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韓国:ユソン企業不法職場閉鎖と恥ずかしい大韓民国 | ||||||
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ユソン企業不法職場閉鎖と恥ずかしい大韓民国[連続寄稿]われわれはふくろうではない(3)
クォン・ヨングク(弁護士) 2011.08.16 09:11
3か月続くユソン企業の不法職場閉鎖昼間連続二交代制施行の交渉を無にする目的でユソン企業が始めた職場閉鎖が 3か月になろうとしている。5月18日、金属労組ユソン企業支会(以下ユソン支会) がストライキ賛否投票の後、2時間ほどの組合員懇談会をした後、正常業務に 復帰した。それでもユソン企業はすぐ職場閉鎖公告文を掲示して同日20時頃に 用役警備人材を動員し、正門を封鎖して組合員だけの工場出入を阻止する職場 閉鎖を断行した。多くのマスコミを通じて知られている通り、ユソン企業の 職場閉鎖は初めから労働組合の争議行為により加えられる顕著に不利な圧力に 対し、受動的・防御的な手段として始められたのではなく、現代起亜自動車 グループの利害絡みの昼間連続二交代制の先試行の合意を無にする目的で、 発注元会社である現代自動車の介入で断行された攻撃的職場閉鎖であり、 労働法では認められない不法争議行為だと指摘された。 上の職場閉鎖は2009年に合意した昼間2交代制の施行の前に、ユソン支会がその 施行のための細部事項についての交渉を要求したところ、ユソン企業は合意を 破棄する目的で交渉を懈怠し、部分ストを口実として断行したので、その目的に 正当性は失われている。 さらに6月13日、ユソン支会労働組合では組合員総会を開き『現場復帰』を決定 し、会社にストライキ組合員の業務復帰を正式に通知する一方、組合員個人も 全員業務復帰通知書を10余回以上、内容証明で伝え、職場復帰の意志を明確にした。 しかし2か月が経過した今も会社は真正性がないという理由で組合員の労務受領 を拒否、ストライキ参加組合員と、非組合員と復帰組合員を分離し、非組合員 と復帰組合員だけの勤務しか認めず、労働組合の団結権自体を威嚇する典型的 な攻撃的職場閉鎖を続けている。ユソン企業使用者が労使間の勢力均衡を回復 する以上に、憲法での権利である労働者の団体行動権を事実上、破壊する攻撃 手段に悪用しているのだ。防御的な目的を外れ、昼間連続二交代制施行合意の 破棄に続き、そのうえ、労働組合の瓦解を意図するユソン企業使用者の攻撃的 職場閉鎖は、韓国の憲法と労働法が決して認め(大法院2007.12.28.宣告2007ド 5204判決など)憲法秩序蹂躙行為だ。それでも労働部、検察、法院はすべて使用者 の憲法秩序蹂躙行為を傍観している。いや容認している。 統制されない現代版私兵、用役と彼らの暴力用役警備の暴力問題は今では例外的な現象でない。竜山撤去民火災惨事事件、 双竜自動車整理解雇反対闘争現場などで経験したように再開発・再建築の撤去 現場、労働者のストライキ現場には間違いなく施設警備という名目で雇用され、 生存権闘争を行う社会的弱者に統制されない暴力を続ける用役チンピラを目撃 できる。身分社会で貴族や豪族が私兵を率いていたように、今、資本は金で力 を行使する人材を雇用する。そして雇用された人々は主人の指示による暴力を 拒まない。現代版私兵と称されるのもあながち間違いではない。 ユソン企業もまた警備用役業者と警備契約を締結して数百人の用役警備を雇用 し、事実上ストライキ参加労働者への暴力を黙認したりそそのかしている。 5月19日に職場閉鎖のために雇用した用役警備が組合員の動態を監視していた ことが発覚し、自分たちが乗っていた偽装車を組合員に突進させ、13人に 重軽傷を負わせた。 5月24日、警察が組合員の工場占拠を口実に大規模な兵力を動員し、組合員全員 を連行、ユソン企業は正門にコンテナを設置して門の上に鉄条網を張り、用役 警備に逆に工場を守らせて組合員は勿論、組合幹部の労働組合事務室出入まで 封鎖する違法行為を行っている。5月27日、ユソン支会組合員が労組事務室出入 保障を要求して弁護士と一緒に工場の中に入ろうとすると、用役警備が消火器 を噴霧して集団で暴行し、6人が重傷を負い、9人が怪我をする事態が発生した。 6月15日、労働組合の業務復帰決定で組合員が出勤するために正門の中に集まっ ていている時、正門の中の用役警備が集団で出てきて組合員を暴行し、鼻骨に ひびが入る傷害を受け、6月18日家族も参加した民主労総忠北本部の合法的集会 現場に用役警備が水ボトル、レンガのかけらを投げ消火器をまき、集会を妨害 し、この過程で組合員3名が負傷した。 特に6月22日午前7時頃には鉄パイプ、盾、消火器などで武装した150〜200人ほ どの用役警備が突然正門前の道路を突進し、組合員に鉄パイプを振り回して盾 で殴り、消火器を乱射し、組合員は頭蓋骨陥没、頬骨陥没、唇と目の裂傷など、 計25人の負傷者が発生する無法天下が展開した。 ![]() 警備業法では警備業者は許可された警備業務以外の業務に警備員を従事させて はならず(第7条)、警備員は職務の遂行において他人に威力を誇示したり物理力 を行使するなど警備業務の範囲を逸脱した行為をしてはならず(第15条 2第1項)、 誰も警備員に警備業務の範囲を逸脱する行為をさせてはならない(第2項)。 違反すれば、すべて刑事処罰対象になる。 つまり警備業法による警備業務を遂行するとしても、他人に威力を誇示したり 物理力を行使するのは法で厳格に禁じられる。ところが警察は、凶器を持って 集団的に暴力を行使した用役警備や責任者を拘束したり調査するどころか用役 の一方的な暴力にもかかわらず、暴力があったという理由でかえって組合員が 参加するユソン企業工場の前でのすべての集会を認めない非常に偏向的で非常 識な決定をした。鉄パイプで暴力を行使した警備用役と彼らを使用するユソン 企業の責任者の誰も、拘束されたり捜査され、起訴されたという消息を聞いた ことがない。 労働者弾圧に互いに協力している大韓民国、恥かしい国前に調べた通り、雇用労働部はユソン企業が労働組合のストライキ撤回総会と ストライキ参加組合員の業務復帰の意志があるにもかかわらず、労働組合の瓦 解を目的に長期間続く違法な攻撃的職場閉鎖、気合意した昼間2交代制の施行の 細部交渉を拒否し、組合員の合法的な労組事務室出入保障の要求も握りつぶし て行われている不当労働行為に対し、何の是正措置や処罰も試みられていない。 反面、ユソン企業使用者の違法な職場閉鎖と不当労働行為などへの処罰を要求 するために雇用労働部天安支庁長との面談を要求し、庁舎建物で待っていたと いう理由で組合員を全員を建造物侵入などで告訴した。 警察と検察は、用役警備が偽装車突進で組合員13人に傷害を加えて逃走したが、 凶器を使用した犯罪として処理せず、単純な交通事故で不拘束起訴して終わっ た。用役投入時は必ず警察に配置申告をするように決めているのに配置申告を しなかったことにも何の是正命令もしていない。また前に見た通り、6月22日に 数百人の用役警備が鉄パイプなど凶器で、組合員を集団的に暴力を行使したこ とで、頭骨陥没などの重傷者を含む25人の組合員に傷害が加えられる重大な暴 力犯罪が発生したのに、用役警備を雇用したユソン企業責任者や暴力行為の当 事者には何の捜査もしていないという。 ![]() ▲警察はユソン企業労働者の集会を認めず、工場前の車道を防いだ 警察はすぐ横で用役警備が組合員に暴力を行使してもこれを制止したり現行犯 逮捕をしない。だがユソン企業使用者の違法な交渉拒否と職場閉鎖に対抗して、 夜間労働廃止による勤労条件の改善を主張する500人ほどの組合員によるストラ イキには、座り込み7日後に大規模な警察兵力を投入し、全組合員を連行して 6月22日、用役警備の一方的な暴力行為があってもストライキ組合員を捜査する 目的で127人の捜査官で構成された特別捜査本部を設置し、組合員70人余りを 召喚、そのうち7人を拘束して、ユソン工場前のすべての集会を認めなかった。 法院はユソン企業が労働組合への業務妨害禁止仮処分申請に対しては二度にわ たり、裁判当事者の労働組合を排除して審理なしで業務妨害仮処分引用決定を したが、偽装車を組合員に突進させ、13人の組合員に重軽傷を負わせた用役警 備への拘束令状請求は棄却した。 大統領と知識経済部長官、そして保守言論は根拠もなくユソン企業労働者を 年俸7000万ウォン受ける貴族労働者と罵倒して、健康に致命的な夜間労働廃止 のための交渉要求と使用者の昼間連続二交代制合意破棄に対する労働者のスト ライキには、理由の如何を問わず国家経済を揺るがす国家事犯に変身させた。 しかしユソン企業使用者が自ら合意した昼間連続二交代制施行を無にする交渉 拒否と違法な攻撃的職場閉鎖には何も言わない。 労働部、警察、検察、法院、保守言論、その上大統領まで総動員して、500人の ストライキ参加労働者と労働組合を『失脚』させる、ユソン企業の不法な職場 閉鎖と用役チンピラの暴力に味方している。昼間連続二交代制実施で夜間労働 を廃止しようと合意しておきながら、いつそんなことを言ったかというように 合意を破ったユソン企業使用者の約束違反はどこかに消え、『経済を亡ぼす』 ストライキをするという理由だけで労働者失脚に大韓民国が血眼になっている。 なんと恥ずかしく、惨憺たることだろうか? 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-08-18 09:45:54 / Last modified on 2011-08-18 09:45:56 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |