11時に出勤して翌日の朝6時までまた働いています。 一日二回出勤するんです。 釜山駅でなくても大きな駅はほとんどそうします」。 一日18時間の超長時間労働だ。 それほど働いて受ける賃金はどれくらいになるのだろうか。 彼らの1か月の基本給は112万5千ウォン。 時給6470ウォンだ。 清掃労働者たちは全国公共機関で釜山地下鉄非正規職の賃金が一番低いと誰もが言う。 4月20日には1号線の地下鉄大多線の延長区間が開通した。 マスコミの多くは大多線の開通について「海とぶつかった地下鉄」と歓呼した。 だが清掃労働者たちにとって、ここは「地獄の大多線」だ。 地下鉄開通後、大多浦海水浴場駅の地下駐車場に清掃労働者の寝室ができた。 海水浴場を訪問する車でびっしりと埋まった駐車場の片隅にある。 いつも媒煙と車両と人が一杯になる。 駐車している車両のブラックボックスは、女性清掃労働者が泊まる寝室に向かっている。 「寝室からトイレに行くには四つの扉を通過しなければなりません。 寝室で袖なし、半ズボンだけ着ているのに、また作業服に着替えてトイレに行くのは難しいでしょう。 寝巻姿で出て行けば、誰が襲ってくるかもしれずに恐ろしい。 トイレ行くのがとても恐ろしいので、外の草むらで用をすませたりもします。」 保守政府系団体の清掃労働者釜山地下鉄1号線の清掃労働者たちはみんな「平和」と書かれたユニフォームを着ている。 車両基地の建物の外壁には「平和勇士村」という看板がかかっている。 「平和」、または「平和勇士村」という用語の正体は、 「大韓民国傷痍軍警会釜山広域市支部平和勇士村特別支会」だ。 釜山地下鉄の清掃用役を担当する用役団体は、まさにこの政府系団体だ。 傷痍軍警会だけでなく、枯葉剤戦友会、愛国団体院、特殊任務有功者会、老人生活支援団、釜山障害者総連合会など、9つの団体が釜山交通公社と17件の清掃用役契約を結んでいる。 公社と傷痍軍警会の今年の清掃用役契約金額は、約127億ウォン。 傷痍軍警会所属平和勇士村は約90億ウォンの用役契約を独自に締結した。 枯葉剤戦友会は約72億、愛国団体院は約20億ウォンの契約を結んだ。 現行の法律は、地方自治体が国家有功者団体や社会福祉法人、重症障害者生産品生産施設と随意契約を結べるとしている。 国家有功者や障害者の自立を助けるという趣旨だ。 だが釜山と大邱地下鉄には保守政治色が明確な政府系団体が用役業者になっている。 徐秉洙(ソ・ビョンス)釜山市長、権泳臻(クォン・ヨンジン)大邱市長はどちらも自由韓国党所属だ。 釜山地下鉄労組のパク・ヤンス非正規部長は 「政府系団体が清掃用役を受け持っていて、非正規職を搾取する構造で運営されている」とし 「地方自治体は数万の会員を持つ政府系団体に『直接雇用』という言葉も言い出せない。 『次の選挙をするのか、しないのか』という政治的問題に直結するため」と説明した。 昨年、釜山地下鉄労組は非正規職への市中労賃単価適用を要求する闘争を展開した。 公社は「最低時給70ウォン値上げ」と「再創造プロジェクト」という構造調整で対抗した。 バラの季節の大統領選挙の真っ最中だが、崖っぷちに追いやられた彼らを訪れる政治家はめずらしい。 ソ・ソクチャ釜山地下鉄労組サービス支部長は 「文在寅や安哲秀は公共部門の非正規職がそんなに重要だと言いながら、一度も非正規職と会いません」とし 「これまで本当に私たちに関心をよせた1番、2番の候補はいませんでした。 今年も私たちの要求が貫徹されなければストライキをするでしょう」と声を高めた。[ワーカーズ30号] 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2017-04-28 04:24:29 / Last modified on 2017-04-28 04:24:31 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |