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清掃労働者、「窓口単一化が団体交渉を封鎖」...闘争宣布

ソウル地労委、窓口単一化の履行を要求...「違法な行政措置」と反発

ユン・ジヨン記者 2012.02.27 16:44

大学と病院などの清掃労働者が複数労組下での交渉窓口単一化制度が団体交渉 まで封鎖しているとし、闘争を宣布した。

民主労総と公共運輸労組ソウル京畿支部は2月27日午前、ソウル地方労働委員会 の前で記者会見を行って、労働委員会が会社別窓口単一化手続きを要求して 労組の交渉権を剥奪していると批判した。

ソウル京畿支部所属の6つの大学と病院の清掃、施設労働者は昨年11月9日から 今年2月14日まで、11の用役業者と10回の集団交渉を行ってきた。だが、賃上げ などをめぐる意見の差で交渉が決裂し、労組は17日にソウル地方労働委員会に 争議調整申請を出した。

事実上、労組は交渉決裂の時点から、ソウル地労委が交渉窓口単一化手続きを 理由に争議調整申請を却下する可能性が高いと見ていた。現在、労働委員会が 交渉窓口単一化手順を取らなければ正常な調整をしない傾向なので、集団交渉 参加業者のうち3か所しか窓口単一化をしていない今回の事例も、窓口単一化制度 が適用される可能性が高いためだ。

実際に労働委員会は8日の調整で、交渉窓口単一化履行による労使の自律交渉を 提示した。ミン・ヨンギ公共運輸労組組織部長は「地労委側では、各事業場で 交渉窓口単一化公告を出すが、ソウル京畿支部所属労組に交渉代表地位を確認 させるという仲裁案を提示した」と説明した。地労委は遅くとも3月8日までに 労組の争議調整申請結果を出す予定だ。

だが労組側は、間接雇用非正規職労働者に窓口単一化手続きを適用すること自 体が事実上、不可能で、ソウル京畿支部の集団交渉は産別交渉の形なので窓口 単一化制度を強要するのは不当だと反発している。

ミン・ヨンギ部長は、「地労委で窓口単一化手順を取れということ自体が問題」 とし「そうなると今までの10回の交渉がすべて無効になり、少数労組の交渉権 剥奪、自律的な労使関係破綻、時間と費用消耗など多くの問題が現れる」と憂慮した。

現制度によれば、労組は用役会社に存在する各労組と窓口単一化をしなければ ならない。だが、用役業者は通常いくつかの元請事業場と用役契約を結んでい るため、労組と業者は全国の事業場のどこに労組が設立されているのかを把握 することが容易ではない。

また、ソウル京畿支部の集団交渉では『一つの事業または事業場』単位を超え る産別交渉の形態で、労組法上、交渉窓口単一化が適用されないという主張も 提起されている。そればかりか、労組は昨年4月26日に締結した団体協約で9つの 業者と交渉権保障と産別交渉参加内容などに合意している。

民主社会のための弁護士の会のクォン・ヨングク労働委員長は、記者会見で 「ソウル京畿支部の集団交渉は産別交渉に当たり、交渉窓口単一化の対象から 抜ける」とし「労働委員会は違法な行政指導をすべきではない」と警告した。

一方、参加者は記者会見文で「企業別窓口単一化制度を理由に労働部-地方労働 委員会が強制的に窓口単一化を要求し、交渉権を制限することは受け入れない」 とし、△最低賃金、間接雇用非正規職労働者の労働基本権を踏みにじる労働部と 地方労働委員会糾弾、△生活賃金を勝ち取り労働基本権を要求する集団交渉を 闘争で争奪する、△労働三権を蹂躙し、民主労組を抹殺する労働悪法廃棄闘争に 連帯すると決意した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-02-28 03:38:29 / Last modified on 2012-02-28 03:38:33 Copyright: Default

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