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「賃金未払い三か月、中小造船所の労働者は死ぬ」

シナSB支会、運営資金投入などを要求してソウルで座り込み…キム・ミンジェ支会長が25日から断食

カン・ジョンジュ(金属労組) 2013.03.26 18:59

シナSBの労働者がまたソウルの韓国貿易保険公社の前で座り込みを始めた。

シナSB支会のキム・ミンジェ支会長とチョン・ギョングク副支会長は、3月25日 から未払い賃金の支払い、運営資金の投入、会社正常化方案の用意などを要求 し、会社の主債権者の韓国貿易保険公社前で野宿座り込みを始めた。キム・ミ ンジェ支会長はこの日からハンストに入った。「崖っぷちに追い込まれた人を 押せば崖に落ちる。今、組合員には叫ぶしかない切迫した状況です」とキム・ ミンジェ支会長は組合員たちの状況を説明した。昨年11月、債権団はシナSBの ウォークアウト1年延長と、緊急運営資金150億ウォンの投入などを決めた。 だがすでに資金は完全になくなり、新規受注もない状況だ。

▲キム・ミンジェ シナSB支会長は「ハンストをしても必ずこの事態を解決して戻るという意志の表現」とハンストを決めた理由を説明した。金支会長は3月25日にハンストを始めた。カン・ジョンジュ[出処:金属労働者]

「工程上、6月末にはすべての船がドックでの作業が終わる。貿易保険公社も船 が出ていけば、何もできないと話した。その前に対策を立てなければならない」 と金支会長は説明する。組合員は3月で3か月分の賃金と賞与金200%が未払いに なっている。金支会長は「ウォークアウトに突入した後、組合員数が半分に減っ た。皆暮らさなければならないので職種を変えたり、他の造船所の非正規職の 仕事を探しまわっている」とし「現在、下請企業も入れると千人ほどの生存権 がかかっている問題」と指摘した。

言葉だけで中小企業を生かすという政府

キム支会長は、政府の支援対策が至急だと批判した。「四十か所あった中小の 造船所がもう五か所しか残っていない。労組がない中小造船所は、さらに簡単 に廃業している。このままでは国内の中小造船所がすべて死ぬ」。金支会長は 「朴槿恵(パク・クネ)大統領は、候補の時から中小企業を生かすと言い、共生 と同伴成長を話してきたが、すべて口先だけ」と声を高めた。

キム支会長は「2012年から私たちが闘争したのも、シナSBだけを生かそうとい うのではなく、全ての中小造船所の問題を提起した」とし「政府の政策支援が なければ、中小造船所は生き残るのが難しい」と診断した。労組は昨年、造船 分科の共同要求として、政府に「造船産業危機を克服するための労使政による 造船産業発展委員会」の構成を要求してきた。だが、まだこれに対する政府の 回答や対策はない。キム支会長は「言葉だけで中小企業を生かすと言うのでは なく、その労働者が暮らせるように政府が実質的な対策と支援に動け」と要求 した。

▲シナSB支会キム・ミンジェ支会長とチョン・ギョングク副支会長が韓国貿易保険公社前で未払い賃金支給と運営資金投入、会社正常化方案用意を要求して座り込みをしている。キム・ミンジェ支会長は3月25日からハンストをしている。カン・ジョンジュ[出処:金属労働者]

支会は3月初めに韓国貿易保険公社側の関係者と会い、△未払いの賃金支給と ウォークアウト時期の間に賃金未払いがないように資金支援、△運営資金投入、 △4月15日までに会社を正常化する方案などを要求した。金支会長は「債権団は 現実的な受注ガイドラインを新しく提示して、会社も正常化対策を用意すれば、 支会も船舶の引渡しに協力して、休業も考慮すると3者が協議した」として、 「何とかして会社を正常化して職場を守るために、支会は最低の要求をして、 苦痛も分担すると言ってきた」と強調した。だが債権団は、3月21日の会議で、 この内容を通過させなかった。

労働者だけに苦痛分担、対策ない債権団

「主債権団の一つである産業銀行がこの内容に同意しなかった。産業銀行は、 シナSBが小さな会社だからと全く関心も持たず、私たちがいかに切迫した状況 なのか分かろうとしない」。金支会長は4月2日の債権団会議で、前に協議した 内容を必ず通過させろと強調した。「今まで組合員はずっと苦痛を分担し譲歩 してきた。もう待てない。もしその会議で私たちの要求が受け入れられなけれ ば、現場でさらに大きな闘争をする」という言葉も付け加えた。

貿易保険公社が3月21日の会議で通過させると約束した事項を守らなかったため、 それを信じて待っていた現場組合員の怒りと混乱も大きい。キム・ミンジェ支 会長はハンストを決意した理由を説明し、「支会は貿易保険公社の約束を信じ て待っていたが、履行されなかったので組合員との約束も守れなくなった」と 説明した。キム支会長は「支会長が責任をとって断食しても、必ずこの事態を 解決して戻るという意志の表現」とハンストを決めた理由を強調した。

キム支会長と同じく座り込みをしているチョン・ギョングク副支会長も「組合 員全体が死ぬはめになった。あと何日かで妻の命日だが、行けずにここにいる。 それだけ切迫した心情だ」と心境を吐露した。チョン副支会長は「昨年ここで 座り込み、1人デモ、国土大長征まですべてをした。いくら苦しくても必ず成果 を作って戻る。粘った奴が勝利するという話があるじゃないですか」と決意を 明らかにした。(記事提携=金属労働者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-03-27 02:06:01 / Last modified on 2013-03-27 02:06:02 Copyright: Default

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