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産別交渉を懈怠する大学病院...ほとんどの病院が交渉不参加

保健医療労組全国巡回闘争...10日に亜洲大病院集会

ソ・ドンフン ニュースセル記者 2012.07.11 09:47

3年ぶりに再開される全国保健医療産業労働組合(保健医療労組)の産別交渉に、 国立大病院と私立大病院が不参加を宣言し、彼らの交渉参加を要求するために 保健医療労組が『全国巡回闘争』を始めた。保健医療労組全国11の地域本部の 人員で構成される『巡回闘争団』は、7月10日、ソウル市陽川区イファ医療院を はじめ、20日までに産別中央交渉に参加しない全国の事業場を訪れて、宣伝戦 と集会、座り込みなどの抗議訪問を進める計画だ。

[出処:保健医療労組ホームページ]

1998年に発足した保健医療労組は、全国の病院の労働組合が集まって作られた 産別労組で、今回再開する産別交渉は産別労組と(病院側)使用者団体との中央 交渉を意味する。発足以後、保健医療労組は継続的に病院側に使用者団体を作り、 産別交渉をすることを要求してきた。病院側は2004年から2008年まで『使用者 代表団』と『保健医療産業使用者協議会』を構成し、5回の産別交渉を行った。

しかし2009年の産別交渉が決裂した後、使用者団体が解散したことで昨年まで 産別交渉が行われていない。そのため保健医療労組側は産別交渉の再開のため に4月から使用者側との懇談会と面談などを行い、3回の産別交渉の顔合わせが 霧散した末、7月4日に顔合わせが実現し、産別交渉の開始を知らせた。

現在、保健医療労組所属支部(支会)数は151の事業場で、2012年の産別交渉参加 対象事業場は128箇所の事業場だ。だが今回の交渉に参加する事業場はこのうち 70箇所の事業場で、58箇所の事業場が不参加を宣言した。特に、国立大病院と 私立大病院の中では尚志大漢方病院と延世大原州医療院の2つの事業場しか交渉 に参加せず、ほとんどの大学病院は交渉に参加しないという立場だ。

今回の巡回闘争に参加したチョン・ヨンホ保健医療労組首席副委員長は「現在、 交渉に応じている病院のうち、民間の中小病院と地方医療院は、深刻な経営難 に苦しんでいる。これは医療サービス利用者の深刻な雪崩れ現象によるものだが ソウル大、延世大、サムスン、現代、CMC(カトリック中央医療院)のいわゆる Big5医療院の保険請求金額が最も多いという。こうした大型病院の雪崩れ現象に 対し、労使と政府が議論して解決方案を用意しなければならないが、大学病院は これを知らないという」とし、大学病院が不合理な医療システムの現実を無視 していると指摘した。

また、「正しい医療システムを用意して、医療の公共性を強化するのは労使と 医療サービス利用者にとってぜひとも必要であり、そのために産別交渉は必ず 行われなければならない。今回は何とか産別交渉の突破口を開いたので、ぜひ すべての事業場が交渉に参加して、毎年繰り返される混乱を止めることを望む」 とし、大学病院など産別交渉不参加病院の参加を要求した。

▲亜洲大学校病院1階ロビーに座り込み中の参加者[出処:ニュースセル]

7月10日の午前、イファ医療院で決意大会を開いた『巡回闘争団』の参加者は、 この日の午後京畿水原市の亜洲大学校病院を訪問した。亜洲大学校病院側は、 現在保健医療労組との産別交渉に応じないという立場だ。

この日、亜洲大学校病院の『巡回闘争』に参加した保健医療労組のヨン・チャ ンファ亜洲大医療院支部長は「私たちが主張している産別交渉は、法が認めた 団体交渉によるもので、使用者側は必ずこれを受け入れ、正常な交渉を進めな ければならない。現在、各支部別に使用者側と議論すべき交渉事案が散在して いるが、産別交渉が開かれず、支部交渉事案の議論は始まりもしない」と混乱 を繰り返してきた交渉に残念さを伝えた。

また「個別企業労組から産別労組に転換したのは、団結力と交渉力、社会的な 影響力をさらに大きくし、個別の病院で解決できない課題を法、制度、政策的 に解決するためだった。必ず今回は産別交渉を成功させ、主な要求を貫徹させ、 保健医療労組の産別交渉成功が他の産別労組にも拡大することを願う」と述べた。

亜洲大医療院支部では病院側との面談などを通じ、持続的に産別交渉への参加 を要求する計画で、7月末にはこれを要求する決意大会を準備している。

保健医療労組は今回の産別交渉で、△営利病院導入中断、△各医療機関の役割 強化とこれへの政府予算支援拡大、△保健医療陣特別法推進、△常時業務直営 転換、△労使共同非正規職特別委員会構成、△ISO26000(社会的責任国際標準) 遵守、△使用者団体構成の主な要求を扱う予定だ。

『巡回闘争団』は産別交渉に参加していない事業場を中心に、全国を巡回して 要求を知らせ、交渉参加を要求する計画だ。最終日の20日午前11時にソウルの 聖母病院で解団式を開く予定だ。(記事提携=ニュースセル)

[出処:ニュースセル]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-07-11 19:44:57 / Last modified on 2012-07-11 19:45:10 Copyright: Default

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