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「韓進重への警察投入は第2の双竜車、竜山惨事を呼ぶ」

事前調査? 「警察力投入計画撤回の要求が続く」

ウ・ヨンヘ記者 2011.06.17 11:03

6月16日午後2時30分頃、警察が釜山韓進重工業影島造船所中にある84号クレーン の内部構造を調査したことで、公権力投入が秒読みに入ったという予想が提起 されている。インターネットユーザーは162日間整理解雇撤回を要求して、85号 クレーンで高空籠城をしているキム・ジンスク民主労総釜山本部指導委員の安全と 韓進重工業が『第2のユソン企業事態と竜山惨事になるかねない』ことへの 憂慮が高まっている。

金属労組釜山梁山支部のリュ・チャンヒョン教育宣伝部長によれば、「午後2時 30分頃、会社の管理者と私服を着た5人が正門から入って84号クレーンに移動し、 内部を調査していった」と明らかにした。これを目撃した組合員が直ちに駆け 付けると、用役警備員が道をふさいだという。支部の関係者は「用役警備員に どけと要求し、私服の人に身元を明らかにするよう要求した。彼らはためらった 後、機動隊所属の警官だと言った。その後、彼らは84号クレーン内部を調査して 帰った」と当時の状況を説明した。

リュ教育宣伝部長は、警察が84号クレーンを調査したことについて「84号クレーン は、今キム・ジンスク民主労総釜山本部指導委員が整理解雇の撤回を要求して 高空籠城している85号クレーンと同じ構造だ」とし「警官が公権力を投入する 事前の実地調査だったのではないか」と公権力投入を予想した。支部の関係者は これに関し、警察からは何も連絡がなかったと伝えた。

警察の事前調査のニュースを聞いたインターネットユーザーは、釜山影島警察署の 自由掲示板に公権力投入に抗議する文を書き込み、公権力投入の中断を訴えている。 インターネットユーザーは、「公権力投入は第2の双竜車事態と竜山惨事、ユソン 企業事態の恐れがある」とし、公権力投入に反対した。

インターネットユーザーのイ氏は「対話で解決できるのに、なぜ国民の税金で 月給をもらう公権力を投入して怪我をさせ、傷付けて解決しようとするのですか?」 と公権力投入に反対した。イ氏は「労働側と使用者側がお互いに平和に対話で きるように助け、場を開くのが公権力です」とし、対話で解決しろと強調した。 別のインターネットユーザーのチョン氏は「第2の龍山惨事を恐れています」と、 公権力投入計画を撤回して対話で解決するよう訴えた。

一家の家長だというチェ氏は「韓国で家長に生まれ、頑張って働いた人が今、 犯罪者扱いされて生きていくこの国」とし、整理解雇撤回を要求する労働者 を犯罪者にしていると批判した。またチェ氏は「本当に警察が庶民のために 力になってくれると私はまだ希望を持ちたいです。お願いですから、公権力の 投入はもうひとつの痛みになるだけです」とし公権力投入撤回を「ひざまずい てお願いする」と警察の賢明な決定を切々と頼んだ。

また、インターネットユーザーらは韓進重工業のチョ・ナモ会長の公権力投入 決定を糾弾する文も続けた。

インターネットユーザーのキム氏は「チョ・ナモ会長さん、年2回はひどいです」 とし「3年間受注できなかったと言いますが、フィリピンのスービック造船所 には、すごい物量があるそうですね」とし、会社側が労組のストライキで受注が できないという言葉を批判した。キム氏は「今この状況が会長さんが望んでいる のではありませんか? 公権力投入の次のシナリオはまた何ですか?」とし、 使用者側が状況を悪化させていると主張した。キム氏は最後に「今、労働者が どんな生活をしているのか一度考えてください」とし、会社が本気で労働者に 対してくれるよう要請した。

『一緒に暮らそう』という題名で文を書いたインターネットユーザーのキム氏は 「韓進重工業のクレーンで座り込みをしているキム・ジンスク氏は、それこそ 無力な労働者です」、「彼女が要求しているのは『一緒に暮らそう』という、 たった一つ要求です。そんな要求まで命をかけなければならない大韓民国が 悲しくありませんか?」と、公権力投入中断を繰り返し訴えた。

このように韓進重工業への公権力投入が秒読みに入ったことで、双竜自動車の 構造調整と現代自動車非正規職社内下請労組の工場占拠ストライキ、今年の ユソン企業のストライキと同じ結末が予想される。もし韓進重工業への公権力 の投入が確定すれば、政府は労働政策を『公権力投入』だけで解決しようと しているという批判は避けられそうもない。

一方、イ・チェピル雇用労働部長官は16日午前、韓進重工業を訪問し、『労使 間での自律解決』を要求した。イ長官は記者懇談会で「不法行為とストライキ で地域経済に影響が大きくなれば、公権力の投入も検討できる」が、「だが、 まず労使自律で事態を解決」すべきだと述べた。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-06-20 04:00:15 / Last modified on 2011-06-20 04:00:17 Copyright: Default

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