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警察、ユソン事態解決の祈祷会も不許可

車壁、放水車を動員、祈祷会中止...民主労総集会を開催

特別取材チーム 2011.07.14 08:00

民主労総が、ユソン企業牙山工場の前で決意大会を開こうとしたところ、警察 は車壁車両と放水車を動員してこれを阻止した。また、忠北地域のキリスト教、 カトリックなどの宗教家が工場の前で祈祷会を開こうとしたが、警察はユソン 企業支会の組合員以外は参加させないと言ったことで、小競合の末に中止した。

▲警察は車道と建設現場まで車壁車両3台を動員して防いだ。

民主労総の大田・忠南・忠北本部は7月13日午後3時にユソン企業工場の前で、 ユソン企業事態解決のための忠清圏決意大会を開こうとしたが、警察が車両を 統制し、工場から牙山方面に1kmほど離れた所に参加者が集まり、工場の前に 移動し始めた。

決意大会には民主労総忠清圏組合員と金属労組首都圏、忠清圏地域の拡大幹部 など、約800人が参加した。

集会の参加者は午後3時から宣伝カーを先頭にして300m程度移動したが、警察が 車壁車両と放水車、戦闘警察22中隊を動員して道路を塞いだため、デモ行進が 中断された。

午後4時頃に、忠北地域の宗教家4人が工場正門で祈祷会を開くので、決意大会 の参加者が自由に参加できるようにしてくれと警察に要求したが拒絶された。 警察は彼らに対し、最終的にユソン支会組合員だけが参加できるように道を開 けるといったが、宗教家たちはこの提案を拒否して祈祷会を取り消した。

チョ・スンヒョン伝道師は「警察は、初めから工場の前で行なわれる祈祷会の 純粋性を理由に認めなかった」とし「礼拝そのものをやめさせようとする警察 の態度を知らせるほうが重要だと判断したので、祈祷会を取り消した」と説明 した。続いて「宗教家たちを集め、純粋な礼拝も拒否する警察や政府に抗議する 方法を、別途議論する計画だ」と明らかにした。

▲宗教家らが警察に抗議している。

警察は道路を封鎖し続けたため、集会申告場所のユソン企業工場前に行けない 参加者は、そのまま道路に座って決意大会を開いた。参加者は口をそろえて 「憲法が保障する集会を一度することが、なぜこれほど大変なのか」と吐露した。

金属労組のキム・ヒョンミ副委員長は「韓進重工業とユソン企業での民主労組 弾圧が続いており、労働者への弾圧はさらに苛酷に行なわれている」とし、 「彼らの意図は、まさに手段と方法を問わず、民主労組を圧殺することだ」と 強調した。また「狂犬には棒が薬だが、この時代はみんなが狂って噛みつき、 戦わなければならないようだ」とし、「私たちがもっと力を集めて、闘争する 仲間に力を貸そう」と訴えた。

民主労総のチョン・ウォニョン忠南本部長は「大韓民国は一瞬で最悪の状態に なり、ユソン企業の現場は法も常識もない所になってしまった」とし、「警察 がどんな権利で集会まで拒否するのかわからない」と指摘した。また、「ユ・ シヨン社長と用役チンピラと警察はグルだ」とし、「闘争でこの状況を突破し なければならない。闘争は強硬に、交渉は柔軟にして、この闘争に勝利しよう」 と叫んだ。

支会のユン・ヨンホ共同非対委員長は「会社からたくさん家庭通信文を送って くるが、その内容には労組幹部が組合員を懐柔し、脅迫し、復帰できないよう にしているという、とんでもない話が書かれている」と知らせた。続いて、 「真正性云々する会社が組合員に消火器を投げ、金で用役チンピラを買い、 鉄パイプを振り回した」とし、「それが会社の真正性だというのなら、私たちも いくらでも見せられる。最後まで闘争して、工場に入る」と声を高めた。

建設労組忠北支部、双竜自動車支部、マンド支部、テハンイヨン支会、ヴァレオ 空調コリア支会の代表者たちが前に出て発言し、連帯の意向を明らかにした。 続いて、公務員労組忠南本部、ウジン交通労組、民主労働党忠南道党からの 闘争基金伝達も続いた。

ウジン交通労組のホン・スングク委員長は、闘争基金を渡しながら、「ユソン 企業支会のことを考えるだけで胸が痛む。04年にウジン交通労組がストライキ をして闘った時、ユソン支会の仲間たちの力はとても大きく、有難かった」と 伝えた。続いて「いくらかのお金を渡すことが重要なのではない。われわれ 民主労総組合員すべてが反省しなければならない。私たちすべてが一つになって 闘争すれば、必ず勝利することができる」と声を高めた。

午後5時、決意大会の参加者たちは結局祈祷会に出席できずに解散した。民主労総 は16日午後3時、ユソン企業工場の前でまたユソン企業事態解決のための決意大会 を行う予定だ。

一方、ユソン企業支会は決意大会の後、警察が今回の集会と祈祷会を不許可に したことに対し「聖職者を脅し、祈祷会まで阻止する警察の蛮行に怒る」と明 らかにした。彼らは「過去の残忍で悪らつだった軍部独裁の弾圧の中でも宗教 行事までを公権力が防ぐことはなかった」とし、「歴史が逆転し、警察は自ら 公権力であることを拒否する行動をとっている」と指摘した。また「民主労総 事務室の押収捜索、重症患者の拘束、見込みによる不公正捜査ばかりか、宗教 の神聖な権利まで警察は蹂躙している」と主張した。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-07-15 06:34:23 / Last modified on 2011-07-15 06:34:31 Copyright: Default

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