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KEC支会、2年ぶりにストライキ、使用者側は賃金カット案

「経営陣がつぶした工場を救うためのストライキ」

チョン・ヨンギル記者 2013.02.18 16:31

[出処:ニュースミン]

金属労組KEC支会(労組)が2月18日、工場内の民主広場でストライキ出征式を開 き、1時間のストライキを行った。2010年の342日間のストライキから2年ぶりだ。

事故者を除く180余人の組合員全員が参加し、労組は11時から一時間ストライキ と共に出征式を開いた。2010年のストライキの後に新規入社した新入組合員も 参加して目を引いた。

亀尾の半導体工場(株)KECは、2010年に創造コンサルティングと連係し労組破壊、 人権弾圧で社会的な問題になった。複数労組法が施行された後、親企業労組 (KEC労働組合)が設立され、金属労組との団体交渉が中断した。

しかし昨年11月、大法院は金属労組に団体交渉権があると判決し、使用者側は 労組と7回の団体交渉を続けてきた。労組の団体協約提示案は、△攻撃的職場閉鎖 禁止、△団体協約原状回復、△15万ウォン賃上げなどだ。

キム・ソンフン支会長は「7回の交渉で、使用者側はむしろ賃金カット案を提示 した。団体協約締結が形成されるまでストライキは止まらない」と話した。 KEC労働者の賃金は2008年から凍結状態だ。

民主労総慶北本部のキム・ヨンシク事務局長は「体系的かつ全面的な民主労組 破壊工作にも、組合員の力でここまできた。整理解雇法の導入後、使用者側に 整理解雇を撤回させた唯一の労組がKEC支会」とし「今回のストライキを通して 労働弾圧を防ぎ、民主労組を守る」と話した。

労組は、ストライキ出廷決議文で「生産と売り上げさえ拡大すれば、すべてが うまくいくという扇動を止めろ。クァク・チョンソ会長などがつぶした工場と 労働の士気を復活させるため、私たちはストライキをする」とし「団体協約の 完全争奪で、生存権と民主労組を死守しよう」と述べた。労組は団体協約を 締結するまで随時ストライキを続ける予定だ。

なお、KECは2010年6月30日の未明、女性の寄宿舎に用役を投入するなど深刻な 労組破壊の問題が指摘された。その後2012年2月、約90人の整理解雇を通知した が、地方労働委審判の前に復職させた。1月には懲戒解雇者21人のうち15人を復 職させている。検察はKECと創造コンサルティングの労組破壊疑惑を捜査している。 (記事提携=ニュースミン)

▲ストライキ出征式の後、金属労組KEC支会組合員が風船に短冊を付けている。[出処:ニュースミン]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-02-19 01:10:02 / Last modified on 2013-02-19 01:10:02 Copyright: Default

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