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警察連行にも離れない韓進重座込者

108拝中連行された市民訴訟準備中...キム・ジンスク指導委に手すりの上で抵抗

合同取材チーム 2011.07.06 17:20

韓進重工業影島造船所85号クレーンが見えるシンドブレニュアパートの前で、 85号クレーンを守って整理解雇撤回を要求している韓進重工業支会組合員と 労働者、市民の野宿座り込みが続いている。

▲85号クレーンの前、警察が接近を阻止している。造船所の中は用役警備が常駐している。

7月4日から野宿場所に警察兵力が常駐し、キャンドル文化祭とすべての団体行 動を認めていない。警察が不法集会を理由として韓進重工業支会組合員と市民 を強制連行し、野宿座込場でこれまで行われてきた朝昼の報告大会などが制約 されている。

4日午後7時30分頃、キャンドルを持っていた組合員と市民、クレーンに108拝を していた市民が不法集会を理由として警察に連行された。22人が連行され、数人の 市民と組合員が5日の晩に訓戒措置された。

また、5日午前10時30分頃、韓進重工業会社の管理者で構成された救社隊と用役 警備員は、リフト車で85号クレーンの下に網を設置しようとした。これに85号 クレーンの中階で座り込みをしている韓進重工業支会組合員7人が汚物をまいて 抵抗し、85号クレーン上層で座り込みをしている民主労総釜山本部のキム・ジ ンスク指導委員がガラスを割って手すりに上がって抵抗、使用者側が安全を 理由として網の設置を中断する事態が発生した。

これを聞いた野宿座込者は影島造船所の塀に移動して事実確認を要求した。こ の過程で警察は不法集会を理由として10人ほどの組合員を午前11時頃連行した。 連行者は暫くして全員訓戒措置されたが、金属労組釜山梁山支部のチョン・ ヘグム事務局長は連行され、警察署に移送された。

「警察は会社と用役の不法は無視、労働者だけを捕まえる」

▲5日、網を確認しに行った韓進重工業支会組合員が連行された。

このように野宿座込者に対する警察の連行と強制解散が続く中、警察の態度が 「二重定規」とし、「会社と用役の不法行為は目をつぶり、労働者と市民を不 法に連行している」という糾弾が絶えない。

4日の晩に連行され、5日午後に訓戒措置された韓進重工業支会のキム某組合員 は、「キャンドルを持ってクレーンを見ながら、(キム・ジンスク指導委員とク レーン座込者が)無事に降りてくるよう祈っていた。その瞬間、わけも分からな いまま警察に引きずられて行った」と当時状況を説明した。

キム氏は「警察署に連行されたが、なぜ捕えられてたのか理由が理解できなかっ た。警察は集示法違反という言葉を繰り返すだけだった。また警察は上に言わ れただけだとして、詳しい話をしなかった」とし、連行した理由が明らかでな いと主張した。

続いて金氏は「われわれはクレーン座込者の無事帰還を切実に願っただけだ。 そして仮処分申請で労働組合事務室出入が保障された。だが会社は用役警備を 動員し、出入りを止める不法行為をしているのに、警察は何の措置も取らずに 労働者、庶民だけを捕まえて行く」と糾弾した。

▲4日キャンドル集会に警察が投入されるとすぐ参加者は階段に上がった。

キャンドル文化祭に参加した人が捕まるのを見て、警察に抗議したある市民は 「残念だ」と話し始めた。この市民は、釜山地域造船所で下請で働く労働者だ と自己紹介した。彼は「労働運動の経験はないが、これまでとても関心を持っ て見守てきた」とし、「韓進重工業の整理解雇問題は釜山地域下請労働者全体 の問題だと感じたので、参加した」と話した。

また、「ここで防げなければ非正規職の拡散は避けられない」とし「民主労総 が積極的に動くべきだ」と主張した。

続いて彼は「不法だと判断する根拠が必要だが、不充分だ。歩道で平和に歩い ていても警察が威圧的に妨害し、警察が不法にした」とし、警察が「鋭敏に対 応し、会社と用役の不法行為は黙過して労働者市民だけを弾圧している」と糾 弾した。

「雨を避け、警察を避け、85号クレーンと共に」

警察の強制解散が続いているが組合員と市民は座り込み周辺を離れずにいる。

▲85号クレーン周辺を離れない韓進重工業支会組合員

5日、クレーンに網の設置の事実を確認しに行って連行され、訓戒措置された 組合員たちはとても興奮していた。

訓戒措置された韓進重工業支会のイ某組合員は「これは警察でなく『韓進私兵』 だ」と興奮しながら話した。イ組合員は「くやしい」とし「何もしないのに、 正常な警告もなかった。警察はメガホンもなく、肉声で何度か解散しろと言った」 とし、警察が不法に強制連行したと糾弾した。

イ組合員は警察の強制解散について「7月9日の希望バス事前作業だろう。私た ちを散らし、無力化させ、言論を防いで耳をふさぎ目をふさぎ、私たちを無力 化しようとしている」と主張した。

最後にイ組合員は「だが、警察がどう防いでも、われわれはここを守る。警察 がどけといえば違う場所に行き、また帰ってくる。私たちがいる所は多い。決 してここを離れない。クレーンにいる仲間たちと一緒にいる」とし、85号クレー ンを中心に離れることなく野宿座り込みを続けると伝えた。

▲キャンドル文化祭に参加して、オカリナ演奏をする子供。この日、オカリナが85号クレーンの前に鳴り響いた。

また108拝で連行され、5日の晩に訓戒された市民は、「個人訴訟で正面対抗す る」と明らかにした。この市民は「当時クレーンに礼をしていた。ところが突 然、警官がきて解散警告に応じなず不法集会容疑で連行するといった。だが、 私は礼をしていただけだ。とても連行される理由ではない」と警察の行為を 怒っていた。

一方、5日午後7時30分にはカトリック釜山教区労働司牧正義平和委員会で街頭 ミサをした。200人ほどが参加して開かれた街頭ミサは、特に衝突なく1時間ほど 行われた。

▲5日午後7時30分、街頭ミサが進められた。

この日のミサは「韓進重工業整理解雇撤回と解雇労働者のためのミサ」として 進めた。ミサを準備したソ・ヨンソプ修道会神父は警察の強制解散方針に対し 「影島では庁長が新しく赴任し、労働者よりも会社側に味方しているようだ」 とし「労働者庶民に不利な局面」と話した。

ソ神父は「警察は、貧しい人を保護する義務がある。だが強圧的な姿勢を維持 するだけだ」とし「もう85号クレーン座込者と整理解雇労働者が疲弊すること を見ていられない。正しい良心は、見ているだけではいけないと思い、ミサを 計画した。少し遅いが、苦しい所で共にすることが私たちの役割だと考えて、 始めた」とミサの背景を説明した。(メディア忠清、蔚山労働ニュース合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-07-07 16:57:48 / Last modified on 2011-07-07 16:57:50 Copyright: Default

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