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全教組委員長の拘束令状棄却...公権力乱用が話題に

労働界「警察庁長官解任、ソウル警察庁長官を今すぐ拘束しろ」

ユン・ジヨン記者 2013.12.26 11:47

全教組のキム・ジョンフン委員長に対する拘束令状を裁判所が棄却した。労働界は、司法府が警察の違法な公権力乱用に制約を加えたとし、令状棄却の判決を歓迎している。

ソウル中央地法のイ・サンホ判事は12月26日朝、警察がキム・ジョンフン委員長に 提起した拘束令状を棄却したと明らかにした。犯罪容疑の成立について争われる 余地があり、防御権を保障する必要があり、証拠隠滅や逃走の心配があるとは 言えないという理由だ。

▲キム・ジョンフン全教組委員長(一番右)が東部警察署から釈放された後、イ・ヨンジュ首席副委員長と握手している[出処:教育希望キム・ミンソク]

警察は12月22日、京郷新聞社玄関のガラス扉を破って民主労総建物に入る過程 で、キム・ジョンフン委員長が警察官に割れたガラスの破片を投げて怪我を させたとし、特殊公務妨害などの容疑で拘束令状を申請した。これにソウル中央地検 公安2部は、キム委員長に対する拘束令状を請求し、ソウル中央地法は25日に 令状実質審査を開き、令状棄却の判決を下した。

民主労総と全教組などは12月26日午前、民主労総の前で記者会見を開き、 「今回の事態の責任者の警察庁長官を解任して、不法、暴力的に公権力を乱用した ソウル警察庁長官を今すぐ拘束しろ」と要求した。

全教組のキム・ジョンフン委員長は「12月22日朝、警察は不法に民主労総を 襲い、玄関のガラス扉をハンマーで壊した。警察はヘルメットをかぶり、 安全装備をつけていたが、他の人は丸腰だった。人々が危ないと叫んでも、 ハンマーを振り回した」とし「警察庁長官は謝罪ではなく辞任をすべきだ」 と主張した。

民主労総のシン・インス法律院長も「裁判所がキム・ジョンフン委員長に対する 拘束令状の棄却を判決したのは法と常識による決定」とし「警察は22日当時、 ハンマーと油圧機で玄関のガラスを割り、一か月分の催涙液をこの建物に注ぎ込んだ。 その日は法治主義が崩れた日だ。考えが違うからと言って無条件に叩き壊しては いけない。公権力は法と原則に合わせて自制しなければならない」と声を高めた。

民主労総と全教組も「キム・ジョンフン委員長は数百個のガラス片を顔と全身 にあびた被害者なのに、いつのまに加害者に変わり、まさにハンマーと油圧機 で玄関のガラス扉を破れと指示した警察の指揮者は数十個のガラス破片を浴びたと 言って被害者になった」とし「公権力の乱用の責任を被害者のキム・ジョンフン 委員長になすりつける不道徳な態度を見せた」と批判した。

拘束令状は棄却されたが、警察は今後、証拠補強などをしてまた令状を再申請 する方針で、議論は続きそうだ。民主労総は「司法府は押収捜索令状ではなく、 逮捕令状だけで民主労総の建物に侵入したのは明白な違法で、恐怖を感じさせる ほどの暴力的な侵奪から自分と同僚を守るためのキム・ジョンフン委員長の行動は 犯罪行為と見ることができない正当防衛だったと確認した」とし「警察と検察は 不法侵奪、責任転嫁について謝罪し、不当な起訴を今すぐやめろ」と要求した。

続いて記者会見団は「警察の民主労総侵奪は、令状主義に反する不法な公権力 乱用の事例として記録されるだろう」とし「今回の事態の責任者の警察庁長官 を解任して、不法、暴力的に公権力を乱用したソウル警察庁長官を直ちに拘束 しろ」と要求した。

なお民主労総と全教組は、警察庁長官の告訴や損害賠償請求等で違法な公権力 の乱用に対する法的対応を続ける計画だ。また全教組は今日午後、警察庁前で 糾弾集会を開き、民主労総は12月28日には民主労総ゼネストと100万対国民行動を 展開する方針だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-12-26 14:35:33 / Last modified on 2013-12-26 14:36:48 Copyright: Default

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