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CJ宅配ドライバー配送中断事態…「全国的に広がる」

一方的な罰金と手数料削減を強要…4日から270人が配送中断

ユン・ジヨン記者 2013.05.06 11:45

手数料削減とペナルティ制度の一方的な導入で起きたCJ大韓通運宅配ドライバーの配送中断事態が全国に広がる兆しだ。

ユン・ジョンハクCJ大韓通運宅配非対委員長は「土曜から始まった宅配ドライ バーの配送中断が今日まで続いており、全国的に広がりそうだ」と明らかにした。

4月3日、CJが大韓通運を買収した後、会社は宅配ドライバーに対して一方的な ペナルティの導入と手数料削減を強行したため論議がおきていた。約370人の 配送ドイラバーは先週土曜の4日朝、「宅配ドライバー殺すCJ」という横断幕を 配送車に付着した。

ユン・ジョンハク非対委員長は5月6日、MBCラジオ[孫石熙(ソン・ソッキ)の視線 集中]とのインタビューで「会社が横断幕を取ることを要求したが私たちが拒否 したため、さまざまな圧力がかかっている」とし「会社は横断幕付着車両の ドライバーに、荷物を下ろして現場から出て行けと要求した。そのため270人の ドライバーが現場から離脱した」と伝えた。

その後、会社側は運行中断一日後の5日、配送ドイラバーに対し、午後7時まで に復帰の意思を明らかにしなければ解約すると携帯メッセージで通知し、270人 のドイラバーは宅配ドライバー労働環境改善などを要求して、今も配送中断を 続けている。

配送中断事態は会社側の一方的なペナルティ導入と手数料削減などが発端だっ た。ユン・ジョンハク非対委員長は「4月3日付でCJと大韓通運が統合し、その 時から事前通報なくすべての責任をドライバーに転嫁し始めた」と説明した。

彼は「顧客情報に誤りがあったり、顧客が品物を受けれずにコールセンターに 電話すると、ドライバーにペナルティ3万ウォンが賦課され、その過程で顧客と 言い争えばまた10万ウォンのペナルティが賦課される」とし「また、配送基地 で品物を分ける時に品物がなくなったら、従来は各地点にある貨物事故処理班 が原因を見つけて解決したりしていたが、今は無条件に宅配ドライバーの手数 料から品物の代金を天引きする」と説明した。

コンビニエンスストアー宅配に関する罰金制度も過度だという指摘が相次いで いる。現在、コンビニ宅配は夜6時まで物品を預ければ、翌日配送される原則で 運営されている。もし宅配ドライバーがこの原則を破ると、バイク便で物品を 渡すが、そのバイク便の費用はそのまま宅配ドライバーに転嫁される。

ユン非対委員長は「ドライバーはコンビニ宅配1件当たり手数料100ウォンとい うとんでもない単価で働く」とし「だがもし翌日配送という原則を破ることに なると、会社がバイク便を使って配達し、その費用は宅配ドライバーの手数料 から天引きする」と吐露した。

また「配送件数は一日200件で会社の統合前後は変わっていないが、配送手数料 が大幅に削減され、生活が難しい」とし「その上、宅配ドライバーの契約書は 奴隷契約とも言われ、会社が出て行けと言って2か月間の宅配費用を全額われわ れに請求し、保証人制度を使って保証人に請求したりもする」と説明した。

270人の配送ドライバーは、ペナルティ、手数料問題に関して、会社が前向きな 対話をしなければ、今後も運行中断を続ける計画だ。ユン委員長は、「会社が 統合の過程で事前の対話なく一方的に通知した決定をもう一度議論して、ペナ ルティ制度の改善と手数料値上げなどに積極的に動いて欲しい」と伝えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-05-06 21:57:03 / Last modified on 2013-05-06 21:57:04 Copyright: Default

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