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MBCストライキ100日...最長期ストライキにも「びくともしないマ・ボンチュン」

イ・ガンテク「必要なら放送も止める」

ソン・ジフン記者 2012.05.09 08:59

MBCストライキが100日を超えた。MBC労組最長のストライキ記録だ。

MBC労組とKBS新労組は、ストライキの長期化につれ、次第にストライキの程度 を強めている。5月7日の午後には両労組が共に汝矣島公園の一角にテント80棟 を設置し、『汝矣島希望キャンプ』を作った。キム・ジェチョル、キム・インギュ 社長が退陣するまで野宿闘争を続ける。

▲汝矣島公園に設置された80棟の希望キャンプ。MBCとKBSの労組員は社長が辞任してストライキが勝利するまでの野宿を始めた。組合員たちは「天気も良いからテント一つ持って汝矣島公園にキャンプ来てください」と市民の参加を誘導している。

5月8日の夜にはMBC労組のストライキ100日の過程を振り返る文化祭『びくとも しない、マ・ボンチュン(訳注: MBCの相性)』が、希望キャンプがある汝矣島公園 で開かれた。労組のキム・ミンシクPDとタク・ヒョンミン聖公会大教授の司会で 進められた文化祭には、千人ほどの市民とブロッコリー・ノマジョ(Broccoli You Too)、バービービルなどのゲスト歌手、ゴールデンブリッジ労組、タハムケ (All Together)などの連帯単位が参加した。

▲MBC歌グループ ノレサランと2012年新入社員。新入社員たちは修習期間が終わるとすぐ労組に加入したため、一度も『正常な月給』を受け取っていない。

▲組合員のトークショー百日間。彼らは「働けないのが一番つらい」という。

▲父母の日だった文化祭の当日は、チョン・ヨンハ労組委員長とイ・ヨンマ労組広報局長、前労組委員長だったアン・ソンイル論説委員の子供たちが参加して『お父さんはストライキ中』トークショーとクイズも行われた。クイズの1等は娘に対するすべての問題を当てたアン・ソンイル論説委員、ビリは一問も正答できなかったチョン・ヨンハ委員長だった。

▲MBC労組はストライキ長期化による闘争基金募金の一環として『千ウォン後援』を始めた。3万4千を越える市民の賛同で3400万ウォンほどの基金を集めた。

▲言論労組委員長出身の権永吉統合進歩党議員と民言連などで言論運動をしてきた民主統合党のチェ・ミニ19代国会議員当選者。司会をしたキム・ミンシクPDは、チェ・ミニ当選者に「しっかり戦ってほしいという期待が強い。国会でどう戦うのか見守る」と話した。

▲ゴールデンブリッジ労組も連帯訪問した。

▲ゲスト歌手バービービル。ナコムスのシグナル音楽家は『カッカはそのような方ではない』の替え歌、『社長はそのような方ではない』を歌い好評だった。

▲バンド『ブロッコリー・ノマジョ(Broccoli You Too)』はMBC労組のストライキに一番たくさん訪問したチームだ。

▲文化祭の後、参加者が共にしたカンガンスレ。歌い手キム・ソジン、キム・ソルジ氏によるカンガンスレは、労組のストライキ闘争勝利を祈る内容で飾られた。

文化祭が開かれた8日の午後にはヤン・スンウン アナウンサーとチェ・デヒョ ン アナウンサーが労組を脱退し、業務に復帰した。2人のアナウンサーは、 「(復帰しろという)宗教的啓示を受けた」と脱退の理由を伝えたという。だが 両アナウンサーは業務復帰後、週末のニュースデスクアンカーの有力な候補と 議論されるなど、『ある種の提案』を受けたのではないかという疑惑も提起さ れている。

政界の事情も、労組のストライキに力を貸す方向と違う方向に動いている。 楽勝を予想していた野党圏連帯は敗北し、統合進歩党は内紛に巻きこまれた。 国政監査を当面の目標としていた言論労組としては、悪材料にならざるをえない。

これまでになく長くなったストライキと、重なる悪材料で、ストライキ隊伍に 動揺はないのか、また今後の闘争計画はどうなるのか、言論労組のイ・ガンテク 委員長に聞いた。

▲イ・ガンテク言論労組委員長[出処:チャムセサン資料写真]

当初から国会に大きな期待はしていなかったが、統合進歩党事態で士気低下

国会構成が闘争に有利でなくなってしまった。

「KTXに乗り損なって、高速バスに乗ったようなものだ。少し遠回りになり、遅 くなるのは不便だが、結局、行く道は行く。闘争とは、いつも条件により戦術 の配置が変わる。選挙の結果は結局、戦術が少し変わるという程度の意味だ。 そしてわれわれは、国会にあまり期待していなかった。どこの自由主義政党が どれだけ議席を取るかは重要ではない。むしろ『進歩政党』が混乱している。 彼らが本来の役割を果たせないだけでなく、そこに市民社会団体や進歩勢力が 巻きこまれ、共に士気が下がり、崩れることの方が、むしろ大きな問題として 作用している。統合進歩党が闘争の牽引車役を果たしてくれることを望んだが、 この事態がとても士気を低下させている」

必要なら放送も止める

今後の闘争の方向はどうなるのか。

「このままで闘争を中断することも退くこともできない。ご覧のように闘争の 程度は高まり続けている。ある人は、放送に支障がないから彼らが頑張ってい るという。必要なら放送を止めることもできる。今は互いに助け合い、積極的 に連帯して、立ち向かって行くしかない。ここで敗北し、成果なく復帰して 敗北感に陥れば、今後、相当長い間、また立ち上がるのが難しくなる。死即生の 覚悟で戦わなければならない」

ストライキが長期化し、組合員の労組脱退などの闘争動力の流出が心配な状況だ。

「深刻な状況ではない。彼らがずっと亀裂を作ろうとしていて、それを膨らま せて糊塗している。彼らは反目を助長したりもする。『ある事業場がそろそろ ストライキをやめるらしい』といううわさを流し。また、海外特派員のような 相対的に弱い部分を集中的に攻撃している。しかしご覧のように、新入社員の ほとんどが、修習が終わるとすぐ労組に加入するなど、継続的に輸血が続き、 ストライキ動力は動揺していない。むしろ、民主労総などの勢力が当面の懸案 である戦略的な闘争を無視して消極的な対応をする態度を見せていることの方 が大きな問題だ。言論労組は今、最前線にいるが、このまま見捨てられれば、 われわれはまるで『南部軍』のようになってしまう」

組合員の士気を高めてストライキ動力を強める方案は何か。

「結局、指導部の献身性だ。私をはじめ、支部長、本部長は何でもするという 決意ができている。必要なら何でもするだろう。また組合員から展望を開くこ とが重要だ。国会が開会すればすぐ交渉が始まるが、そこでどんな方向と契機 を作り出せるかが重要だ。そして民主労総のゼネスト宣言やメーデー集会が大 きな力になっている。孤立せず、連帯するということが組合員には大きな力に なる」

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-05-09 15:41:49 / Last modified on 2012-05-09 15:42:02 Copyright: Default

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