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ユソン企業の職場閉鎖一か月、衝突

用役、集会途中に水のボトルを投げ、消火器を噴射

特別取材チーム 2011.06.19 02:59

ユソン企業の職場閉鎖から1か月、労働者が出勤すると言うと、会社は用役業者 の職員を動員し、労働者の出勤を防いでいる。

6月18日午後3時、民主労総忠北本部主催で開かれた労働者の決意大会で、用役 業者のCJセキュリティ用役職員が水のボトルや消火器などを投げたり消火器を 噴射し、衝突が起きた。

午後3時の集会開始前も、CJセキュリティの用役職員は工場の外に追い出されな がら、労働者を威嚇して衝突になった。また正門前のコンテナを挟み、工場の 中から水のボトルと消火器を投げ、労働者からの抗議が続いた。

金属労組ユソン企業支会の組合員のチョ某氏、ハン某氏、パン某氏がCJセキュ リティ用役職員の盾で殴られるなどの『暴行』を受け、救急車で運ばれ、民主 労総民主連合労組所属のユン某氏は3メートルの陸橋から落ちて重傷を負った。

CJセキュリティ用役職員による水のボトルや石を投げたり消火器を噴射するな どの集会妨害行為が続き、結局集会が中断した。一方、現場にいた警察は用役 業者職員の暴力や集会妨害行為を傍観し、労働者から抗議された。労働者たち は「用役と警察はグルだ。労働者を防ぐのではなく、不法を働く用役を捕まえ ろ」と強く抗議した。政府は『合法ストライキ』なのにストライキ一週間で 何の根拠もなく警察力を投入したと非難した。

民主労総のキム・ソンミン忠北本部長は「死を覚悟して戦えば、労働者よりも ユソン企業のユ・シヨン社長のほうが失うものが多い。労働者は粘り続けられ るが、資本は金にならなければ、あるいは機械を守らなければ潰れるというこ とを知っている」とし「今、連帯で世の中を変えよう」と話した。

ユソン企業嶺東支会のイ・グヨン支会長は「この世をどう見ればいいのか子供 たちに説明できない」とし「労働者はこれ以上行く所がない。闘争でこの戦い にぜひとも結着をつける」と声を高めた。

進歩新党のキム・ヒョンテク事務総長は「90年代になってから政府と資本による 労働組合弾圧が巧妙になっている。前はなかった新種の手法を動員し、労働組合 を抹殺する」とし「ユソン企業の闘争はユソン労働者だけの問題ではなく、韓国 の労働者すべての問題だ。強固な自尊心で頑張ろう」と話した。

社会党のアン・ヒョサン代表は「私たちの要求は夜間労働撤廃だ。夜は眠り、 休む時は休もうというのは実に正当で当然の要求だ。だが資本の利益で侵害 され、見慣れない要求になった」と主張した。

社労委のイ・ジョンフェ代表は「全労協を建設した時の姿が見える」と話し始 め、「ユソン企業の労働者たちは、暗かった時期に一番最初に民主労組を建設 した仲間たちだ。この仲間たちがまた労働運動の歴史を書いている。韓国社会 の夜間労働撤廃を掲げ、一番先頭に立っている」とし「弾丸が飛んできても戦っ て勝ち取ったのが8時間労働だ。どんな困難があってもわれわれは貫徹してきた。 だがコンテナを置き、鉄条網を張り巡らしている。われわれが歴史の進歩を 止めてはいけない」と話した。

社会進歩連帯のイ・ヒョンデ共同運営委員長は「ユソン企業労働者は夜間労働 撤廃という重要な闘争をしている。トウォン精工で導入したが、完成車、部品 メーカーを見ると昼間連続2交代は何も決定していない」とし「賃金や労働強化 のない昼間連続2交代制を勝ち取るためには、ユソン企業労働者の闘争が基準に なる。民主労組を死守するための最前線の戦いだ」と主張した。

金属労組のキム・ホギュ副委員長は、昔の現代精工91年闘争を回想し、「当時、 私たちの闘争は連帯労働者と全労協が先鋒で戦ったため勝利できた」と話し始 め、「ユソン企業の労働者たちが動揺なく戦えるように、民主労総と金属労組 が今、自分の実力の限り連帯、組織し、必ずこの戦い勝利させる」と話した。 またキム副委員長は「金属労組はもうこれ以上退く所もない。昨年、やられた 多くの事業場の血の涙をはっきり覚えている。力不足だが、力の限り今年は必 ずユソン企業の労働者たちが一括復帰できるよう最善を尽くす」と明らかにした。

タハムケ(All Together)のキム・ギソン氏は「労働者たちは職場閉鎖、政府の 公権力投入にもかかわらず、30日以上闘争を続けている。ユソン企業労働者の 勇気ある闘争は、さらに援護、支持されなければならない」として労働者-民衆 の連帯を要求した。全国撤去民連合のイン・テスン氏も「ユソン企業労働者の 希望は小さい。小さな基本権、夜は眠ろうということ」とし「合法ストライキ に警察兵力を投入し、職場閉鎖を保護」する政府を糾弾した。

一方、ユソン企業支会幹部4人は削髪して決意を示した。

「希望を作る全国の戦いに」

ユソン企業支会と支援の労働者たちは午後6時から牙山工場前の陸橋の上で集会 を開いた。

チョ・フェジュ労働戦線代表は、「夜間労働をして退勤をすれば、寝るために 朝から酒を飲まなければならない。これが人間的な暮らしか」と問いかけ、 「資本は夜間労働をする労働者を機械と見ていて、自分の利益だけ取ろうとす る。2年前の竜山惨事も資本の無限の利益追求で撤去民の命が無惨に蹂躙された。 今われわれは夜間労働を撤廃して無限の利益創出を終わらせる闘いをしよう」 と要求した。

大邱地域の大学生、ビンナ氏は「韓進重工業とユソン企業労働者の生存権の 要求は正当だ。だが政府と使用者側は用役職員を動員し、暴力をふるい、警察 はこれを保護する。こんな野蛮な時代を私たちの当然の権利を勝ち取る戦いで 阻止しよう」と叫んだ。

ソン・ギョンドン詩人は「希望のバスの動機は簡単だ。コルト、双龍車などの 長期闘争事業場の戦いが、ある時から疲れ、絶望のように感じられた。彼らは 長く戦わなければならないのなら、今、希望を語りながら戦おうとして希望の バスが始まった。キム・ジンスク同志が整理解雇や労働弾圧と全身で戦ってい る。われわれは影島造船所のフェンスを越え、解放の空間、喜びの空間を開いた。 今の戦いは双竜車、ユソン企業など、全国の戦いに広めよう」と伝えた。 続いてソン・ギョンドン詩人は詩一編を朗唱した。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-06-20 04:08:20 / Last modified on 2011-06-20 04:08:22 Copyright: Default

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