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マンド、攻撃的職場閉鎖をした理由は?

休暇の前に突然職場閉鎖...マンド支部「労組破壊のため」

ユン・ジヨン記者 2012.07.27 20:12

(株)マンドが7月27日午後3時、平沢と文幕、益山工場に大規模に用役を投入し 職場閉鎖を断行した。金属労組マンド支部が6月14日から残業、特別勤務拒否 闘争を始めて44日目の職場閉鎖だ。

支部は会社と団体協約を更新するために9回の交渉を行なってきたが、意見接近 が難航し、1日から部分ストに突入し、27日午前に全面ストを行った。26日にも 労使は交渉を開いたが成果なく終わり、会社はすぐ翌日の27日、奇襲的に職場 閉鎖を断行した。

[出処:金属労働者]

マンド、突然の攻撃的職場閉鎖はなぜ?

現在一番問題になっているのは休暇を控えて突然、攻撃的職場閉鎖が行われた 点だ。労組側は会社が攻撃的職場閉鎖という過剰対応で、結局は労組の破壊を 試みていると主張している。

マンド支部のチェ・サンイル政策企画部長は「今日のストライキも使用者側に 文書を送り、事前にストライキ突入の事実を知らせた。代議員大会以後の6日か らは法定労働時間を遵守して勤務すると明らかにした」とし「だが休暇を控え、 奇襲的、攻撃的な職場閉鎖をしたのは労組馴らしを越え、労組破壊に入ったよ うなものだ」と説明した。

これに対して会社側の関係者は「労組が『2時間ストに6時間高品質50%闘争』を 通じ、6時間で50%しか生産しない巧妙な怠業を続けており、部品の在庫を枯渇 させている」とし「44日間闘争が長期化しており、休暇以後も闘争が続けば、 欠品が予想されるため職場閉鎖をした」と説明した。

現在、会社側は職場閉鎖以後、事務職職員を代替人員に投入し、生産を続けさ せる計画だ。だが28日からマンドをはじめ、現代車などの自動車産業の休暇が 予定されており、あえて職場閉鎖を断行しなくても計画の物量を生産できると いう指摘が出ている。

その間、労組の残業、特別勤務拒否闘争に、会社は事務職職員を投入してきた。 この過程で物理的な衝突や施設破壊などの行為が起きず、会社は無理に職場閉 鎖を断行したという批判も提起されている。チェ・サンイル部長は「今まで10 日間の全面ストをしても会社は職場閉鎖や告訴告発をしなかったが、今回だけ は会社が過剰対応した」と指摘した。

特に98年、マンド機械が18日間の全面ストを繰り広げた労組に公権力を投入し、 大量整理解雇などが起きたことがあり、労組はまた98年事態が再現されるので はないかと心配している。これに対して会社側は「当時の状況はよく知らない」 とし「今日職場閉鎖したので、以後の展望を話すのは難しい」と伝えた。

『ギブスコリア』問題など労使交渉が難航

労組側は会社が賃金団体協議を懈怠しているため、誠実交渉を要求してストラ イキに突入したのに、攻撃的職場閉鎖で労組を瓦解させようとしていると反発 している。

マンド支部のチェ・サンイル政策企画部長は「賃金団体協議の過程で、支部は ギブス問題を具体的に要求していないが、会社はギブス問題を浮上させて労働 組合のストライキは不法だと主張した」とし「また支部側にギブス問題とスト を撤回しなければどんな提案もできないとし、交渉を懈怠した」と説明した。

争点になっているギブスコリアはマンドの協力社だという。1999年マンド機械 を業種別に分離売却した当時、米国のギブスがマンド原州事業本部文幕工場 D/C部門を買収し、ギブスコリアが発足した。だが5月に破産し、労組は会社側 に道義的責任を問うてきた。ギブス支会はマンド支部に所属しており、会社側 に問題解決を要求し、3か月ほどストライキを行っている。

最大の問題は、ギブス問題をめぐる賃金団体協議での対立だ。労組側は賃金団体 協議で会社側にギブス買収を要求したことはないのに、会社はこれを歪曲して いると主張している。だが会社は労組が会社にギブスを買収することを要求し 続けてきたと対抗している。

会社側の関係者は「労組との賃金団体協議は、賃金や勤労条件改善を議論する ものでなければならないが、労組は会社にギブスを買収することを要求して、 残業、特別勤務を拒否し、職場閉鎖まで来た」とし「労組がギブスコリア買収 要求を撤回し、ストライキを解除すれば交渉ができる」と明らかにした。

だがチェ・サンイル政策企画部長は「ギブス問題は雇用安定委員会で扱う事案 なので賃金団体協議とは無関係」とし「マンドが必ずギブスを買収しなければ ならないと表現したことがなく、責任を持って共に解決しようと要求したのに 会社がこれを歪曲し、交渉を懈怠している」と主張した。一方、会社側は休暇 以後に労組と交渉を続ける計画だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-07-29 03:43:13 / Last modified on 2012-07-29 03:44:33 Copyright: Default

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