現代車非正規職「不法派遣10年に終止符」に乗り出す

6月1か月集中闘争を予告...会社は最高裁の判決よる正規職化方案を出せ

現代車が社内下請の不法な派遣非正規職労働者を正規職化する方針を出さないため、非正規職労働者が10年ほど長期闘争を続けている。非正規職労働者たちは6月の集中闘争計画を発表し「不法派遣10年、もう終止符を打とう」と訴えた。

5月29日現在、現代車の非正規職労働者たちは蔚山工場前の送電塔での225日間の 高空籠城、現代車良才洞本社前での38日間の野宿座り込みを続けている。

彼らは6月の1か月を「社内下請労働者月間」と宣言した。29日の記者会見を始 め、3日から14日まで、社内下請労組歴史と不法派遣10代事件などをソーシャル ネットワークとオンライン投票等を通じて選定し、不法派遣の問題を社会的に 知らせる。

非正規職闘争10年の主要判決を選び、記者会見・パンフレットなどで発表し、 18日には民主労総、教授・法律団体などと討論会を開く。13日に予定されてい る憲法裁判所の旧派遣法雇用擬制条項に対する公開弁論対応だけでなく、写真展・ 美術祭・音楽祭・街頭文化祭など多様な文化活動を計画している。

また正規職連帯実践団、非正規職連帯実践団も広く募集する。全国現代起亜車 直営の営業所300か所と海外の工場前での1人デモだけでなく、双竜車解雇者と ともに鄭夢九(チョン・モング)現代車会長拘束と双竜車国政調査の約束履行を 要求し、3日間(5月30日〜6月1日)大統領府前での野宿座り込みに突入する。こ の流れは朴槿恵(パク・クネ)政府発足100日を控え、4日と5日の集中闘争、21日 の全国社内下請労働者大会、22日の全国労働者大会につながる。

不法派遣正規職化・社内下請制度廃止・社内下請法案廃棄のための共同対策委 員会(社内下請対策委)は5月29日午前、民主労総で記者会見を行い、△不法派遣 労働者の即時正規職化、△現代車は大法院判決により社内下請制度廃止方案を 提示せよ、△不法の主犯、鄭夢九現代車会長の拘束を要求した。

社内下請対策委は「韓国最大の財閥で、世界5位の自動車会社である現代車は、 この10年間不法を行い、世界でも例のない不法工場」とし「近い将来労使特別 交渉が再開される予定だが、使用者側は不法派遣を隠すための新規採用を中断 し、正規職転換についての前向きな提案を提出しろ」と要求した。現在、使用 者側は、不法派遣労働者を正規職化する代わりに正規職の新規採用などを主張 している。

続いて彼らは「現代車が2016年上半期までに3500人を新規採用するという案を 少し修正して、時期を前倒しにして人員を増やすのは猫騙し」とし「現代車は 新規採用ではなく正規職に転換する前向きな提案を出さなければ、労使交渉は 何の意味もない」と明らかにした。

現代車非正規職蔚山支会闘争委のキム・ソンミン議長は、「使用者側と警察が テントを設置できないようにして、ビニール一枚もかぶることができず、良才 洞本社で雨にずぶ濡れになって野宿座り込みを続けている。連行・告訴告発者 が続出している」とし「社会的連帯闘争を拡張し、10年間、不法に非正規職を 使ってきた鄭夢九会長をいますぐ拘束しろ」と訴えた。

▲15日、現代車非正規職は良才洞現代車本社で正規職化を要求して集会した。警察はデモ隊に容赦なく催涙液を発射して彼らを連行した。［出処:チャムセサン資料写真］

民主弁護士会のクォン・ヨングク弁護士は、「現代車は一次的に裁判所と労働 委員会で確認された不法派遣工程のすべての社内下請労働者を今すぐ正規職に 転換しなければならない。裁判所の判決は交渉と駆け引きの対象ではない」と し「これはもう一つの法違反事項で、法治国家で認められない行為」と批判した。

一方、現代車不法派遣特別交渉が近い将来再開される予定で、労働側交渉団の 最初の会議は30日に開かれる。金属労組と現代車支部、現代車非正規職支会は 20日に特別交渉団懇談会を開き、特別交渉再開の方針を確認した。

交渉団は、金属労組1人、現代車支部と非正規職支会がそれぞれ3人ずつの7人で 構成されており、彼らは会議で多数案により意見一致案を作れば、交渉団会議で 最終承認し、組合員総会を経て決める。

現代車牙山工場のオ・ジファン解雇者は「明日、初の交渉団会議をしなければ 結果は分からない。交渉再開も今のところ不透明だ」とし「内部の争点が多い 状況で、会社はずっと新規採用案などを出して労働者を分裂させている」と話 した。交渉関連争点について彼はね△正規職転換対象者、△正規職転換方式、 △交渉団内部合意方式問題をあげた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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