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荒地になった民主労総、労働界と市民社会が憤怒…総力闘争を決意

28日に民主労総ゼネスト、鉄道労組3万上京...政府、「蜂の巣」に触れたか

ユン・ジヨン記者 2013.12.23 13:05

12月22日、警察が侵奪した民主労総の建物はそれこそ廃墟だった。各種の器物が破損し、多くの扉が壊れた。民主労総は今週はずっと焦土になった事務室の正常化作業を進める方針だ。また民主労総は、警察と関係者に対して器物破損と不法侵奪、不法連行などについての各種の損害賠償を請求する計画だ。

民主労総の侵奪で市民社会と労働界などの世論も沸き立っている。民主労総は 午前10時から民主労総と法律家団体、市民社会などの記者会見が連続して開か れた。彼らは民主労総の侵奪を民主主義の破壊だと規定し、今後、総力闘争を 始めるという立場を明らかにした。

民主労総は今日、拡大幹部ストライキに突入し、韓国労総も声明を発表して 政府の強制侵奪を強く批判した。鉄道労組の民営化阻止闘争も続くものと 見られる。労組は早く指導部の空白を収拾してストライキ闘争を続けることを 決議した。

28日に民主労総ゼネラル・ストライキ、鉄道労組3万上京...政府「蜂の巣」に触れたか

民主労総指導部は、10時に民主労総13階の大会議室で記者会見を行い、民主労総 に対する侵奪糾弾と今後の闘争計画を発表した。

民主労総のシン・スンチョル委員長は「暴力的に民主労総に乱入して、蛮行を 行った朴槿恵(パク・クネ)政権は、労働者との戦争を宣言した。民主労総への 乱入は、決して容認できない行為だ。民主労総は組合員の怒りを込めてこれから 朴槿恵政権退陣のためにあらゆる方法を動員して闘争していく」と明らかにした。

15日間ストライキを続けている鉄道労組は、今後もストライキ闘争を続けてい くと明らかにした。鉄道労組のキム・ジェギル政策室長は「キム・ミョンファン 委員長など幹部は、今後も活動を続ける。活動が自由ではないという問題は他の 幹部が担当するので実務的な仕事の執行には問題ない」とし「鉄道労働者たちは 朴槿恵政権の弾圧に屈服しない。対話による解決だけがこの問題を解決でき、 ストライキを止められる」と声を高めた。

民主労総は12月22日午後、緊急非常中執会議を開いて、△朴槿恵大統領退陣の ための実質的な行動に突入する、△23日に全国的に拡大幹部ストライキおよび 決意大会を進める、△28日にゼネストを組織して100万市民行動の日を実践する、 △28日に鉄道労組3次上京闘争で鉄道労組家族を含む3万人の強固なストライキ 隊伍を見せる、△死を覚悟した闘争で必ず民営化阻止と鉄道ストライキ勝利、 労働弾圧粉砕を勝ち取ることを決めた。

民主労総、金属労組と公共輸送労組連盟、公務員労組などの産別連盟は、民主 労総の指針に従い、今後、全面ストを含む総力闘争に結集する方針だ。金属労組 のチョン・ギュソク委員長は「金属労組も民主労総の侵奪は、政権が労働者に 戦争を宣言したものと判断している」とし「金属労組内部を組織して、朴槿恵 政権退陣闘争とゼネスト戦線に連帯する」と明らかにした。

韓国労総も今回の事態を強く批判し、今後の労政関係は克明な対峙戦線を形成 することになりそうだ。韓国労総は23日に声明を発表して「有り得ないことが 行われた。韓国労総は、民主労総本部に対する暴圧的な公権力投入を強く糾弾 する」とし「昨日、政府が行った暴力的な民主労総乱入は、果たして大韓民国 が民主主義国家なのかを問い直さないわけにはいかない行為だった」と批判した。

続いて「いったい一国家の労働団体のナショナルセンターに公権力を投入して、 暴力を振り回す政府がどこにあるか。労政関係を対話ではなく公権力で解決す るのが現政権の水準だとすれば、韓国労総を含むすべての労働界の強力な抵抗 に直面するだろう」とし「われわれは、今回の事態に対する政府の責任ある 謝罪を要求する」と明らかにした。韓国労総は23日午後3時、緊急会員組合 代表者会議を開き、今回の事態について議論する方針だ。

荒地になった民主労総、労働界および市民社会が憤怒…法的対応と総力闘争を決意

続けて法律家団体と市民社会も記者会見を開き、政権の不法侵奪を糾弾した。

民主労総、金属労組、公共輸送労組法律院と労働人権実現のための労務士の会、 民主社会のための弁護士の会労働委員会、民主主義法学研究会、全国不安定労働 撤廃連帯法律委員会は12月23日午前11時、民主労総で記者会見を行い、今回の 強制侵奪に関する法的対応を予告した。

法律家団体は、△憲法の令状主義に正面から違反した点、△逮捕令状の場合は 被疑者の捜索目的で他人の住居の施錠装置を解除して入ることができない点、 △比例の原則に違反した点、△違法な逮捕令状執行に抵抗する市民を強制的に 連行して不法を犯した点を上げ、警察の民主労総侵奪は違法な公権力執行だっ たという点を明確にした。

民主労総のシン・インス法律院長は「警察が強制侵奪した場所は京郷新聞社の 建物で、民主労総が入居している建物だ。警察の鎮圧前に、南大門警察署長は 京郷新聞から協力を受けたと言ったが、京郷新聞側は全く通報は受けていない という。民主労総にも協調を求めなかった」とし「特に、警察は京郷新聞社の ガラス扉を割って民主労総の事務室を隅々まで調べたが、逮捕令状にはこうした 強制侵入についての根拠規定はない」と批判した。

続いて「警察はその上、民主労総の事件記録を集めた弁護士事務室の資料庫の 扉を壊して個人情報が入っている記録をすべて閲覧した」とし「特に警察は、 これまで労組が集会をすれば5分間歩道に座っていただけでも一般交通妨害罪で 処罰した。だが昨日の警察は、民主労総前の2車線を車壁と兵力で12時間封鎖し、 征東一帯の交通が麻痺した」と声を高めた。

これにより法律家団体らは、警察庁長官とソウル地方警察庁長官、南大門警察 署長などに対して職権乱用、特殊建造物侵入、不法逮捕および不法監禁、集会 妨害、一般交通妨害などの容疑で今日中に刑事告訴する方針だ。合わせて政府 と不法行為者に対して器物破損、資料破壊、業務マヒ、不法監禁などに対する 民事上の損害賠償請求も提起する計画だ。

市民社会各界の代表者もこの日の午前、民主労総に集まり、民主労総に対する 不法暴力侵奪を糾弾する記者会見を開いた。

白基玩(ペク・キワン)先生は「民主化の結実である民主労総を蹂躙したのは、 60年の民主化闘争の歴史を殺すようなものだ」とし「この灰の中から、朴槿恵 政権をはじめ21世紀の文明を殺す勢力と戦い抜く契機を作ろう」と注文した。

竜山氾国民対策委のチョ・フェジュ共同代表も「民主労総侵奪は全国民を敵と 規定した侵奪だ。全国民はこれを見過ごさず、民主労総を中心として総力闘争 を行う」と警告した。イエス生かすのチョ・ホンジョン牧師は「礼拝堂が軍靴 で踏みにじられたかのように悲痛な心境だ。もう警察国家を越え、テロ国家に 向かうのではないかと心配になる」とし「宗教界も良心をかけて、信仰の力で 民主労総と連帯する」と強調した。

なお彼らは記者会見文で「2013年12月22日は朴槿恵大統領があれほど強調した 『法治主義』が崖っぷちに追いやられ、民主主義が墓に捨てられた日」とし 「今日集まった社会各界の代表は、この日を朴槿恵政権と警察により崖っぷち に追いやられた民主主義を国民の力と知恵で生き返らせる大長征を始めた日だ と規定する」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-12-23 22:29:29 / Last modified on 2013-12-23 22:29:30 Copyright: Default

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