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青瓦台に向かった非正規職の五体投地、光化門の地面で絶叫

非正規職の凍土に非正規職廃棄を争点化…1月5日に2次デモを提案

キム・ヨンウク記者 2014.12.26 20:54

12月22日から「非正規職撤廃」を社会的議題として投げかけて始めたキリュン電子労働者たちの五体投地は、結局青瓦台に行けないまま終わった。 だがミミズのように地べたに全身を投げ出して這ってきた5日間の旅程で非正規職法案改悪の問題を大衆に知らせ、 本格的な非正規職と整理解雇法制度廃棄を韓国社会議題にする第一歩を踏み出したという意味が大きかった。 キリュン労働者たちの五体投地は来年1月5日、民主労総も加勢して全ての非正規職撤廃のための2次デモ行進へと続けられる予定だ。

12月26日午前9時30分、「非正規職法制度全面廃棄のための五体投地デモ行進団」約50人が光化門広場の李舜臣銅像の前に集まった。 彼らは1時間ほど後の11時に青瓦台に近い清雲洞事務所まで五体投地をした後、非正規職法制度廃棄を要求する記者会見を行った。

デモ行進の前に金属労組キリュン電子分のキム・ソヨン元会長は 「この5日間、非正規職法制度をなくせと全身で訴えながらやってきた。 長い間、多くの労働者が命を落とし、今も路上をさまよっている。 900万非正規職労働者の恨みを込めて、絶対に非正規職体制をなくすという気持ちで行進する」と明らかにした。

統一問題研究所の白基玩(ペク・キワン)所長は 「五体闘争は民族古来の言葉ではペミリ」とし、 「ペミリ闘争で青瓦台を占領しに行こう」と励ました。

続く五体投地デモは、広場の中間地点の世宗大王銅像前で警察に阻止され、それ以上進めなかった。 警察はすでにデモ行進団のデモ申請に「前例がない」という理由でデモ行進禁止を通知した状態だった。

デモ行進団の関係者は警察に対し 「全く通行を妨害しない平和的な五体投地を防ぐのはなぜか」とし 「進むべき距離は700メートル程度しか残っていなかった。 キリュン女性労働者の切実な願いである五体投地を阻止すること自体が彼女らを殺す行為だ。 はやく目的地に行って記者会見ができるように道を開けてほしい」と要請したが、警察は解散を勧めるだけだった。

五体投地デモ行進団の一行は、広場の大理石の地面に伏せたまま警察が道を開けるのを待ったが、警察は無返答だった。 地面に顔をつけ、両手両足を伸ばしたまま1時間ほど待ったデモ行進団は、 11時20分頃からまた五体投地を始めた。 今度は警察の前で止まらず、1人1人が警察のズボンの裾の下に這い込んだ。 警官たちは足の間に入ってきた五体投地デモ行進団を両足で止め、幾重にも取り巻いた。

結局、デモ行進団は昼食も抜いて警官の足の間で4時間以上、五体投地の姿勢で対峙して絶叫した。 この過程でキリュンのイ・インソプ組合員の健康が急激に悪化し、一部の組合員とデモ行進団の全身が寒さで麻痺した。 デモ行進団が警察の足の間で五体投地姿勢で長時間伏せている間、デモ行進団の関係者はマイクを持って五体投地デモ行進の意義を知らせた。

不安定労働撤廃連帯のキム・ヘジン活動家は「派遣労働と契約職期間延長がいかにつらく恐ろしいものかを知る労働者たちが、これをきちんと話そうとしているのに警察が妨害している。 警察は政権と資本の忠犬にならず、これ以上生きていられないと怒っている声を恐れなければならない」と非難した。

曹渓宗労働委員会のヤン・ハヌン執行委員長は 「最も切実な気持ちが込められた五体投地を妨害する国や政権はなかった」とし 「五体投地をする労働者の行為一つ一つはこの土地から非正規職をなくし、平等な世の中を作りたいという夢」と強調した。

非正規職ない世の中作りのパク・チョムギュ執行委員は 「5日間、腕と脚が切れる苦しみに全身で耐え抜いて、一歩一歩ここまで歩いてきた」とし 「これらの労働者が極限の苦痛に耐えて戦っているのは、私たちが知らせなければ非正規職労働者の現実を変えられないからだ。 これ以上、非正規職の苦痛と涙がない社会を作るという戦いを始めた。 ここで資本と朴槿恵政権に対抗し、さらに大きな運動を作る」と覚悟を固めた。

5時間以上続いた五体投地の対峙は午後4時30分頃、 民主労総の新指導部と共に開く緊急記者会見が始まったことで解除された。

記者会見で民主労総首席のチェ・ジョンジン副委員長当選者は 「朴槿恵政権の狂っした疾走を止め、労働者が生きるために戦えという組合員の命令を謙虚に重い気持ちで受け止める」とし 「非正規職の凍土に新しい希望の種をまく大長征に2015年、朴槿恵政権との全面対決で歴史的責任を全うする」と明らかにした。

人権運動サランバンのミョンスク活動家は 「友人であるキリュン電子の労働者たちは、非正規職法こそ社長たちに夜逃げをさせる法だということを知った」とし 「すべての人が同等な主人になることが民主主義だ。 非正規職量産法をなくさなければ民主主義ではない。 誰もが平等に権利を享受して働けるようにすることが民主主義」と話した。

キリュン労組のユ・フンヒ分会長は 「五体投地をしながら、1895日間戦った惨憺たる日々を思い出した」とし 「今や、私たちの職場をもてあそぶ非正規職、整理解雇制度をなくさなければ、 一日も私たちの人生は安らかにはならないことを全身で感じた」とした。

ユ・フンヒ分会長は「5日間、這って進みながら、毎日毎日が解雇の不安の中で暮らす非正規職労働者たちは、いつも死を目前に置いていると考えた」とし 「2015年は恐ろしい非正規職のくびきから始まるのではなく、 私たちも人間で、この土地で働けるという、そんな平凡な日常を暮らしていける非正規職のない世の中を作って行きたい。 私たちは小さいが、それを始めたと思う。 2015年を必ず勝利の元年にしたい」とさらに大きな連帯を訴えた。

デモ行進団の参加者らは記者会見文で 「整理解雇・非正規職ない世の中のために、全く新しい闘争、個人、単社の利益と勝敗を超え、体制そのものを変革する根本的な闘争が必要だ」とし 「労働者・民衆の巨大な抗争が必要だというのが私たち1次五体投地デモの最終結論」と述べた。 続いて「5日間歩いてきた道は、これから私たちが歩いていく道」とし 「1月5日、差別される人々と一緒にする二回目のデモ行進が始まる。 遅く、苦しくても、もっと大きく強いデモ行進になるだろうという信頼で、2次デモ行進を提案する」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-12-28 07:44:01 / Last modified on 2014-12-28 07:44:02 Copyright: Default

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