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MBC労組、「公正抹殺7人がいる限り公正放送はNO」

公正放送めぐり経営陣-労組が気力の戦い

イ・ジェジン記者 | jinpress@mediatoday.co.kr

MBC労働組合が公正報道の旗じるしを掲げて170日間のストライキを行い、業務 に復帰した後、労組と経営陣の間で「公正放送」をめぐる気力の戦いが行われ ている。

キム・ジェチョル社長体制を維持する限り、公正放送は絶望的だとというのが 労働組合の立場だ。特に、キム・ジェチョル社長の「反逆者」と規定した職務 幹部の態度が続く限り、MBCニュースの公正報道は保障できないという点を強調 している。

労組が25日に特報で「公正抹殺7人」のリストを発表したのも事実上、彼ら職務 幹部により、公営放送MBCの公正放送報道が壊されていることを明確にしたのだ。

労組が発表した公正抹殺7人は、クォン・ジェホン報道本部長とファン・ホン選挙 放送企画団長(前報道局長)、キム・チヒョン政治部長、チェ・ギファ ニュースデスク 編集担当副局長、キム・サンチョル論説室長、パク・ヨンチャン企画取材部長、 ムン・ホチョル編集1部長だ。

クォン本部長は5月17日夜、試用記者採用の立場を問う記者の抗議を受け、身体 的接触があったと主張した後、18日のニュースデスクのトップニュースで報道 し、ニュース私物化の議論の中心に立った当事者だ。クォン本部長はその後 「精神的衝撃も衝撃だ」と言葉を変えた。

労組はファン・ホン前報道局長も「記者会が報道局長との対話で記者採用計画 を撤回すれば、記者20〜30人を復帰させるといった」とし「組合員の間で不信 と分裂を助長しようとする非常に不純な意図でなければ決してありえない卑劣 な工作」と非難した。

昨年のMBC不公正報道の議論に中心に立ったキム・チヒョン政治部長が今回、副 局長に昇進したことも問題が多い。労組は「キム部長はヒラ記者の時から特定 地域の出身や進歩的な理念指向を見せる人に対し、公然かつ頻繁に根深い敵意 を表してきた」とし「最近ではニュースアイテムもキム・ジェチョル体制の生 存と延命のための道具に活用し、ニュース私物化の議論の中心に立っている」 と批判した。ムン・ホチョル編集1部長もキム政治部長の下で政治ニュースの デスクを担当し、政治ニュースの不公正報道を招いた「共犯」と批判した。

チェ・ギファ副局長に対しては、10.26補欠選の不公正報道議論、韓米FTA反対 デモ放水銃鎮圧報道脱落、キム・ムンス京畿知事消防署員電話波紋といった ニュースの責任者として、重要な記事が歪曲されたり変形されたことの責任が 大きいと指摘した。キム・サンチョル副局長はアンカーのクロージングコメン トと個別アイテムの不当な統制と干渉で怨まれた人物だと労組は伝えた。パク・ ヨンチャン企画取材部長も半額登録金、KBS道庁疑惑などの社会懸案記事を縮小、 歪曲したと批判され、不公正報道議論の真中にあると指摘した。

MBC労組は「これら7人がニュースを左右する要職に残る限り、ニュース正常化 は本当に絶望的な課題だ」とし「彼らが公正放送のために170日近く戦ってきた 仲間たちを誹謗してさげすんだり業務指示を装って、ニュースの歪曲を試みる のは一瞬でも放置できない」と明らかにした。

▲ MBC労組25日特報内容

労組は業務復帰以後、民主放送実践委員会を補強するなど、公正放送報道監視 機能を強化する計画だ。これまで幹事1人だった人員を待機発令者と懲戒された 20年以上の古参記者6人を顧問に参加させ、特別幹事名で記者5人も合流させる ことに決めた。

MBC経営陣も公正放送の意志を明らかにした。特に時事教養PDに対する集中的な 懲戒と辞令で時事番組潰しに動いているのではないかという疑いに対し積極的 に釈明する態度は明らかだ。MBC経営陣が25日「不偏不党が公正放送の要諦」と 時事制作局の運営原則を明らかにしたこともこうした疑惑への反論と言える。

キム・ヒョンジョン時事制作局長は特報で「不偏不党が公正放送の要諦と考え る」としつつ「機械的な中立に埋没せず、健全で合理的な常識の論調を持ち、 真実が潤色されないようにすることが重要な課題で、ジャーナリストが常に悩 むべき部分だ」と強調した。

労組が主張した取材製作独立性の侵害の問題にもキム局長は「乱舞する各種の 主張を正確に検証し、何が事実なのかを視聴者に知らせる条件としての原則」 と明らかにした。

特にキム局長は「労組活動と取材製作活動が区分されなければ利益団体の労組 の政治的立場が番組にそのまま投影される可能性が今も残っているのが現実」 とし「労組活動と取材製作活動をはっきり区別するために、記者とPDがジャー ナリストとしての良識に基づき、自制しなければと考える」と話した。

これに対してチェ・スンホPDは「不偏不党は良い言葉だが、重要な問題をほと んど扱えなくした人が不偏不党を口にするのはおかしい」と話した。2010年、 MBCはチェ・スンホPDが製作した〈4大河川水深6メートルの秘密〉という番組を 放送させなかったからだ。

チェPDは、労組活動と取材製作活動は区分されなければならないという主張に 対しても「取材活動を自分たちがそれこそ政治的な立場で制限し、重要な社会 的な懸案も取材させなかったり、製作した番組も放送させずに捨てる政治的な 行為があった。正常な取材活動ができない状況で、一人一人のジャーナリスト では対抗できないので、労組を通じ、不公正な放送を是正する努力をしたのに、 むしろ政治的行為をした自分たちがジャーナリストに政治的行為をしていると 罵倒するのはおかしい」と反論した。

入力:2012-07-25 11:38:48 公開:2012.07.25 12:00:01

原文(メディア・オヌル)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作権:この記事の原著作権は、韓国のインターネット新聞メディアオヌルが保有しています。この記事はメディアオヌルの許可を得て翻訳・掲載したものです。本記事および文中の写真・図表の利用や転載などについてのお問い合わせはメディアオヌル宛にご連絡ください。


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