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『メディア・オヌル』 17年間で初のストライキ

編集局長「任命同意制」をめぐり労使が激突

ソン・ジフン記者 2012.10.30 12:50

メディア批評専門紙の『メディア・オヌル』が創刊17年で初めてストライキに 入った。頻繁な編集局長交替による編集局長『任命同意制』をめぐって起きた 労使間対立の結果だ。言論労組メディアオヌル分会は、10月26日に緊急総会を 開き、29日午前9時からストライキに突入することにしたと明らかにした。

最近、メディア・オヌル使用者側は外部の人物を編集局長に任命した。労組は これに対し「編集局長交替には反対しないが、編集局長交替時の任命同意制を 原則的に導入しろ」と主張した。しかし使用者側は、25日の労使協議会で作業 チームを作って議論しようとしたが、任命同意制には反対するという立場を明 らかにした。

[出処:メディア・オヌル ストライキ特報1号]

メディア・オヌルのイ・ワンギ社長は、編集局員との懇談会で『任命同意制は 私たちのように小さな組織には似合わない』、『民主主義が必ずしも良いわけ ではない』、『利益より弊害が大きい』、『自分の人事権限だ』といった主張 をして任命同意制を導入するつもりはないという意を明確にしたという。

メディア・オヌル分会のチョン・チョルウン広報局長は、チャムセサンとの通 話で「この17年間、編集局長任期2年を満たした人はたった一人で、イ・ワンギ 社長が就任してからの4年間は4回の編集局長交替があった」とし「この程度の 頻繁な交替は個人の問題ではなく構造的な問題で、任命同意制は組織の安定的 運営のための最低の制度的装置」と明らかにした。

メディア・オヌルの最大株主である言論労組は「編集局長を構成員の直接投票 で選出すること」を勧告している。現在、相当数の報道機関で任命同意制か、 それに準じる水準の編集局長選出制度を施行している。しかしまさに言論労組 が大株主の報道機関では編集局長選出制度を施行していない。

チョン・チョルウン広報局長は「私たちの要求は、ストライキまで行くほどの 事案でない極めて常識的な要求」と話した。現在、使用者側の極端な態度がス トライキを呼んだというわけだ。イ・ワンギ社長は労使協議会で「ストライキ をしたければしろ」という発言で労使対立をあおったという。

さらに29日のストライキ出征式には雇用労働部の勤労監督官が調査に入った。 使用者側の申告で雇用労働部がストライキ現場に勤労監督官を派遣したのだ。 勤労監督官は、「使用者側の申告を受けてストライキ現場を調査しにきた」と 明らかにした。しかし使用者側は「労組が発送した報道資料を見て雇用労働部 が監督官を派遣した」と言ったという。メディア・オヌル分会は「ストライキ をする労組を刑事処分するという意味に理解するしかない」と明らかにした。

メディア・オヌル分会は「私たちの要求は、ただ任命同意制貫徹」と明らかに した。編集権の独立と民主的な言論文化のための端緒として、ぜひ任命同意制 が必要だということだ。チョン・チョルウン広報局長は「イ・ワンギ社長退陣 やその他の労使対立を争点化するつもりは全くない」と線を引いた。ストライ キのすべての力量を任命同意制争奪に集めるというわけだ。メディア・オヌル 分会は、任命同意制の必要性とメディア・オヌルの現状況を知らせる世論戦を 中心に、ストライキ闘争を続ける計画を明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-10-31 04:55:28 / Last modified on 2012-10-31 04:55:29 Copyright: Default

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