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ユソン企業支会長、健康悪化で151日目に高空籠城を中断

「血栓症が進めば時限爆弾」...ホン・ジョンイン「組合員のためにがんばった」

チョン・ジェウン記者 2013.03.20 12:52

「とても残念です。陸橋高空籠城を始め、現場で闘争が活発に行われることを 願っていました。組合員の期待に応えて闘争してくれて感謝する。組合員たち がいたから、頑張って高空籠城ができました」

金属労組ユソン企業牙山支会のホン・ジョンイン支会長は3月20日午後2時、 高空籠城の中断に先立ち、チャムセサンとの通話で心境を明らかにした。 労組破壊事業場として有名なユソン企業牙山工場の前の陸橋で高空籠城を 続けていた彼は、健康の悪化で151日間の座り込みを中断する。

大小便も困難な所で彼は高空籠城をした。水も上げられない狭い空間で、ウェッ ト・テシューなどで体を拭いて毎日を粘った。酷寒の中で暖かい春がくるのを 待っていたが、彼の健康はますます衰弱していった。

家族に話もせず家族を離れ、高空籠城に突入したホン支会長だったので、 健康悪化で座り込みを中断することへの無念さは大きかった。

「高空籠城に突入する前に55日間テント座り込みをしたが、いくらも経たずに 高空籠城を始めました。かなり後になって、家族が座込場の下にきて食事も上 げてくれました。中学1年の息子が高空籠城67日目に来ました。お父さんを見れ ば泣きそうで、泣けばお父さんが苦しむと思ってこられなかったといいました。 その日、家に帰って泣いたそうです。息子の小学校の卒業式、中学校の入学式も 見られませんでした」

しかし労組はホン支会長に座り込みの中断を提案するほかはなかった。『御用 労組解体』、『ユソン企業事業主処罰』等を主張して座り込みを続けていた ホン・ジョンイン支会長の健康状態が良くないと確認された。

▲ユソン企業労組は20日午前8時30分、緊急組合員総会を開きホン・ジョンイン支会長の健康状態などを共有した。[写真:ユソン企業支会ジョンウン]

▲診療中のホン・ジョンイン支会長[写真:ユソン企業支会ジョンウン]

▲[写真:ユソン企業支会ジョンウン]

151日間一度も立ち上がらず陸橋の上で籠城していた彼は、腕と脚の筋力減少の 症状と血栓症の憂慮が高く、生命が危険な状況だ。座り込み中断以後、最低の 健康を回復するには3か月以上の治療が必要だという。

チョン・ウチョル産業医学専門医は「深部静脈血栓で時限爆弾のような状況だ。 心臓まひなどの突然の危険があるかもしれない」とし「狭い空間で長く足を使 えず、血液が循環しなくなっている。血管に血の塊りができて、脳梗塞、心筋 梗塞などの血管が詰まる状況になりかねない」と伝えた。

チョン・ウチョル専門医は続いて「ホン・ジョンイン支会長は現在、右左の足 の差が激しく、感覚も違いがある。右の足と左の腕を使うのが難しい」とし、 「彼の足は現在、老人の足のような状態だ」と話した。

ユソン企業支会は20日午前8時30分に緊急組合員総会を開き、状況を共有して、 使用者側に誠実交渉を要求して午後2時間の部分ストを行う。ホン・ジョンイン 支会長は午後2時頃に座り込みを中断して入院する予定だ。

金属労組は20日に報道資料は出し「ホン支会長の座り込みを中断し現場組合員 の集団的闘争に方向転換する」とし「検察はユソン企業使用者側に対して軽い 処罰ではなく公正な法の定規により、厳重に処罰しなければならない。今でも ユソン企業の柳時英(ユ・シヨン)社長は事態解決のために直ちに動け」と要求 した。

ユソン企業は不法議論のある攻撃的職場閉鎖、用役業者職員のむちゃな暴力、 創造コンサルティング労組破壊シナリオ、使用者労組設立支配介入と不当労働 行為などの「労組破壊工作」で、社会的な争点に浮上した。ホン・ジョンイン 支会長の命がけの座り込み、労組の組合員たちの闘争にもかかわらず使用者側 は事態の解決に動こうとしていない。

また昨年、夜間労働廃止のための闘争で、労働者17人の拘束、27人の解雇、 用役業者職員の暴力で数十人が負傷したが、検察はユソン企業経営陣に1年 ほどの「追加捜査」をしただけで、処罰をしていない。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-03-20 20:40:33 / Last modified on 2013-03-20 20:40:34 Copyright: Default

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