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旗を交換したKBS二大労組、「共に進む」

KBS労組・KBS本部が共同スト出征式…38期記者の反省「私たちは吉桓永と同じだ」

入力:2014-05-2918:03:01 公開:2014.05.2918:37:25
チョン・サングン記者| dal@mediatoday.co.kr

KBS労働組合(委員長ペク・ヨンギュ・KBS労組)と全国言論労組KBS本部(本部長クォン・オフン・KBS本部)による共同全面ストライキの幕が上がった。 KBS二大労組は5月29日午後3時、KBSケニョム広場でストライキ出征式を開いた。 2009年に二大労組が分かれてから初めての共同全面ストライキが両労組の組合員約1000人(主催側推測)が参加して始まった。

初めての共同全面ストライキだけに、この場では「連帯」が強調された。 KBS労組のペク・ヨンギュ委員長は「われわれは一つだった」とし 「少し考えが違い、分かれてはいるが、いつか近い将来に一緒になれる」と話した。 クォン・オフンKBS本部長も「始まる時に一緒だったのだから、 終わりも必ず成功して一緒に元の席に帰ろう」と話した。 二つの労組は互いの旗を交換した。

「自省」の声もあちこちからあがった。 特にKBSの社内掲示板に初めて「反省文」を書いたKBS 38期の社員は 「まず私たちが反省しよう」と強調した。 報道映像局の38期カメラマンは 「私は珍島に行って『マスゴミ』にはならないと約束したが、 現場で不明者家族の涙を撮影している私を発見した」とし 「本人の欲で、人間の道理を破った」と話した。

この記者は「KBSで起きている今のこの内紛について、 ある人は『お前たちはもう公然と知っている事実ではなかったのか』と話した」とし 「誰もが知っていたので、現場で『KBSは出て行け』と怒鳴られても堂々と話せなかった。 非難され、追い出されても話すことができなかった」と話した。 続いて「実際に多くの報道が削除されるのを目撃した」とし 「もう自分の欲ではなく、公営放送のために同じ声をあげよう」と話した。

公演するために出てきた38期のあるPDも 「昨日まで、私たちは吉桓永と同じだった」とし 「今、われわれは吉桓永と違うようになるために出てきた」と話した。 続いて「吉桓永が常勝疾走していた時、私たちは何をしたか」とし 「バスに乗って来る人たちが受信料を払うと考えると、いつも申し訳なく、みじめで、 自分自身が嫌で憎かった」と話した。

このPDは「この戦いは私たちが始めた」とし 「この戦いの最後まで見届けよう」と話した。 続いて「私たちはまだ若く何も出来ないが、体で走る。 社長室に駆け上がる程健康な肺と足が必要なら、私たちがやる。 その代わりに先輩は約束してほしい。次も必ずこうして出てきてほしい」と訴えた。

38期のある記者は「7日に反省文を書いた時、38期の新米記者が主軸になった」とし 「記者は新労組、カメラマンは1労組なのでうまくいくか迷ったが、実際に対話を始めると、それは取り越し苦労でしかなかった」と話した。 続いて「その時からこの広場に集まって二大労組が闘争することを想像していたが、 その想像を先輩が実現した」とし 「私たちの新しい歴史を書いた。新しい歴史を作ろう」と話した。

ストライキ出征式を始めKBS二大労組組合員がセウォル号報道など、今までの公正でなかった放送を視聴者に謝罪した。イ・チヨル記者truth710@

29日午後3時KBS新館の前で開かれたスト出征式で組合員が「吉桓永社長退陣」のシュプレヒコールをあげている。イ・チヨル記者truth710@

KBSが政府指向のセウォル号惨事報道をしていた資料画面等を見て、ある組合員が涙を流した。イ・チヨル記者truth710@

MBN、チャンネルA、JTBC、TV朝鮮の総編4社のカメラが総出動してKBSスト出征式を取材している。イ・チヨル記者truth710@

もちろん吉桓永社長への糾弾の声もあがった。 ペク・ヨンギュ委員長は「これまでKBSの内部では、青瓦台がKBSの人事と報道に干渉しているだろうという話があったが、 今回青瓦台が『意見』というつまらない言葉で報道に介入していることを国務総理が国会で認めた」とし 「吉桓永はキューシートを持ってきて、これは抜け、海上警察を批判しないでくれと言った」と話した。

ペク委員長は「青瓦台と吉桓永社長の報道介入が明らかに事実であることがわかった」とし 「また吉桓永が私たちをアカだというが、私たちがアカか、吉桓永が任命した300人の幹部らがアカか」と付け加えた。 ペク委員長は「KBSが政治から独立するために初めて二大労組が連帯し、 各協会と役職幹部も連帯した」とし 「これはKBS全職員と吉桓永の運命の戦い」と話した。

クォン・オフン本部長は「KBSの独立性を守る最後の機会」とし 「吉桓永が不法を口にして私たちを脅迫しているが、懲戒や脅迫を乱発しても退かない」と話した。 クォン本部長は「私たちの後にはKBSの政治的独立を命じる国民がいる」とし 「今まの戦いが言葉だけだっていたとすれば、これからはKBSの外で、体で、行動で戦う」と話した。

KBS労組のイ・ヒョンジン副委員長は「すでに『帰る道を歓迎します(訳注:道と吉、歓迎と桓永は韓国語で同音)』という文句のプラカードを書いた」とし 「私たちの戦いが食い扶持争いではなく、KBSを救うためのものだということを国民が知って支持して下さればと思い、 私たち自らばらばらにならず、死ぬ時も生きるときも一緒だという気でやろう」と話した。

ハム・チョルKBS本部副委員長は「二大労組が共同闘争で、すべての知恵と力を合わせよう」とし 「吉桓永を追い出して朴槿恵のKBS掌握の意志を挫くための大長征の信号弾が撃たれた」と話した。 ハム副委員長は「私は今日が勝利報告大会のようだ」とし 「この場には新しいKBSを建設する主役が集まった。 必ず勝利して、新しいKBSを作ろう」と話した。

出征式を終えたKBS二大労組組合員は新館を出発して本館をひと回りし、吉桓永社長退陣と朴槿恵大統領の謝罪を要求するシュプレヒコールをあげた。イ・チヨル記者truth710@

言論界の各種のストで合法ストライキ判決を引き出したシン・インス弁護士も参加して 「いまKBSとMBCを支える2種類のニュースが天気と動物」とし 「天気が暑い、こんなに暑い、なぜ暑い、というニュースを見て、暑さでぐったりしてしまう」と話した。 シン弁護士は「それでも昨日までは吉桓永社長が憎かったが、 今日、数千人を一つにするリーダーシップを見た」とし 「こうした立ち上がったことに対し、視聴者のひとりとして敬意と謝意を表す」と話した。

シン弁護士は「もう社会は変わった」とし 「MBCの170日ストライキは公正放送のためのストライキとしての正当性を認められた」と話した。 シン弁護士は「放送法には、誰も放送に介入することはできないと書かれている。 これは団体協約と編成規約にもある」とし 「だから私は皆さんがストライキをしなければならないと思う」と話した。

原文(メディア・オヌル)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作権:この記事の原著作権は、韓国のインターネット新聞メディアオヌルが保有しています。この記事はメディアオヌルの許可を得て翻訳・掲載したものです。本記事および文中の写真・図表の利用や転載などについてのお問い合わせはメディアオヌル宛にご連絡ください。


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