記者会見も「暴力」で...現代車本社を警察・用役が掌握

良才洞本社前でまた衝突、1人入院...記者会見は中止

良才洞の現代起亜車前での記者会見が失敗した。5月6日午前、座り込みをしていた現代車非正規職解雇者が奇襲連行され、その後、良才洞の本社前は用役の無法天下になった。

警察と現代車は、良才洞本社前に警察兵力と用役職員、警察バス、現代車バス で鉄甕城を作った。連行者の即時釈放を要求して記者会見を始めた彼らは、 始めることもできないまま「鎮圧」された。

労働市民社会団体などで構成された社内下請対策委は5月7日正午、良才洞にあ る現代・起亜車の本社前で連行者釈放などを要求して記者会見を開く計画だった。 だが記者会見を始めるにあたり「あなたのための行進曲」を歌っている時に 用役職員が記者会見の場所に押しよせ、記者会見が中断した。

この過程で、記者会見の参加者と用役職員の間で衝突が発生した。現代車牙山 工場の非正規職労働者は目に傷を負い、女性の参加者も用役から暴力を受けた として警察に捜査を要求したが、警察は「採証した後に調査する」という立場 を繰り返すだけで、対立はさらに強まった。

警察は記者会見団が道路交通と現代車の業務を妨害するとして、歩道側で記者 会見をするよう要求したが、歩道はすでに警察のバスと現代車のバス、用役職員 が占拠した状態だった。記者会見団は「歩道で記者会見をするから、現代車の バスをどかしてくれ」と要求したが、これも受け入れられなかった。

警察は記者会見団に「記者会見を装った未申告不法集会」とし、自主的に解散 するよう要求したが、参加者がこれを拒否したため衝突が起きた。結局パク・ ジョンギュ社内下請対策委活動家が衝突過程で倒れ、江南セブランス病院に運 ばれた。

その後、警察は抗議する記者会見の参加者の手足をつかんで現代車のバスと警察 のバスの間に孤立させた。記者会見の参加者と野宿座り込みをしている現代車 非正規職労働者たちは、現代車の用役職員と瑞草警察署の兵力に囲まれて足止 めされた。

これに先立ち、瑞草警察署は5月6日午前、野宿座り込みをしていた現代車非正 規職労働者8人を奇襲連行した。連行者はまだ釈放されておらず、残っている現 代車非正規職座込者は本社正門から多少離れた歩道で座り込みを続けている。

ある現代車の非正規職労働者は「警察が昨日奇襲連行を強行し、座込場も押し 出された」とし「警備と警察に囲まれ、20人が三坪もない路上で夜を明かした」 と説明した。

一方、4月22日には、現代車使用者側が非正規職支会の本社前野宿座り込みに備 えて作成した「金属労組集会対応概要」の文書が公開されて問題になった。 文書によれば、座り込みと集会に備えて瑞草警察署と警察兵力について協議を しているとなっている。現在、使用者側は文書により職員を動員し、24時間 集会を続けている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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