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コルト・コルテック富平座込場、強制退去か

法院が建物主の主張認定... 労組側は控訴と共同行動で対応を予定

ソ・ドンフン ニュースセル記者 2012.08.24 10:04

使用者による整理解雇に対抗し、2000日以上戦ってきたコルト・コルテックの 労働者たちが、現在座り込みをしている富平のコルト楽器の工場から追い出さ れる危機に置かれている。仁川地方法院は8月23日午前、富平工場の建物所有者 カン某氏が提起した訴訟に対して勝訴と判決した。

カン氏の明け渡し訴訟請求の趣旨は「労働組合の事務室とテントを撤去して、 土地と建物を引き渡せ」という内容で、現行法によれば原告は勝訴判決を受け た後、強制的に占有者を追い出すことができる。

▲富平工場入口

これに先立ち、去る2月には「コルト楽器の2007年の整理解雇は不当」だという 大法院の判決があったが、使用者側は労働者に『復職』ではなく『再び解雇』 を通知した。また使用者側は大法院の不当解雇の判決と同時に工場を売却し、 解雇者の復職を妨害するためではないかという疑いが提起された。

この日、法院の判決の後、労働人権の実現のための労務士の会と民主化のため の弁護士の会労働委員会、民主主義法学研究会、全国不安定労働撤廃連帯法律 委員会、法律院(民主労総、金属労組、公共運輸労組)などの法律団体は、即刻 共同論評を通じ、遺憾を表明した。

彼らは論評で、△建物買収者カン氏が最近、大法院で公務員に対する賄賂提供 で、背任仲裁罪で有罪の判決が確定した者だとし、2005年ガス充填所許可過程 で『私文書偽造』による許可が取り消された前歴があるなど、まともな事業家 ではなかった点、△コルト楽器が好ましからぬ経歴がある人に売買を目的する 工場の敷地と建物に80億を越える根抵当権を設定しながら売却したのはコルト 楽器とカン氏が特殊な関係で、カン氏が富平工場を買収するほどの財力家では ないことを示す点、△中途金の納付もされていない状態で、カン氏が運営する 事業体の本店所在地を富平工場に移転しながら工場建物のアスベスト解体作業 申告をして発注者をコルト楽器にした点などを例にあげ、今回の物件売買自体 が偽装廃業を偽装売買だと主張した。

また、「法院はコルト楽器の不当労働行為の意思と偽装廃業の兆候をはっきり 確認したにもかかわらず、富平工場の偽装売買の十分な事実審理をしないまま、 所有権移転登記されたので売買は有効だという便宜的な判断をした。富平工場 の労組事務室とテントを奪われるのは、現在進行中の不当解雇訴訟と救済申請 で復職を待っている労働者の夢を踏みにじることで、憲法で保障されるべき 労働三権の明白な侵害といわざるをえない」とし、今回の判決が不当だと指摘した。

金属労組コルト・コルテック支会をはじめ『コルトコルテック・ギター労働者 共同行動』(共同行動)は、この日の午後、ソウル市登村洞のコルトコルテック 本社前で記者会見を行い、こうした法院判決と使用者側を糾弾した。

労働、市民、文化芸術団体で構成された共同行動は記者会見で、この日から 共同行動期間を宣布し、△『工場を開け! ギターを弾け!』1日座り込みと、 工場キャンプ、△開かれた工場学校421などの参加プログラム、△コルト・ コルテック工場アートキャンプ・プロジェクト事業など、工場を守るプログラム を毎日行うと発表した。

金属労組コルト・コルテック支会は、今回の法院の判決に控訴を準備している。 この日の判決を聞くために仁川地方法院に行った金属労組コルト楽器支会の バン・ジョンウン支会長は、「朝、法院に行くと使用者のイ某理事が判決を 聞いて行った。何となく気になったので来たと言うが、わざわざ来る理由が どこにあるだろうか。工場を守るのは第三者との戦いではない。私たちは必ず 工場を守り、戦いで勝つ」と覚悟を明らかにした。(記事提携=ニュースセル)

▲富平工場内風景[出処:ニュースセル]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-08-24 20:32:57 / Last modified on 2012-08-24 20:33:05 Copyright: Default

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